【おっといかん!ラインハットに行くんだったな……。】

Last-modified: 2016-08-30 (火) 14:54:06

DQ5(リメイク版)

【ラインハットの関所】で発する【パパス】の台詞。
【ラインハット】に向かう際に主人公に川を見せた後に間違って戻ろうとしてしまう。その時にフキダシの「!」を出しながら言う。
 
一見、何気ないように見えるが、この後のストーリーを知ったプレイヤーには伏線に映ることもあるとか。

  • この関所のラインハット側は、川を見渡す展望台があり、この展望台の景色を見終わってから、画面向かって左の階段を下りればサンタローズ側に戻り、右へ歩けばラインハット城へすぐ。
    つまり迷うはずのない構造であり、道を「間違う」ことは、よっぽどの方向音痴でもない限りは基本ありえない。
  • パパスは、サンタローズを発つ直前に未来の主人公から「ラインハットに行くな」と警告を受けている。SFC版では主人公が成長して幼年時代の頃のサンタローズに戻らないとわからないが、リメイク版では【古代の遺跡】でパパスがそのことを喋る。つまり、プレイヤーはこの事実を深く理解している可能性が高い。
  • これらを統合すれば、パパスは未来の主人公から受けた警告が気にかかり、無意識にラインハットへ行くことを拒否し、一瞬本能でサンタローズ側へ戻ろうとした、という場面に捉えることができる。

 
実はSFC版では、関所の構造も違えば、セリフも違っている。

  • まず、展望台のような洒落たものはない。ラインハット側は石畳が敷かれただけの地下道入口にすぎず、主人公に川の景色を見せるシーンもない。ただ、川を見てラインハットの行く末を案じている爺さんが気になって話しかけるだけ。
  • そしてラインハットへ「直進して進もう」とするが、途中には先ほど通った地下道の入口の下り階段がある。これを無視して直進した結果、このマスを踏んでしまい、「間違って」地下道へ戻ってしまう。セリフは「!!」のみであり、引き返す階段に気づかず入っちゃったという、プレイヤーもありがちな操作ミスのような場面。
     

あくまで推測の域を出ないが、当初は操作ミスをネタにした場面だったものが、リメイク版でストーリーの細部に手が加えられたことで、このシーンにストーリーとしての意味を持たせたものになったと言える。