【ドワーフの洞窟】

Last-modified: 2023-05-11 (木) 08:37:15

本項目はDQ5に登場する「ドワーフの洞窟」に関する解説です。
DQ7に登場する【ドワーフ族の洞くつ】については該当項目を参照。

DQ5

幼年時代に訪れることになるダンジョン。【妖精の世界】の南西にある。
大昔に妖精の村を追い出された【ドワーフ】【ザイル】のお爺さん)が住んでいる。
最深部にはこのドワーフが編み出した【カギの技法】が封印されており、【氷の館】に入るのに必要なほか、この洞窟内にもそれを入手していないと開かない扉もある。
 
幼年期にしてはやや長めではあるが、ダンジョン自体はさほど難しい作りはしていない。
出現する敵はやや強力で、集団で現れメラを連発する【メラリザード】、初めは寝ているが起きると火の息を乱発する【ラーバキング】、自爆してこちらを道連れにしようとする【スピニー】など、攻撃の激しい敵が多い。攻撃ラインナップからわかるように、守備力が役に立たない場面が多い。
ラーバキングやスピニーの性質上、1ターンで倒せるだけの攻撃力が欲しいので、武器は買い揃えておきたいところ。
なお、そのラーバキングとスピニーはこのダンジョンにしか生息していないモンスターである。
 
入口付近の立て札には「無用の者立ち入るべからず!」と書かれており、【ベラ】が読んでくれる。
もちろんこんな指示には従わずに入っていかなければならない。まあ一応用有りで来たのだが。
あまり意味がないからか、リメイク版ではベラが読んでくれなくなってしまった。
 
内部には鍵の技法を狙う男がいる。
見た目はただの大男で、どう見ても妖精でもドワーフでもないが、同じことは妖精の村の老人にも言えるし、人間のフィールドグラフィックで中身が亜人系モンスターだったりすることもあるので結局のところ種族は謎である。
 
ちなみに、ものすごく細かい話だが、上記の大男がいるフロアにはちょっとした矛盾がある。
このフロアは地下3階にあり、階段や落とし穴の着地点の関係から、地下2階フロアの完全に真下にあることがわかる。
しかし、地下2階フロアの西側の階段を下りると、東側(つまり地下2階フロアの真下)に広がった地下3階フロアがもう1つ存在することがわかる(単純に階段の深さが違うだけかもしれないが)。
ドラクエシリーズではシリーズを通してダンジョン内の立体的な位置関係は基本的に矛盾のないように配置されており、このような構造矛盾が生じているパターンは非常に珍しい。しいて言えばDQ4の【コーミズ西の洞窟】の階層が把握しづらい程度。
この構造の矛盾を解消するためか、リメイク版では地下2階フロアの西側にあった下り階段が東側に変わっている。
 
SFC版では、【青年時代後半に妖精の世界フィールドへ】の裏技で訪れても敵が全く出なくなっている(フィールドには敵が出現する)。

リメイク版

リメイク版では、【ベラ】が命令を受け付けなくなったため、必然的に難易度が上昇している。
さらに、DS版では【ベビーパンサー】まで役立たずになった。
ほとんど【主人公】1人で敵を殲滅しなければならないため、【ブーメラン】装備は必須となる。
 
また、青年時代後半にも来ることができる。
ザイルが住んでおり、話しかけると「俺を仲間にしろよ!」と言われ仲間にできる。
また、上述の通り、B2Fの構造が左右反対になっている。SFC版からのプレイヤーはまんまと一杯喰わされる。
 
なお、鍵の技法を狙う大男は、カギの技法入手後に話しかけるとどこかへ消えてしまうようになった。
また、ベラが明確に「ただの人間」と言うようになった。
このような人間が妖精の世界に入ってくることは今までなかったらしく、何故この人が妖精の国に入れたのかは謎。
…余程の方向音痴なのだろうか。執念だけは見上げたものである。

また、バグ技抜きで青年時代にドワーフの洞窟に来ることが出来るようになった関係で、カギの技法入手後に話しかけずにいると、大人になってもまだ探している姿を見ることが出来るようになった。
一体何十年探す気なのか知らないが、その努力には脱帽である。

余談

2016年に開催された【ドラゴンクエストミュージアム】において展示された堀井雄二直筆の開発資料の中で、DQ3の【ノルドの洞窟】が当初「ドワーフの洞窟」という名前だったことが確認できる。
DQ3の【ホビット】のグラフィックはSFC版DQ5のドワーフとほぼ同じ見た目に斧を持たせたもので、一般的なドワーフのイメージそのものであることから、当初はドワーフとして登場予定だったものが何らかの事情により変更されたと考えられる。