【八百長】

Last-modified: 2023-10-01 (日) 21:06:34

本来の意味

やおちょう。
勝負事で、真剣に争っているように見せながら、前もって示し合わせたとおりに勝負をつけること。
なれあい。いんちき。

その語源は明治初頭に八百屋を営んでいて角界にも通じていた兵衛と言う人物が碁で手加減してわざと負けるという方法でお偉いさんに機嫌を取らせて買い物を促進させていたのだが、
ある時に手練れの相手と対局した際に本気を出した事で実力が知れ渡ってしまい、以降転じて上記の行為の事を八百長と呼ぶようになったというものである。
 
スポーツなどで度々発覚し、根深い問題に発展したことがある。

DQ6

ドラクエ史上最大の八百長疑惑と言えば、なんと言ってもDQ6の【旅人の洞窟】の最深部で繰り広げられる【テリー】vs【ドランゴ】の一騎打ちであろう。
旅人の洞窟の戦いでは攻撃をかわしまくり、当てまくりで一方的に勝利してしまうテリーだが、加入後のステータスをみる限りどう考えてもテリーよりドランゴの方が強い。
SFC版ではテリーは打撃回避のスキルを持っているのですごく運が良かった、といいたいところだが、絶対に回避不能のブレスまで回避してしまっているのがかなり不自然である。
 
また、その後ドランゴは自分を倒したテリーを慕って仲間になるのだが、そもそもの問題として「子供を殺されて怒っていたのに、なぜ倒されただけでその相手を慕うのか?」という(他作品でいえば、DQ5で「パパスを殺したゲマを主人公が慕ってついていく」ようなもの)誰もが感じる疑問もあり、「テリーvsドランゴはあらかじめ示し合わせていた(卵も別の魔物の物を持ってきただけ)のではないか?」という噂が立った。
実際テリーが潰したドランゴの卵からは【バトルレックス】や竜の魔物ではなくなぜかヘビ型の魔物【ヘルバイパー】が生まれてきたことや、【アークボルト】の王の依頼は「死体を持って来い」だったはずなのに実際にはドランゴが生きていた辺りもこの疑惑を濃くしている。以上の事からテリー、ドランゴ共謀説は充分に辻褄が合い、可能性としては十分考えられてしまう説である。
 
リメイク版の【仲間会話】ではテリーは終始不思議がったままのように描かれているが、理論的な説明が出来ないのですっとぼけて誤魔化そうとしているとも考えられる。
残念ながら、この件に関しては「不思議がっている」という公式設定を無視して「とぼけている」と疑った方が面白いため、この描写によって「テリーとドランゴは共謀していない」という設定に納得できたプレイヤーがいるかどうかは微妙なところである。
 
ちなみに【アークボルト王】は、テリーを冷笑したり、【らいめいのけん】をあげたことを後悔したりしてもいい立場であるにも関わらず、テリーを恨むような真似はしない。
魔物の復活に慌てていてそれどころじゃなかったからかもしれないが、よくできた人だ。
なお、(できすぎている)とエニックス側も踏んでいたのか、エニックス発行の書籍である4コマの18巻には、王がテリーに「雷鳴の剣返せウソつきめ!!」と怒りをぶつけるというオチのネタも存在する。
 
これ以外に、テリーが負かしたという【ブラスト】も息子が「パパの靴に画鋲が入っていたのだろう」などと言い張ることを根拠に「テリーが何か細工したのではないか?」という説がある。
仮にこれが本当ならテリーは八百長ではなく小細工のプロだったということになり、ドランゴも小細工を仕掛けて楽々倒した可能性も浮上する。
ただ、この少年は主人公達が普通にブラストを倒しても「パパの調子が何らかの理由で出なかったんだよ」と言い張るので根拠にして良いのかは少々怪しい。
 
尤も、それはあくまで仲間として加わる状態での比較であり、ヘルクラウド城で敵として戦う方はらいめいのけんの所持云々を割り引いても、ブラストやドランゴ(バトルレックス)よりも圧倒的に強い。
また、双方共に“戦闘した際のステータスが必ずしも後に仲間になった際のステータスと同じとは限らない”という意見もある。
例えば、【旅人の洞窟】ではドランゴが産卵で体力を消耗しており、その為にテリーは完全にトドメをさせなかったものの、仮死状態までは追い詰めることはできた可能性もある。
 
あまりネタにはされないが、テリーが仲間になる前にテリーらしき人物が【ベストドレッサーコンテスト】で、スーパードレッサーになっていたという情報が聞ける。
こちらもステータスの問題も有るが、そもそも女性限定ランクをどうやって突破したのか?と言う問題が有り八百長の可能性有り。
ちなみにこの情報は「スーパードレッサーに選ばれたカッコいい男がいた」「その男は最強の剣をさがしている」というだけで、それがテリーだとは明言されていない。
テリーを連れて行ってもスーパードレッサーと呼ばれないので、そもそも似たような境遇の別人の可能性もあるのだが。
 
同様に、あまりネタにはされていないが、前座の【デーモンキング】より明らかに弱い【チャンプ】も疑惑の主である。
 
【ハッサン】も加入時の初期ステータスで【ネルソン】に勝てるとは到底思えず、そもそも【とうのへいたい】に勝って得るはずの経験値も入っていないためどうやってとうのへいたいを突破したのか疑問である。
 
さらに【まおうのつかい】も疑惑の主。主人公が本体を取り戻すと、示し合わせたかのように弱体化して負けようとしてくる。
それでも勝てないとさらに弱体化する。露骨な接待プレイである。
 
上記の戦いでは、テリーが「単純回避できないはずの呪文やブレスを避けている」という場面が多々あるものの、映像として戦いを表現しようとした時にゲーム内のシステム仕様と食い違うのはどうしても仕方ないところだろう。
これは漫画作品などのメディア展開をした際などに呪文のメカニズムの解釈をするのが難しいとも言える。
後で仲間になるキャラが加入前に色々イベントで事を起こすと、「何故?」な場面が発生しやすくなるのはRPGの困り所か。

対戦モード入りの作品

オフラインのDQMシリーズや剣神やスラもりシリーズといった、他プレイヤーとの対戦で勝つといいことが起きる作品で用いられるテクニックでもある。
家族や友達と連携を取って勝ったり負けたりするのもいいが、【かしこさ】が低かったり【野生】が高かったりして命令しても言うことを聞いてくれない知人しかいない場合は、少々値が張るが自力で本体とソフト(メモリーカード)を2個ずつ揃えるのも手である。
 
剣神の「対戦かくとうじょう」は放置しておいても勝手に勝負が決まるが、八百長の目的である「相手に渡したいコマンド」が強力な攻撃技だとその攻撃技が暴発し、勝たせたい側を返り討ちにしてしまうこともある。
余裕があるならば剣を手に取り、負けさせたい側が弱いコマンドを引き続けるように仕向けたい。
 
なお、公式大会などのオンライン対戦では絶対に真似しないこと。