【ドラゴンの角】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:50:04

概要

DQ2及びキャラバンハートに登場する【塔】
DQ10やイルルカに登場するアイテムは【ドラゴンのツノ】を参照。

DQ2

【ルプガナ】の南西に運河を挟んで南北に2つ並ぶように立っている塔。
この独立した2つの塔(それぞれドラゴンの角南の塔、ドラゴンの角北の塔(又は単に南の塔、北の塔)と呼ばれる)を合わせてこう呼ぶ。
名前の由来は、運河をドラゴンの身体に見立てたときに二つの塔が頭に生えた角のように見えることから。
今作には明らかなドラゴン系のモンスターが【ドラゴン】程度しかいないので、ドラゴンクエストという名前である以上、ドラゴンに関わる事象は多く用意したいという事情もありそうだ。
 
シリーズでも珍しく徒歩で渡れない場所への通過点となっている塔である。
かつてはお互いの塔に吊橋が架けられていて誰もが行き来できたが、いつ頃からか魔物達が住み着き始めて以来ずっと使われていないらしい。
南の塔は6階建て、北の塔は7階建てで内部構造もやや違っているがフロアのサイズ自体は同じで、双子の塔というイメージ通りになっている。
ただし、必ず最上階まで登らなければならない南の塔は中央が吹き抜けになっており、かつ吹き抜けとの間の仕切りがなくジグザグに歩かねばならないので、転落しないよう注意する必要がある。
【ムーンペタ】周辺から延々プレイヤーを苦しめ続けてきた【マンドリル】とは、ここを最後にようやくお別れとなる。
そしてここでは最後の花火だと言わんばかりに【ホイミスライム】をワンサカ引き連れて今までとは違った地獄を見せてくれる(詳細はマンドリル・ホイミスライムの項目を参照)。
 
ムーンペタからルプガナへ向かう長い行程の途中にあるが、南の塔の最上階から【かぜのマント】を装備した状態で画面上方へ向かって飛び降りると対岸に渡れる。
持っているだけだったり、左へ飛び降りたりすると渡れないので注意。
 
渡った先の北の塔を見るとつい上りたくなるのが人情だが、最上階まで上っても特に宝箱などはなくガッカリさせられる。
最初に来た時には、間違っても最上階から飛び降りないように。行きと違って、帰りは横から飛び降りても対岸に渡れてしまう。
南の塔は上述の通り真ん中が吹き抜けで外周をグルリ回って遠回りに上らなければならなかったが、北の塔は階段が中央付近に集中しておりスイスイ上れる。
用が無いように見える北の塔だが、実はだいぶ後になって【みずのはごろも】の製作に必要なアイテムの一つ、【あまつゆのいと】が手に入ることが発覚して取りに来ることになる。
もちろん、先に知っていれば最初に来た時点でも回収できる。(但し、羽衣が手に入るのは当分先。特にオリジナル版ではアイテム欄の圧迫が厳しい。)
また、北の塔でも南の塔と同じように最上階から飛び降りることで対岸に渡ることができるが、利用する機会はない。
但しこれがないと、SFC版とGB版においてルプガナでセーブしてから【船】を手に入れるまでの間、南の塔やムーンペタ、【ローレシア】方面に戻る手段が一切無くなる。
「逃げ続けて超低レベルで奇跡的にルプガナに辿り着いてセーブしたが【グレムリン】を倒せない。全滅してもルプガナで復活し、レベルが低すぎて周囲の敵も倒せない。」という通常あり得ない状況においてのみ、【ハマり】を回避する唯一の手段となる。
 
ここを過ぎればルプガナまでもう少しであり、やっとセーブが出来る…のは、残念ながらリメイク版のみ。
FC版で復活の呪文を聞ける場所はまだ先にあるのだ。
したがってグレムリンに負けてもFC版では必ずムーンペタ(かそれ以前)で復活するので、上記のハマりは起こらないが、再び長い道のりを延々歩かねばならない。
 
南の塔にはなぜか【商人】がおり、【たびのひと!しってますか?】と問いかけてくる。
「いいえ」と答えると、この塔の名前(リメイク版では上記の吊り橋の話も)を教えてくれる……のだが、こんな人通りのない場所で塔の名前を教えているこのオッサン、いったいここで何がしたいのかがよくわからない。
周囲には町も全くないし、一体どうやって生活しているのだろう……?
後にDS版DQ4にてこの商人と同一人物らしき人が登場している。いつの間に時空を越えたんだお前。
 
SFC版ではバグで【満月の塔】からここにワープしてしまうことがある。幸いにも逆方向には起こらないので、いきなり満月の塔に飛ばされてなす術なく全滅…ということは起こらないが。
逆にシーケンスブレイクにも使えないので、害はないが有効活用もできないバグである。
 
なおSFC版【公式ガイドブック】のイラストでは、7階建てと8階建てになっている。
イラストレーターのミスだろうか?

小説版

リメイク版に先駆けて、昔は吊り橋があったという設定になっている。
北の塔には【盲目の魔女】の長女が住み、雨露の糸を編み続けていた。
 
なお塔の間の川は、FC版公式ガイドブックでは運河と明記されていたが、こちらでは海峡となっている。

ゲームブック(双葉社)

存在しない。
かわりに【ほこら】が存在し、【旅の扉】を使ってルプガナのある大陸へ移動することになる。

ゲームブック(エニックス)

こちらでは存在するが、なんと登らずに運河を泳いで渡るという選択肢がある。
ただし鎧を脱いでいかなければならない。
 
南の塔の内壁には【勇者ロト】の冒険(すなわちDQ3のストーリー)がフレスコ画で描かれているが、上階に行くにつれ壁画が劣化していて、上の世界の冒険は鮮明に描かれているがバラモス戦後の画はほとんど見られない、と描写されている。
ちなみに判別のつく最後の画は年配の戦士の亡骸を抱えて慟哭しているというもの。
最上階では【きとうし】との戦いがある。
雨露の糸は南の塔で手に入る上、【かぜのマント】一気にルプガナまで飛ぶという選択肢がある。
 
北の塔に登るのは必須ではないが、こちらには【勇者アレフ】の冒険が描かれている。こちらはDQ1の冒険の最後まできちんと判別ができるらしい。
最上階でカインが【リレミト】を習得できる。

キャラバンハート

両方とも4階建てになってしまってる上に構造が簡略化されており、特徴的だった真ん中の大穴は塞がれている。
その4階には北の塔と南の塔を繋ぐ旅の扉が設置されている。
そして【ロンダルキアへの洞窟】から【ドラゴン】が移住してきている。
この地名に惹かれてやってきたのだろうか。
その他に出現するモンスターは【ドラゴンライダー】【じごくのもんばん】【とつげきこぞう】【オニオンマスター】
北の塔4階には騎士【アイリン】がいて、キャラバンに誘うことができる。