その他/【エアガイツ】

Last-modified: 2023-07-29 (土) 08:42:26

全般

ナムコとスクウェアから発売された(AC版はナムコ、PS版はスクウェア)3D対戦格闘ゲーム。
360度自由に地面を駆け回り、高低差や障害物のあるステージで戦うのが特徴的。
開発にバーチャや鉄拳のスタッフが関わっていることとFFキャラが登場することで話題を呼んだ。


しかしいざ発売されてみると、
防御行動が強すぎて防ぎあいの後だし合戦になってしまう、
既存の格闘ゲームと操作感が違いすぎていてとっつきづらい、等の理由でヒットには至らなかった。
個人的にはヨーヨーヨーコとかダッシャー猪場のような微妙なキャラもポシャった一因だと思う。

  • ちなみにナムコと共に共同開発にあたったのは、後にクソゲー界に名声を博すことになるドリームファクトリー。
    • 上記の「バーチャや鉄拳のスタッフ」が設立した会社である。
      当時はスクウェア傘下でこんな意欲作も作っていた。
  • と言うか、エアガイツ当時の優秀なスタッフが抜けていった結果、「クソゲー界に名を残す」ほどの人材しか残らなかった。

『ファミ通』のクロスレビューでは32点でゴールド殿堂入りしている。
その週担当者4人全員のレビューの共通点は
「クエストモード」などの移植時に追加されたオマケ要素などを高評価している点。ついでに全員8点で32点。
レビュワー4人があまり格ゲーにどっぷり漬かった系の人ではないのだが、
水ピン氏のレビューには「移動や攻防のかけひきが他の格ゲーと異なるだけに、それがしっくりくるかが取捨の分かれ目」とある。
当時は『バーチャファイター3』のエスケープボタンのアンサー的なシステムを導入しようとする作品が出始めた頃であった、
本作品はその流れで…、ちょっと出す時期がよろしくなかったか。


ちなみにアーケード版とコンシューマー版で声が違っているが、
ユフィに関してはアドベントチルドレンまで一貫してかかずゆみさんが担当なさっている。

  • ティファに関しては、AC以降の伊藤歩さんが本業の声優でないと言う事もあり、
    「(本作PS版の)皆口裕子さんこそティファ」と言うイメージが強いプレイヤーも結構多い。

アーケードゲームだがPSにも移植されている。
格闘とアクションを合わせた様なゲームで、出来は良い。
あのゲーメストでもかなり深く攻略されていたが、
2D格ゲーに夢中の高校生~大学生(ゲーセンの主要客層)は見向きもせず、大きなムーブメントにはならなかった。
そのため家庭用も中古ショップでは100円で売られていたりするが、そこから内容を推測するのは大きな間違いである。

  • いや、正直あんまり出来が良いとは……前作であるトバル2と比べてもシステム・バランス共に粗がかなり目立つ。
    • FF7キャラもみんなコンパチだし、クエストじゃ固定キャラだからほとんど客寄せパンダでしかないし。
      いろいろと独創的で面白いゲームではあるんだけどね。
  • 「ローグライクゲーム」ライクなクエストモードは評価が高い。安いならこれだけのために買っても、といわれるほど。
    上述の通り、このモードでFFキャラは使えないのだが。

クエストモードでは「バスターソード」や「正宗」などFF7関連の武器がゲスト出演している。
また魔法マテリアとしてはマイナーなトラインフリーズが登場しており、
メテオについてはアイコンがタイトルロゴにそっくりである。
ここまでやるなら主人公もオリキャラ(アーケード未登場のぽっと出)固定でなくクラウドなどを選択出来れば良かったのに…。

  • アイテムでは、ポーションフェニックスの尾などおなじみのものが登場。
    • ちなみに、フェニックスの尾はストーリー上、超重要アイテムとなっている。
  • 佐助の刀もあるが、オリジナルキャラクターに佐助がいることもあって意味合いが変わっている。

FFキャラはあくまでおまけのはずだが、FF以外のキャラの知名度は極めて低い。
まれにこのゲームがFFシリーズと勘違いされていることさえある。

  • キャラの掛け合いなどはなく、FFキャラにはストーリーも用意されていない(セフィロスのみEDが存在するが)。
    更に、ユフィとヴィンセント、ザックスは既存キャラのコンパチと、FFキャラ目当てで買うのは微妙なところ。
    • プレイするモードによっては、ビーチを全力疾走するセフィロスなど、面白い光景も見られるが。

このゲームのセフィロスの技の中でいくつかがディシディアに輸入されている。


クールキック、魔晄パンチ、ちょっと背伸びパンチ、ジェノバシュート、しゅしゅしゅ等、
全体的に技名がもの凄いことになっている。


実は声優陣が結構な豪華っぷりで、
後にFF作品に参加することになる方々もちらほらといる。
(中田譲治、中井和哉、石野竜三、石丸博也の4名。敬称略)
詳しくはウィキペディアを参照してもらえればわかるが、上記以外に名を連ねる方々を見ても本当に豪華である。
でも台詞のほとんどは掛け声や悲鳴のみで、
必殺技を叫んだり、勝利後に決め台詞があったりはしない。
ものすごい声優の無駄遣い……。


ラスボスのジャンゴはレッドXIIIそっくりである。(2Pカラーは特に)
技名にナナキやセト、FFに登場する召喚獣(バハムート等)を冠する。


PS3/PSPのゲームアーカイブスにて600円(税抜)で配信中。


こんなゲームだが、コアユーザーのやり込み具合は凄まじく、2015年1月には非公式の2回目の「世界大会」が開かれた。
ねとらぼ:伝説の格ゲー「エアガイツ」の世界大会(17年ぶり2回目)が開催! 全国から猛者集結


しかし、やりこみ過ぎて、致命的なバグが発覚してしまい、草の根で行われていた対戦会が終了するハメになってしまった。
出来が悪く埋もれるはずだったゲームがそこまで研究され尽くしたと言うのは、ある意味凄い事ではあるが。
参考(主催者ツイッター)

  • だが、普通の人から見たら致命的なバグに見えるが現役プレイヤーから見たら実は致命的なバグではないとの事。
    • このバグ自体を行う難度はかなり高い上にこのバグを行うと上記にある強力な防御行動が行えなくなるリスクがあるためらしい。
    • 実は一回目の「世界大会」ですでに使用されていたり、
      またこのバグを使っても上記の弱点に付け込まれてしまい負けてしまったことも。

対戦会の終了を宣言したのはあくまで主催者の滝氏の個人的な判断であり、
それが拡散されて話題になった結果「ゲームバランスが破綻して終焉を迎えた」等の誤った憶測を呼んでしまったようだ。


VジャンプでFF7のバレットがエアガイツに出てくる銃使いの三島拳に
「銃使う奴なら俺を出せぁいいじゃねえか!」と文句をいっているのもあった。

  • また、クラウドがエアガイツに参戦して欲しくないキャラをリストアップする企画もあった。
  • この中で実際に参戦したセフィロスとヴィンセントについてセフィロスは正宗のリーチが長すぎること、
    ヴィンセントはリミット技のをクラウドは恐れていたが、
    実際に参戦した際には正宗の長さはちゃんと調整され、変身も未採用になったため杞憂に終わったようだ。
    • 尚、彼と同じく狼への変身能力を持つオリジナルキャラ「ジョー」についてはわざわざ言及した上で「許せる」とコメントしている。何故?
    • ちなみにこの企画は読者からエアガイツ参戦希望キャラの投稿が多く来たために為されたもの。
      • 特にセフィロスがぶっちぎりで人気だったが、
        逆にバレットは「出すな」の声があったようで投票数がマイナス扱いだった。いくらなんでもあんまりである。

PSPではアドボックモードでの対戦不可で一人プレイ用である。


未だにこの作品自体のリメイクや続編が出ていない。そろそろ出てもいいと思うのだが。


DFFやスマブラなど、格ゲーやそれに類するゲームにクラウドが参戦する事になる度に、このゲームも話題になる。


クエストモードの主人公二人は条件を満たせば本編でも使用可能となるが、
男性主人公は連続関節技からの顔面踏みつけ、女性主人公はお尻ペンペンや股間パンチといったやけにエグい技を使う。
これらの技をゲストであるティファやセフィロスに使うことが出来るのだから恐ろしい。

FF7からのエアガイツ参戦キャラ

名前ボイス(アーケード版)ボイス(PS版)備考
クラウド堀内賢雄佐々木望アーケードモードBGM:闘う者達
ティファ浅田葉子皆口裕子アーケードモードBGM:プレリュード
セフィロス(未登場)三木眞一郎
ユフィ(未登場)かかずゆみクラウドでアーケードモードをクリアすると出現
ヴィンセント(未登場)中田和宏?ティファでアーケードモードをクリアすると出現
ザックス(未登場)佐々木望FFキャラ5人でアーケードモードをクリアすると出現

また、前述通りラスボスであるジャンゴの第一形態の2PカラーがレッドXIIIそっくりである。