【水晶玉】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 11:03:33

概要

透明な【水晶】(crystal)を丸く磨きだして作られた玉。
英語では「クリスタルオーブ(crystal orb)」とも呼ばれる。
現実でもそうだが、ドラクエ世界でも占い師の象徴のようなアイテムとして【ミネア】【占いババ】【グランマーズ】、キャラバンハートの【占い師】などが公式イラストで使っている。
 
なお、天然の水晶は二酸化ケイ素が六角柱上に結晶化したものであり、水晶玉はそれを球状に研磨したものである。
ドラクエシリーズでも、水晶玉以外の水晶は六角柱型をしているものが多いのはそのため。

オブジェクト

ゲーム中でオブジェクトとして登場したのはDQ6の【マーズの館】が最初の例となる。
グラフィックが大幅に向上したDQ8以降ではオブジェクトというよりは景色の一部に近くなっている。

DQ4(PS版)

【グランドスラム】のカジノ内にある【ゴールド銀行】のカウンターに、同じマップのDQ7の名残として置かれている。

DQ6

上記のマーズの館の他に【占いの館】【ブボール】の部屋にも置かれている。
マーズの館のものについてはエンディングの最後で夢の世界を覗き見るのにも使われている。
ちなみに、【グランマーズ】はなぜか水晶玉越しに話しかけないと占ってくれず、横から話しかけると「水晶玉の向こうから」と指定してくる。
他の店屋のほとんどの店主が【カウンターテーブル】越しでしか商売してくれない理屈と同じだろうか…。
 
【月鏡の塔】では水晶玉のオブジェクトが押して動かせるギミックとして使用されている。
鏡の前から移動させることで水晶玉が砕け散り、合計4つの小部屋の水晶玉をすべて砕くと【ラーのかがみ】の部屋の封印が解ける。
 
【カルベローナ】の中央の建物の屋上には2つの水晶玉が置かれており、それぞれいやしの玉(HP回復)と活力の玉(MP回復)となっていて、【タダ宿】代わりとなる。

DQ7

【エンゴウ】【パミラ】の館、【移民の町】【グランドスラム】のカジノにある占いコーナーでテーブルの上に置かれている。

DQ8

後述の【ルイネロ】の家に置かれたものの他、【パルミドの占い師】のテントでもテーブルに置かれている。

DQ10オフライン

占い侍女の【ピクシス】が常時両手で抱えている。

DQ10オンライン

魔法の迷宮に登場する【ミネア】が常時両手で抱えている。前述のピクシスはミネアのポーズとオブジェクトを一部流用したものとみられる。
グランマーズの館でもやはり登場する。

アイテム

DQ3(没)

2016年に開催された【ドラゴンクエストミュージアム】において展示された堀井雄二直筆の世界地図によると、開発当初【ノアニール】で手に入るアイテムとして登場する予定だったようだ。
元々ノアニール関連のイベントは脇道ではなく意味のあるイベントだったと【ドラゴンクエストマスターズクラブ】でも語られていることから、重要アイテムの予定だったと推測される。
 
なお同作のゲームブックではノアニールで「破邪の水晶」こと【シルバーオーブ】が手に入る。

SFC版

「すいしょうだま」という没アイテムが存在する。
使っても何の効果もなく、価格も0G。
何のために用意されたのか、今となっては伺う術のない道具である。
ちなみにデータ内でのアイテムリストの並び順は、SFC版も追加アイテムを除けばFC版とほぼ同じであるが、このアイテムはFC版で【ちいさなメダル】があった位置に置かれている。メダルを追加枠へ移動した代わりにFC版では名前すら入らなかったアイテムを仮置きしたのかもしれない。
一方でFC版は【おうごんのつめ】が装飾品の位置に混じっており、開発後期になってから装飾品を1つ没にして追加された可能性がある。その没装飾品が水晶玉だったのかもしれない。

DQ8

重要アイテムとして登場。
【トラペッタ】の占い師【ルイネロ】が占いに使用し、これがなければ正しい占いはできない模様。
かつてルイネロがとある事件をきっかけに【滝の洞窟】の滝壺に投げ捨て、代わりに置かれたのは占い能力の無い濁ったガラス玉の偽物である。
時を経て、主人公一行が町を訪れた際に、彼の娘【ユリマ】に頼まれて取りに行くことになる。
最深部の滝壺に浮かんでおり、これを調べると水晶玉を頭にぶつけられて長らく立腹していた滝壺の主【ザバン】が現れ、返答次第で戦闘になる。
勝利すると手に入れることができ、これをトラペッタのユリマに届けるとルイネロは一度は叩き割ろうとするも、ユリマの説得もありルイネロは占い師としての腕を取り戻す。このおかげで主人公たちは【ドルマゲス】の行方を知ることができた。
神秘的な光を放っているが、1ヶ所だけ小さなキズが入っており、その側には「あほう」と落書きされていた。
 
ちなみにこの水晶玉、DQ4のミネアが持ち歩いているようなコンパクトなタイプではなく、直径にしてユリマやルイネロの頭骨の倍はあろうかという巨大な代物。
仮に少し小さく見積もって直径が30cmだとして、ガラスの比重から重量を見積もると、およそ38kgにもなる。
こんなものが1mほどの高さから落下してきて頭に当たれば頭蓋骨は粉々で即死間違いなしであろう。よく死なずに済んだものである。
ザバンは水中にいたことで助かったのかもしれない。
それでも、十数年経ってもまだ古傷の頭痛に悩まされていたわけであるが…。

DQ10オンライン

「すいしょう玉」表記。
期間限定イベント「幻の海トラシュカ」のコンテンツ内アイテムとして登場。
拾うと7500P獲得できるおたから。ころころ転がるせいで拾いにくい。

ビルダーズ2

かざり家具の1つ。【魔力の水晶】から作るので、魔法の力は宿っているのだろう。
【部屋レシピ】【まほう研究所】【占いの間】に必要。

ヒーローズ2

装備等とは関係無いが、ミネアが戦闘中に常に手にしている。
アクションとしても【バギ系】呪文や【ベホマラー】【必殺技】【天変地異】ではタロットカードではなく、こちらを光らせながら掲げている。
これらを見るに、ミネアは呪文発動の媒体として使用しているようだ。

ウォーク

上述のシリーズとのコラボイベントなど、占いにまつわってストーリーのいくつかで登場する。
 
また、ミネアの持つ水晶玉が「しんぴの水晶」として武器扱いで登場。【キアリク】【ザオラル】といった呪文を修得するほか、
レベル20で敵全体に占いによって8種のうちから選ばれた状態異常1つを付与(まれに耐性を無視して付与)する「凶兆のタロット」、
レベル30で仲間1人の攻撃力か攻撃呪文の威力を2段階上昇し、確率で限界突破、更に3段階上昇も付与する「ラッキータロット」、
レベル40で味方全員のHPを回復し、確率で攻撃力か攻撃呪文の威力を1段階上昇する「いやしの占術」を修得する。
いきなりスキルは3ターンの間味方全員にブレス耐性1段階上昇の「いきなりフバーハ」と、2~4ターンの間まもりのたて効果の「まもりの占い」。
 
【はかいのてっきゅう】に続く、得意武器にならないが効果の高い「EX武器」の第2弾で、回復武器としては初。
運によるところが大きいが、回復に加えて敵全体への状態異常付与や味方への補助を一手にこなせる。
いやしの占術もHPを回復しながら味方の攻撃面をランダムながら補えるメリットがある。
欠点は補助効果も状態異常も結局どれがかかるかは運次第であることと、相手に直接ダメージを与える攻撃が一切無いこと。

ダイの大冒険

複数の登場キャラクターが使用。
使用者は占い師【メルル】とその祖母【ナバラ】、他に魔法使い【まぞっほ】や妖魔司教【ザボエラ】
遠く離れた場所を、水晶玉に映して見ることができる(ザボエラの場合のみ【あくまのめだま】を通した様子だが)。
ナバラは上手く使えるがメルルはまだ未熟なようで、【鬼岩城】を映したものの直ぐに消えてしまった。