作品/【チョコボの不思議なダンジョン2】

Last-modified: 2022-08-09 (火) 07:21:59

チョコボの不思議なダンジョンシリーズの二作目。

チョコボは、またモーグリといっしょに旅することを決心したようです。
いくつかの森を抜け海沿いを進んでいくうち、岬に大きなダンジョンの入り口を発見しました。
事件は、モンスターと人間との隔絶を生み、思わぬ危機がこの風光明媚な領域に迫ります。

本家不思議のダンジョンファン、特にシレンシリーズファンからは難易度ヌル過ぎと酷評された初代に比べるとだいぶん、バランス面などで作りは向上している。

  • ファミ通のクロスレビューでも「シレンシリーズと比べてヌルかった前作より良い」という意見が並んでいた。

ツメクラの耐久度の概念、モンスターの特技とATBの組み合わせ方などよくバランスが調整されている。
敵もオリジナルの敵が大半を占めており(傾向としてはFF5・6辺りのモンスターが多め、あと歴代ボス)
シレンのように敵が敵を倒したり、仲間を倒したりするとレベルが上がりランクが上がってしまう。
 
FF本編では最近見られなくなった回復薬や魔法の本の数で
勝負する持久戦が楽しめる(風来のシレンなんかに比べるとかなりぬるいのだが)

  • >かなりぬるい→シレンシリーズの難易度が高過ぎという意見もあるのだが。
     
    本作ではダンジョン内で倒れるとアイテムは全部無くなってしまうが、
    装備品は再度倒れたフロアに行けば回収できるようになっている。
    もっとも、リセットして前のセーブからやり直すのも可能だったりするが…。
  • ぬるい理由の一つとして、モンスターの行動が挙げられる。
    自分の見ていないところだと敵は基本的に移動以外の行動をしないので、見てないところでアイテムを勝手に吸収されてレベルアップされたとか同士討ちしてレベルアップされたとか壁を掘られまくってマッピングだけで元気度がなくなったといったことがない。
    • 本家が本格的なローグライクゲームファン向けの高難易度調整に対してこちらはライトユーザー向けなんだからこれでちょうど良い難易度調整だと思うよ。

ダンジョン内でも仲間キャラクター1体が一緒に行動する。
バトルで加勢してくれるが、キャラクターごとにその行動特性が異なり、チョコボへのアシストの仕方も違う。
ATBシステムでは、チョコボのATBバーが溜まるまでの待ちがなく
また敵の攻撃バーの動きは、あくまでチョコボの1行動に必要な時間が基準となるため、
スムーズでより戦略的なゲーム進行を可能とした点が最大の特徴。


アイテム関連は難易度の一種だと割り切ると良いかもしれない。
 
バグとして、耐久度0がある。
リサイクルボックススーパーシュートを使用過ぎた場合に起きる。
耐久度0のツメなど手に入れてから気付く、という困りもの。
装備が絶対壊れない(耐久を回復させると壊れる)ので気にしないならアリだが。


このゲームを愛し、やり込んだプレイヤーにだけ上記の「装備がすぐ壊れるようになるバグ」や
最強の召喚獣の攻撃力が著しく下がるバグ」が襲いかかる。

  • このバグの所為でバハムートが非常に使えない。リヴァイアさんは出なくて正解だったのでは。

上記の通り、FF作品では珍しくツメとクラには耐久度がある。
クラは敵の攻撃を受けると、ツメは攻撃や壁壊しを行うと耐久度が下がる。
耐久度が0になるとツメ・クラは壊れてしまうので、
リペアカードや村の鍛冶屋の手段で耐久度をこまめに回復する必要がある。
 
壊れたツメ・クラはハネに変化するため、壊れること自体もデメリットではない
(壊れたツメの価値と釣り合うハネかは微妙なのだが…)
 
ハネは冒険を楽にしてくれる便利な効果を得られるが、
ツメ・クラに一定以上の+値を合成等で加えておかないとハネに変化しないし、
狙って壊すのもまた面倒である上、どのハネも必須になるほどではない。
 
長いダンジョン内では耐久度の回復がタイミングよく行えない事もあるため、
そのぶん、遠距離攻撃で威力の高い魔法の本を活用する必要が出てくる。
このバランスも上級者向けの要素としては良い物だったという意見がある。
耐久度は続編の時忘れの迷宮では廃止された。


何よりも前作とは違い仲間がダンジョン内にもついてきてくれる。

  • 岬のダンジョン(一回目)クリアまで…モーグリ
  • 岬のダンジョン(二回目)クリアまで…シロマ
  • シドタワー(一回目)クリアまで…シド
  • 海底遺構ダンジョンクリアまで…シロマ
  • 山岳クリア…シド
  • シドタワー(二回目)クリアまで…シド
  • 時空要塞ダンジョンクリア…モーグリ
    相方であるモーグリとの共闘はたったの二回。それに対して、シドとは三回。
    前述でも述べられてるように仲間にも役割分担が存在する。
    モーグリは盗み、シロマは回復してくれる、シドは地雷を仕掛ける。
    これらの特技はクリア後の仲間しか挑めないダンジョンで遺憾無く発揮してくれる。
    (これらを駆使しないとクリアは難しいのかも知れない。)

音楽はこの後のチョコボシリーズと違いオリジナル。
サントラ


アーカイブズで配信されたが、ストアの案内にもある通りオーバーフローなどのバグはそのままなので注意。
公式からもその連絡があるほど。


バグは残念だが、シナリオ・システム両面で高評価を得ておりファンも多い。
しかし、売り上げ本数は前作の半分以下の52万本にまで減ってしまい、ここで「不思議なダンジョン」シリーズは一旦ストップする。
「時忘れの迷宮」で復活するまで9年を待つことになる。

  • 1998年のクリスマス商戦に合わせ、前作のほぼ1年後に発売されている。