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FF5とFF6は革製の小手。
小手なので革グローブのように薄くはないが、形状としては指が第二関節までしかない指抜きグローブのようなかんじ。
FF5
シーフ専用装備品だけあって、重量が1と他の小手と比べて1/5以下という軽さのアクセサリ。
また防御力も4上がり、素早さにも+1の装備補正がある。売値は1,500ギル。
これを装備していると「ぬすむ」の成功率が約2倍に上昇する貴重な効果がある。
本来の効果は盗み成功率上昇のみなのだが、FF5の乱数生成方法の性質上「盗むの成否判定」と「成功時のレア判定」が独立しておらず、装備時にはレア枠取得率も影響を受けてしまい実際の判定は以下になる。
(細かい原理等は後の項での議論を参照)
盗み失敗 | 通常枠 | レア枠 | 盗み成功時レア率 | |
---|---|---|---|---|
非装備時 | 53.125%(136/256) | 43.75%(112/256) | 3.125%(8/256) | 6.7%(8/(112+8)) |
装備時 | 15.625%(40/256) | 80.859%(207/256) | 3.516%(9/256) | 4.2%(9/(207+9)) |
ご覧のように小手なしの方が成功時レア率は高い。
一つの戦いでレアを盗む確率を高めるなら小手は装備しないのが基本。
厳密な確率やシチュエーションごとの場合は以降の項を参照。
大まかにまとめると:
- 通常枠とレア枠のある敵から「リターンを使ってレアを盗む」なら装備しない(盗むが成功するまで繰り返してその結果通常枠を引いたらリターン、有用なレア狙いはほぼこのパターン)。
通常枠を盗むとリターンで時間を食うため。- 盗む→次に速攻リターンが込みなら装備する(盗むのに失敗、通常枠を引く、のどちらの場合でもリターン)。
事前に適当なザコ敵相手にカーソル位置を記憶させる必要があるが、この方法ならボタンの押しっぱなしで試行が可能。
もちろん、レア盗みに成功したときはボタンを離さないと悲惨なことになる。 - 盗む→次に速攻とんずら(盗むの成否にかかわらずとんずら)なら通常枠とレア枠どちらが狙いでも装備する。
宝箱敵を何度も開けて、リターンを使わず盗み続けるなどの場合はこのパターン。
- 盗む→次に速攻リターンが込みなら装備する(盗むのに失敗、通常枠を引く、のどちらの場合でもリターン)。
- 通常枠を盗みたいなら装備する。
- レア枠しかない敵から早く盗みたいなら装備する(例:ネオエクスデス、プアゾンイーグル、アイアンクラッドなど)。
- 通常戦闘のついでに適当に盗むだけなら装備する。
第1世界の火力船の宝箱にひとつある。
セクメト、ネクロフォビアからレア枠として盗める。
量産したいならピラミッドのセクメトを利用するといい。
ただしセクメトは一度倒すと二度と出現しないので、盗んだら退却→再エンカウントという手順で。
ブレイブブレイドを選択しているなら、盗んだら「とらえる」で再エンカウント可能。
- セクメトは捕らえればその後放たなくても再エンカウント出来る。
セクメトにセクメトを放つとパワーヒットの8倍撃で一撃で終わってしまうので注意。 - レベルが上がってもよいなら(ブレイブブレイド狙いの場合)盗む→ストップ状態で止めを刺すのが一番手っ取り早い。
FAを封じられればなんでもOK(SFC・PS版まで可)。- GBA版はFA封じにはなるが倒すと再戦不可になるので、「とらえる」にすれば再戦可。
旧スマホ版も「とらえる」で再戦して盗賊の小手を量産できる。
- GBA版はFA封じにはなるが倒すと再戦不可になるので、「とらえる」にすれば再戦可。
解析によると「ぬすむ」は2段階での判定を行い、1段階目で盗む自体の成否を判定、この判定に成功すると2段階目でレア枠か通常枠かの判定をするらしい。
これを装備した場合1段階目の判定突破率が40%から80%に変化する。
2段階目はこれを装備しても影響はなく、レアが10/256で通常が246/256で判定する。
- この場合、上記のとおり大体通常/レアが40%/1.5%→80%/3%となる。
実際は乱数生成方法の性質上、1段目はキレイな百分率にならないし、2段目に使う乱数表の位置は1段目の乱数表の位置と紐付けされている。
これらの仕様と乱数表の配置による実質的な確率は上項の表のようになる。
盗賊の小手を装備した場合、レア盗みに成功する乱数が1つしか増えない。
数値上は1回の試行でレアを盗める確率は上がるが、盗み失敗時は再度チャンスがあると考えると、ハズレ(通常枠)を「引いてしまう」確率が激増する。
- FF5のぬすむは通常枠かレア枠のどちらかを盗むともう片方は盗めなくなる。
ハズレが出る間は引き続けられるが、それが何等であろうと当たった瞬間に引けなくなるくじ引き。- つまりレアを狙うと、非装備時だと失敗しても5割強の確率で再チャレンジできるが、装備していると1割5分程度の確率でしか再チャレンジできなくなる。
通常枠のアイテムを高い確率で盗むための装備と考えればいい。
- つまりレアを狙うと、非装備時だと失敗しても5割強の確率で再チャレンジできるが、装備していると1割5分程度の確率でしか再チャレンジできなくなる。
計算すると一回の戦闘中においては、1.39%ほどは装備の方がレアを盗む確率が高い。(一回の戦闘中、非装備5.56%、装備4.17%)
リターンを併用するならハズレをなかったことにできるが、レア枠の確率上昇が僅かなので、わざわざ小手を装備する価値は薄い。
- 「失敗(盗み失敗したのでまた盗む必要or通常枠を盗んだのでリターンが必要)248/256 レア枠8/256」が「失敗247/256 レア枠9/256」になるということ。
- 盗み役が1人で、失敗しようが通常枠を盗もうがリターンする場合はもちろん装備で。例えば旧スマホ版のAutoモードを利用する場合。
リターンキャラがエルメスの靴を装備している場合は正宗併用で。- 「盗めなかった」場合にリターンしなかったとしても、次の盗みでレアが盗める確率が上がるわけではない。
なので、盗みたい対象が1体・盗むキャラ1人の場合は盗賊の小手を装備して上記のように「通常枠を盗んだ」「盗めなかった」どちらの場合でもリターンした方が確率的には上がる。 - 盗みたい対象が複数体や盗み役が複数人で、全員から(全員で)盗んでレアが盗めなかったらリターンという場合は装備しない方がレアを盗める確率が上がる。
複数体相手でも1体vs1人で集中狙いの場合は装備した方が確率が上がるが、どちらの方が時間効率がいいのだろうか…。- 「リターンのモーションで時間がかかる」「複数敵が攻撃してくるとその分時間がかかる」のが問題なので、小手が一つの場合「盗み役」→「盗み役」→「盗み役(小手装備)」→リターン役、とするのが一番効率的なのではないか。
オワゾーラールのように耐性装備で敵の攻撃を無力化できるならリターンを遅らせてもいい。この辺は敵の行動内容に合わせて調整。
- 「リターンのモーションで時間がかかる」「複数敵が攻撃してくるとその分時間がかかる」のが問題なので、小手が一つの場合「盗み役」→「盗み役」→「盗み役(小手装備)」→リターン役、とするのが一番効率的なのではないか。
- 「盗めなかった」場合にリターンしなかったとしても、次の盗みでレアが盗める確率が上がるわけではない。
通常枠がなくレア枠だけある敵の場合は流石に小手を装備すべき。「失敗248/256 レア枠8/256」が「失敗247/256 レア枠9/256」になる。
- 100回試行(1ターンで1人だけ盗むとしても大体15分くらい?)した場合、その1/256を「引かない」確率は(255/256)^100=68%。
つまり32%の確率で影響が出てくる。どうしてもレア枠を盗みたい場合意外と侮れない。
通常枠とレア枠の両方がある敵からレアを盗みたい場合、どうせどっちか盗めるまで繰り返すのだから失敗の確率を無視して考えると、この問題は分かりやすい。
つまり非装備時は112:8の比率でレアが盗めるし、装備時は207:9の比率でレアが盗める。
どちらが盗みやすいかは一目瞭然であろう。
- もっともこうしたデメリットが出てくるのは、通常枠とレア枠の両方を持つ相手からどうしてもレアを盗みたい時だけで、ザコを倒すまでの間に適当に盗みたいだけなら装備した方が実入りがいいだろうし、防具としての性能も悪くない。
原理を理解して正確に利用すれば、やはり有用な装備品である。 - 行動順固定で三人が盗む、四人目がリターンする場合は三人目に装備させる事で一周行動時のレア率を上げられる。
旧スマホ版でも乱数の1段目と2段目は紐づいているのだろうか?
乱数が独立していれば小手装備時のレア率が上がってくれるのだが。
- 旧スマホ版でも盗賊の小手の仕様は変わっていない。
02:31~と12:31~。
【視聴覚室】
旧スマホ版でも実地検証した成功時レア率は4.0%で仕様は同じ。
FF5(ピクセルリマスター版)
セクメトは「とらえる」による再エンカウントが不可能になったため、盗賊の小手をセクメトから盗んで量産する事自体は逃走必須になった。
しかし、ver1.0.7のアップデートにより、逃走によって下がったブレイブブレイドの攻撃力が回復できるようになったため、逃走のデメリットは大幅に小さくなっている。
iOS版/STEAM版ver1.0.8ならネクロフォビアと何度でも戦えるので量産できるが、家庭用版ではネクロフォビアが復活しなくなっているため不可。
FF6
ロックとゴゴが装備可能なアクセサリで、「ぬすむ」を「ぶんどる」に変化させる。
これで晴れてロックは泥棒を卒業し、…強盗となった。
成功率を上げるのは、腕輪の方が担当となった。
売値は1ギル。
入手方法はゾゾの町で拾う、オリエントデビルからレア枠で盗む、或いはコロシアムで盗賊のナイフもしくは盗賊の腕輪を賭けるとこれが景品になる(対戦相手は前者がバルーンビスト、後者がアムドゥスキアス)。
更にこれを賭ける事も可能だが、景品がダガーと非常に貧弱になる(対戦相手はバセジアータ)。
いくらなんでもこの扱いはひどすぎる。
FF7
メテオ後のウォールマーケットで武器屋の奥にいるオヤジから1つだけ入手可能なアクセサリ。
(購入するために129,000ギルが必要)
「ぬすむ」「ぶんどる」「ついでにぬすむ」の成功確率をアップさせる。
- この作品だけ「盗族の小手」である。なぜ?
- かつてそういう名前の部族がいたとか………まあ実際はただの誤植だろうけど。
- Windowsダウンロード版でも修正されず。
同じ場所で手に入るプレミアムハートには修正が入った。 - この間違いはわりとみんなやってしまうものらしく、結構いろんな作品で目にする。
今作では盗むことによるメリットが大きい敵が多く、また盗む自体の成功率があまり高くないこともあってかなり重要なアイテムだと言える。
手に入る時期がかなり遅いのが難点ではある(金額は時期とメリットからすればはした金である)。
売値は64,500ギル…ではなく、たったの1ギル。
見た目は指先部分がカットされた何の変哲もなさそうな革手袋。
具体的には、敵とのレベル差で変動する成功率の補正値にボーナスを得る。(こちらのレベルが+60されるのと同等の効果)
これによって、自Lv+1以下の相手からは通常枠のアイテムなら100%盗めるようになり、レア枠のアイテムでも約1/4の確率で盗める。
- ただしバジリスクのような通常枠とレア枠両方を持っているモンスターの場合、必ず通常枠を盗んでしまいレア枠の判定に移行しなくなるので注意。
FF7R2
ぬすむの成功率をアップさせるアクセサリ。ビーストバトルグラウンド「【地下闘技大会】地下の鬼ごっこ」の初回クリア報酬で入手可能。
リメイク版においても「盗族の小手」表記。
- アイテム説明によれば、天使と呼ばれる盗賊集団が使用していたという。
CCFF7
盗むが必ず成功するようになるアクセサリ。
「七番街ショップ」にて10,000ギルで購入可能。
ミッション「より貴重なものを…>Pからのコンタクト>セカンドコンタクト」の成功報酬で貰える。
FFT(PSP版)
PSP版で追加された小手系のアクセサリ。
装備するとSpeed+1と永久ヘイストの効果。
通信のコロシアムや共同戦線で入手する。
従来と違い、別に盗むに影響を与えるわけでなくシーフ専用というわけでもない。
(それどころか全ジョブ装備可能)
性別制限もないので、セッティエムソンを使えなかった男性への救済策か。
通信環境がなければやっぱり救われないけどね。
- iPhone版ならクリアさえすれば取り放題。エルメスの靴の完全上位互換となる。
盗むの成功確率はSpeedも影響してるので結果的に少し上がる。ただし1%。
- Speedの影響なら、ものすごく地味な所で商談の獲得ギルが増えたりもする。
FFTA
「盗む」を使う場合のみ命中率を+20する小手系のアクセサリ。全ジョブが装備できる。
…のだが、「アビリティを盗む」以外はこれを装備しなくてもそこそこの成功率があったりする。
精神統一をセットすれば命中率が+70になり、正面からでもまず100%の命中率になる。
元々の命中率が通常攻撃の1/4になる「アビリティを盗む」でも40%強程度まで上がる。
最終的には眠らせるなどして動きを封じれば「アビリティを盗む」含めて必中になるので、無理に装備する必要はないが、盗賊の小手は精神統一を覚える装備よりも早い時期に入手できるし、その頃は敵の動きを封じる手段も充実していないため、盗む環境が整うまで装備する価値はある。
クエストのランク3のランダム報酬として入手可能な他、クランスキル「鑑定」Lv12に到達時のボーナスとしても1個入手可能。
1~2個欲しいだけなら比較的楽に入手できる反面、量産したい場合には
何度でも発生するサブクエストのランダム報酬がこれになるまで粘ってクリアする方法で地道に集めるしかなく結構面倒。
先述の「盗む」強化効果抜きの単純な防具としては物攻+3・物防+3と、ゲーム開始時から普通に店売りされているガントレット(物攻+5・物防+5)に劣る。
「盗む」の成功率を強化するわけでない場合やそもそも「盗む」を使えないキャラに小手を装備させたい場合には、余程金をケチりたいのでもない限りガ店に出向きガントレットを購入して装備させた方が良いだろう。
- しかしながら、これまた先述の通り敵を眠らせる等すれば不要な他、「アビリティを盗む」以外はこれなし&状態異常一切なしでも結構命中するため(もちろんこれがあった方がより安定はするが)、実際のところはプレイヤーによっては「盗む」をセットしているユニットにすら装備させて貰えない可能性も結構高かったりする。
ゲーム中の説明文(SELECTボタンで見る事のできるヘルプ)は「手先が動かしやすい作りの小手」。
FFTA2
盗む確率を上げるグローブ系のアクセサリ。一品物。
更に攻撃+2なので、シーフでなくとも空いていたら装備してもいい。
ほりだしもの「隠密セットA」(ウサギのしっぽ、攻竜の殻、風切りの羽根)で手に入る。
上昇量は基本的には+5%。アクセサリを盗むや主役の座を盗むなら+3%くらい。
- 盗む系の命中計算は「たたかうの命中率」を÷2or÷3or÷4して求めるのだが、このアクセサリは割る前の命中率に+10%する。
よって÷2系の盗むは+5%、÷3系や÷4系の盗むは+3%程度の効果となる。
今作は命中率が全般的に悪くなったので、盗むはこれを装備しても割と失敗する。
動きを止めたら確実に盗めるが…そうだと付ける必要もない気がする。
おたからを盗むなど、単体に複数回盗む際はあったほうが多少は良い。
10%くらいが20%になったりする程度だけど。
今作のゲーム中の説明文(SELECTボタンで見る事のできるヘルプ)は「手先が動かしやすい作りの小手」と前作と全く同じ。
PFF
「Vジャンプ2014年7月号」に付録としてついていたアクセサリ。
盗むの成功率が5%アップする。
今では入手できない代物。
その他
余談だが、FF4GBA版のエッジ専用装備「ハンゾウの小手」もFF6のとうぞくのこてと同じような効果。
FF12ではカフスとして登場。