【レミーラ】

Last-modified: 2023-10-03 (火) 18:08:32

概要

暗闇のダンジョンの中で唱えると、魔法の光が自分の周囲を照らすという呪文。
しかし、本編作品ではDQ1にしか登場していない。
そのためか、DQ2以前の古参の呪文にしては珍しく、検索にかけても上位にDQ関連の内容がなかなかヒットしない。
そもそも暗闇があるダンジョンとしては、DQ1の他にはDQ5の【レヌール城】やDQ6の【地底魔城】の一部フロアや、DQ7の【大灯台】くらい。
DQ8の【闇の遺跡】は単なる暗闇ではないので、仮にこの呪文があったとしても意味がない。
真っ暗な洞窟がクリア必須ダンジョンとして再登場したら、本来の使い方で復活するかもしれないが、
今後この光の呪文に光が差す時は来るのだろうか?
おお!古き言い伝えの呪文レミーラに光あれ!
 
【レムオル】と同じく本編では影が薄く、トルネコシリーズでの印象が強い呪文である。
 
同系列の上位呪文のような名前の【レミラーマ】とは、用途は異なるが「光」を扱う、探索用の魔法であるという共通点がある。
今のところこの二つが同作品内で共演したことはなく、系統呪文なのかはハッキリしていない。
 
最初に呪文を構想したときは「ロミール」という名前になる予定だったが、【堀井雄二】がピンとこないという理由で変更したという。
感覚的な表現通り、AppStoreのインタビュー記事でも「ピンと来なかった」としているが、詳細は語られていない。
Wizardryにおける同様の呪文「ミルワ」「ロミルワ」を堀井が知らなかったはずは無いので、似た響きになるのを避けたのではと言われることもある。

DQ1

初登場かつ本編における唯一の登場。
習得はLv9(経験値1300)(ガラケー版はLv12)。消費MPはFC版のみ3で、リメイクでは2。
【洞窟】を照らす灯りの呪文で、【たいまつ】を使ったときより照らす範囲が若干広い。
壁の向こうも見えるので、迷いにくくなると同時に未知のルートも発見できる優れもの。
ただし、一定歩数移動するごとに照らす範囲はたいまつ同様にまで狭まっていき、終いには照明無しに戻る。
 
MP管理が極めて重要な今作では、なるべくたいまつの方を使いたい……と思われがちだが、レミーラを使っていたばっかりにMPが尽きてどうにもならなくなったという話はあまり聞かない。
やはり、壁の向こう側が見えるというだけで段違いに迷いにくくなるし、本当にMPが尽きそうなら、その一歩手前で【リレミト】を唱えて再挑戦すれば済む話。
それでもMPに不安があるなら、最初にたいまつを使い、迷子の可能性を感じたらレミーラを唱えて地形を確認するのがベストだろう。
変な意地を張った揚げ句、迷って要らぬ消費を招くより、よっぽど賢い。
 
洞窟のマップを暗記しているプレイヤーにとっては必要のない呪文。
特にMPを温存したいラスダンではそのようにしてやり込んだプレイヤーも珍しくなかっただろう。

CDシアター

【かげのきし】との戦いで、彼に【ローラ姫】を人質にとられ武器を捨てさせられた(そのうえ、ゲームでもそうだが、かげのきしには攻撃呪文はほとんど通じない)主人公アレフが、極限の模索の末この呪文を用いてその輝きでかげのきしの目を眩ませ、その隙に倒している。
詠唱台詞は「聖なる光よ 我とローラ姫を守りたまえ」
個人の名前を出しているあたり、対象となった者を指定して守る範囲系の呪文という扱いなのだろうか。
 
このように目くらましの呪文としてカムバックしても良さそうであるが、今のところ実現していない。
目くらましを行う攻撃自体はDQ5辺りから出てきているのだが、それは【まぶしいひかり】という特技であって、この呪文にはお呼びがかからなかった。
命中率を低下させる呪文にはすでに【マヌーサ】があり被ってしまうからかも知れない。

DQ2(ゲームブック)

エニックス版のDQ2のゲームブックでは「たいまつ」とともに登場。
サマルトリアの王子カインが覚える(覚えられない場合もあり)。
ゲーム版DQ1と同様にたいまつの代わりになるほか、【ドラゴンの角】では目くらましで【きとうし】を塔から転落させる場面もある。
また、たいまつでは照らすことができない魔法の暗闇も照らすことができる設定になっている。
ちなみにDQ1のゲームブックでは登場していない。

トルネコシリーズ

DQ2以降ダンジョンはDQ1のような暗闇はかなり少なく、レミーラはリストラされ、マイナー呪文となっていたが、ダンジョン探索ゲームであるトルネコシリーズに抜擢された。
フロアの地形が見え、通路でも暗くならない【レミーラの巻物】が登場。
敵の不意打ちを防いだり、無駄な探索をせずにハラヘリ消費を抑えたりと、とにかく役に立つ。
トルネコ1ではワナも見える。
姉妹品としてはトルネコ3の【レミーラの杖】が存在する。
こちらはDQ1のようにターン制限付きなので、探索用というよりは【即降り】に用いるアイテム。

トルネコ2

【魔法使い】の呪文としても登場。消費HPは5。
盾を装備出来ない魔法使いの即死度は商人や戦士の比ではなく、呪文を忘れてしまう可能性がある以上特殊能力持ちのモンスターとも迂闊に隣接できない為、最重要呪文となっている。
まどわし状態が治る効果もある。
【スペルブック】に優先して書き込んでおきたい(呪文を不慮の事態で忘れる事に備え)呪文の筆頭である。

ロトの紋章

ジパングの洞窟探索時に【ポロン】が唱えようとした。
しかし【キラ】が着用している【ブラック・シーザー】の目から光が出て探索の光となったため、結局使われずじまい。

ダイの大冒険

破邪の洞窟を探索している時の回想のうち一コマだけで【アバン】がレミーラらしきものを使っている。しかし呪文名は明言はされていない。右手の平の周りにバスケットボールより一回り大きい位の光の球を作り出して周囲を照らしている、と言う感じの描写。階段を下っているコマでは使用していないようにも見えるが、洞窟内で真っ暗なトコロと明かりのあるところがあるのか…

勇者アバンと獄炎の魔王

34話 後編の【地底魔城】【レイラ】が使用するシーンが現れたため、ようやく正式に登場となった。

蒼天のソウラ

1巻で初登場。照明呪文と書いてレミーラと読む。
ギブランプ錬金で作った試作投擲道具の「レミーラ玉」に内包されていた呪文。
その後、ライセンが使う目くらましの呪文として登場。相手を囲むように配置した氷鎚呪文の氷に光を反射させ、収束した光でマルチナの眼を焼いて勝利を確定させた。

余談

アベル伝説では6話に「ヒリカ」という明かりをつけるオリジナル呪文(『光』のアナグラムか)が出ているが、効果が同じレミーラには何故かお呼びが掛からなかった。
……やはりマイナーだからだろうか。