【船乗り】

Last-modified: 2023-06-28 (水) 11:44:09

概要

【船】に乗る人。船員、水夫、海の男。【NPC】として初期の作品から登場し、DQ4以降は専用グラフィックも登場している。また、DQ3には、【ふなのりのほね】というキーアイテムも登場する。
【堀井雄二】はあの伝説の商人兼船乗り、高田屋嘉兵衛と同じ淡路島の洲本出身だからなのかは定かではないが、ドラクエに悪人の船乗りが登場することはほぼ無く、5や7のように最序盤から彼らのその気風の良さを堪能できる作品もある。
DQ11では船乗りにフォーカスした【海の男コンテスト】というイベントがある。
DQ4の【ホフマン】【宿屋の息子】のはずだがFC版でのグラフィックは船乗りになっている。
 
DQ7では【職業】の1つとなっている。この他、星ドラにも登場。
 
また【小説ドラゴンクエスト】では、ゲーム中とは違って【船】を操舵する描写の為か、オリジナルの船乗りキャラクターが設定されている場合もある。

NPCとしての船乗り

船乗りのNPCは基本的に港町や漁村に登場する。
専用グラフィック初登場のFC版DQ4ではセーラー服にセーラー帽という19世紀以降の典型的な「水兵」のスタイル(ドナルドダックやポパイの服装として有名)で、近年の作品のものとは大きく異なる。このスタイルはリメイク版DQ7のメルビンの船乗りスタイルで再登場している。
DQ5以降は頭にバンダナを巻いたラフなスタイルが定着している。リメイク版DQ4でもこちらに統一された。
概要でも述べられている通り、豪快なキャラクターを演じることが多く、専用グラフィックが登場して以降の作品でも大男や【あらくれ】のグラフィックも並行して使われている。
初めてグラフィックがリアル化したDQ8では、なぜかやせっぽっちのイラストであったが、近年の作品ではがっしりとした見た目で描かれることが多い。
【移民の町】のある作品では、【移民】のカテゴリの一つとして登場し、その荒々しいイメージからか、あらくれなどと同じく【グランドスラム】の構成要員になっている。
 
シナリオに関わる名のあるNPC船乗りとしては、DQ7の【ボルカノ】やDQ11の【アラーニ】【キナイ】【キナイ・ユキ】などがいるが、偶然というべきか全員が「漁師」である。
また、グラフィックはあらくれであるが、DQ6の【ロブ】も職業は船乗り(漁師)である。

DQ7(PS版)

データ

職特性熟練度に応じて、つなみのダメージが減る。
★8で約4分の3。
マスター特典なし
転職条件なし
上級職船乗り+【盗賊】【海賊】

職補正

ステータス補正
ちから
すばやさ+5%
みのまもり+10%
かしこさ-10%
かっこよさ
最大HP+15%
最大MP-20%

習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技累計戦闘回数
(ここまで)
1かんぱんそうじ--(-)
2いかりあげ【あみなわ】14(14)
3こぎて【たいあたり】25(11)
4かじとり【うみどりのめ】43(18)
5こうかいし-60(17)
6そうだちょう【キアリク】75(15)
7せんちょう【バギマ】95(20)
8せんだんちょう【つなみ】135(40)

職歴技

解説

覚える呪文・特技は微妙なものがほとんど。
だが、その中にあって何故か船乗りでしか習得できないキアリクは、麻痺解除はもちろん、貴重な睡眠解除手段でもある。
キアリクを使えるのは、【しびれマイマイ】等への対抗手段という事かも知れない。
つなみも早めに習得できればMP消費なしの全体攻撃特技として活躍が見込めるだろう。
また、基本職なのに素早さ、身の守り、HPと重要なステータスが増加、死にステのかしこさは下がっても問題なく、唯一重要なMPも20%しか下がらないというそんじょそこらの上級職顔負けの極めて合理的なステータスになっている。
お陰でボス戦では一時的に大活躍する。
リアルタイムアタックではその優良なステータス補正から、ストーリー進行のお供として大人気である。
ちなみに【魔法使い】との職歴で覚えられるいなずまは前半はそこそこ使えるのでおすすめ。
漁師の息子ということもあって、【主人公】をまずこの職に就かせた人も多いのではないだろうか。
 
職業ランクは肉体労働の甲板掃除から始まり、次第に舵取りや操舵長などの重要な役職になり、最後には堂々たる船団長にまで出世する。
息子がここまでくれば【ボルカノ】の鼻もさぞ高いだろう。

DQ7(リメイク版)

データ

職補正はPS版と同一。
職特性はつなみの削除に伴い、【メイルストロム】【ハリケーン】のダメージを減らすようになった。
 
習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技累計戦闘回数
(ここまで)
1かんぱんそうじ【あみなわ】-(-)
2いかりあげ【たいあたり】5(5)
3こぎて【キアリク】【船上ダンス】12(7)
4かじとり【すいめんげり】21(9)
5こうかいし【さざなみの歌】31(10)
6そうだちょう【石つぶて】41(10)
7せんちょう【バギマ】53(12)
8せんだんちょう【いなずま】83(30)

解説

うみどりのめとつなみがゲーム自体から削除。
代わって職歴技から船上ダンス、すいめんげり、さざなみの歌、いなずまが加入し、さらに新たに石つぶてが追加された。
船乗りが石つぶてというのはよく解らないが?
 
いなずまは変わらず早めに覚えておけば役立つ特技。最重要のキアリクは必要戦闘回数が大幅に減ったのでかなり便利。
PS版では吟遊詩人との職歴技なのに吟遊詩人が覚える【ゆりかごの歌】と丸かぶりだったさざなみの歌も、職歴技ではなくなったため、習得職業の違いで差別化に成功した。
ただ、同じく効果が丸かぶりする特技だったあみなわと船上ダンスは、両方通常習得するようになったのに効果に変更なし。おいおい。
全体的には、つなみアウトいなずまインで若干のプラスというところだろうか。
 
なお、つなみが削除されたために職特性の軽減効果がハリケーンとメイルストロムに変更されたが、軽減値がつなみ時代と変わっていない。
敵側が使うハリケーンはつなみと全く同じダメージなのでいいとして、100以上のダメージを食らうメイルストロムもやっぱり10~12しか軽減しないため、こちらに関してはあまりに効果が薄い。
ハリケーンの軽減効果は【グラコス】戦でなかなか役立つが、メイルストロムに対しては焼け石に水でしかない。
もっとも、メイルストロムを使ってくる敵は【フロッグキング】くらいしかいないので、そもそもあまり意味がないが。
 
職業コスプレは、【主人公】【マリベル】【ガボ】の3人は赤いバンダナを巻き、ボーダーやストライプを取り入れたマリンルック。
【メルビン】はバンダナの代わりに水兵帽、衣装はセーラー服になっており、やや現代的な印象になっている。
【アイラ】は衣装のデザイン自体はマリベルと変わらないが、色がけばけばしい紫になっており、どうも船乗りらしい爽やかさがない。

小説ドラゴンクエスト

DQ2では【ルプガナ】で「ガナル」という老船乗りが一行に加わる。
無口かつ厳格な性格で、王子達を説明もなく海に突き落とし、海の恐ろしさを叩き込むというスパルタ教育を行う。
かつて盗賊【ラゴス】に騙されたことがあり、【ペルポイ】で素性を隠し暮らしていたラゴスの正体を暴くのに一役買っている。
 
DQ3でも「バーマラ」という老船乗りが同行者となる。元々故郷である【バハラタ】に帰りたがっていた為、バハラタに立ち寄ったところで別れているので出番が少ない。