セリフ/【もう幻想はいらない‥‥‥。俺は俺の現実を生きる。】

Last-modified: 2023-11-24 (金) 15:59:28

FF7

ハイウインドでのクラウドのセリフ。
ミディールから噴出したライフストリームの奔流に落下したクラウドは、一緒に落ちたティファの助力で本来の自分を取り戻し、彼女と共に生還した。そしてクラウドは「元ソルジャー」ではない本当の自分を仲間達に打ち明け、ザックスの記憶を基に作り上げた幻想の自分ではなく、現実の自分の人生を生きる決意を示した。

  • ジェノバ細胞の影響があったとはいえ、「幻想の自分」を生きても(色々な意味で)何もならない事を身を持って痛感してきたからね。しかし、「現実の自分」を生きるのも容易じゃない事も事実であり、それを覚悟の上で決意したんだから、こっちのクラウドの姿の方が格好良く思える。

何げに現実でも通じるものがある事を感じさせる言葉の一つである。
幻想を‥‥‥理想を思い描き、それに近づこうとするのは決して悪い事ではなく、むしろそれに向かって邁進するのは、(見ようややり方によっては)良い事とも言える。しかし、無理にそれに近づこうとしたり、また虚勢を張ってその理想を実現したかのように見せかけたりすれば、かえって自分を追い込む結果にも繋がりかねない。また、その理想に思いを馳せるあまりに現実から背を向けてばかりでは結局は同じ事。だからこそ、理想を追い掛けるだけでなく、どんなに厳しい現実でもそれらを受け入れ、そこで生きて乗り超える必要がある。
クラウドの場合はジェノバ細胞の影響もあっての事だったが、彼自身にも原因があったのも事実であり、そんなクラウドがこの決意を言うからこそより現実感があり、多くのプレイヤーに大変感慨深いものを感じさせてくれた。


『英雄』『セトラ』『ジェノバ』といった記号でしか自分を認識出来なかったセフィロス
ソルジャー』にはなれなかったけど自分は自分だと認められたクラウドとの対比
という考察を目にしたときは目から鱗だった。


もう幻想はいらない、すなわち「ファイナルファンタジー」か。

  • 16までナンバリングが続いたFFシリーズだが、「ファイナルファンタジー」という作品名に明確な意味を持たせたのは極めて少ない。

普通に聞けば強い意志の表れた純粋にかっこいいセリフなのだが、のちに続くティファとバレットからの
「ひねくれ者のクラウドくんね!」「それじゃ今までと変わんねえぜ」というツッコミを考慮すると、
単に前向きなだけでない、深みのあるセリフであることが伺える。

彼らのセリフから察するに、クラウドのこのセリフは自分自身の弱さを認める決意の表れであると同時に、強い自分である事に拘るあまりに自分自身を見失ってしまったことを恥じ、ありのままの弱い自分でいることに拘ろうとしていることの表れでもあるのだろう。(弱い自分を恥じて強くなろうとしたことの裏返しのようなもの)
ふんぎりをつけたようで微妙につけきれていないクラウドの態度に対して、「自分の弱さを受け入れつつ、過去にとらわれずに生きろ」と、二人は言いたかったのだろう。

  • バレットのツッコミは「お前出会った時からずっとひねくれてたから今までと大して変わんねえよw(だから気にすんな)」って感じに捉えてた。

DFF・DDFF

Destiny Odyessey VIIでクラウドがクリスタルを手に入れた時のセリフ。
クリスタルが出現した直後にセフィロスが再び現れ、クリスタルを手に入れればさらなる困難が待ち受けると告げるが、クラウドはそれが自分の宿命であるならばと、クリスタルと共に戦いが待つ道を受け入れ、その現実を生きる事を決意した。
また、バトルに勝利した時もこの後半部分(俺は…のとこから)のセリフを言う。

FFB

25thイベントでクラウドに経験値の書を使うとこの台詞を言うことがある。
が、セーラ姫といいイベントのシステムの都合上仕方ないとはいえ
酒場に入り浸っている状態でこの台詞を言われても
お前むしろ現実から逃げてないか?と逆に心配になる。

いたスト30th

クラウドのスタンプの一つとして、この台詞の前半部が採用されている。
が、膝を抱えて体育座りの絵柄なので、FFB同様に現実逃避に見える。