地名・地形/【ザナルカンド】

Last-modified: 2024-03-03 (日) 20:38:44

FF10

zanarkand.png

スピラに存在していた大都市だが、「ザナルカンド」と呼ばれる場所は二つ存在する。
一つは1000年前に繁栄し、現在は遺跡となったザナルカンド。
もう一つは、その住民たちが変じた祈り子の夢を召喚することで作り出された「夢のザナルカンド」である。
前者は召喚士エボンが統治していた巨大な都市国家だったが、べベルとの戦争の結果滅びた。
後者はスピラのどこかに召喚されており、祈り子や『シン』までもがここにきて束の間の安息を得ている。


夢のザナルカンドは全てが幻光体で構成されているものの、ちゃんと人も暮らしている。
またジェクトが海に練習しに行った際シンに遭遇してるので海もありかなりの広さがあるらしい。
ジェクトティーダ親子の出身地でもある。


夢のザナルカンドは繁栄も衰退も起こることなく、1000年前のザナルカンドの住民たちが夢見た「理想のザナルカンド」としての姿を維持するように調整されている。
ゲーム開始時に起きた夢のザナルカンドでの『シン』の破壊活動はその性質上あってはならない事態であり、
ティーダたちが去った後、町は再生されたが、ティーダたちの存在はなかったものとされた可能性もある。
とは言え街が全く姿を変えないわけはなく、ティーダやジェクトのように、
人の成長や世代の移り変わり、行方不明といった変化は存在する。
そのため実際のザナルカンドにティーダやジェクトに相当する人物がいたかは不明。
ここのブリッツボールチーム「ザナルカンド・エイブス」は世界トップクラスのエリート集団。

  • とはいえ上記の通り、夢のザナルカンドはそれだけで世界が完結しているので
    「世界トップクラス」とは事実上「ザナルカンド・○○」というチーム群でのトップクラス、
    ということになるかもしれない。

なおゲーム中ではエイブスの対戦相手として、「ザナルカンド・ダグルス」というチームの存在も確認されている。
夢のザナルカンドの人々にとってはこの町だけが全世界なのだから、チーム名に「ザナルカンド」とつけなくてもいいのでは・・・。

  • 概念としてザナルカンドの「外」も一応は存在しているのかもしれない。
    例えると、ゲームの都市で遠景として見える地形や建物などは沢山あるが、
    見えるだけで行けない場所があるといったような感じ。
    もしそうなら、夢の設定を維持する為、
    住民達はザナルカンド外に出た記憶が無いなどの事を意識出来ないだろう
    (辻褄を合わせる為に、実際は存在しないのに、
     ザナルカンドの外に出たという記憶だけを持たされている人もいるかもしれない)。
  • メガゾー○23みたいな感じか。
  • ブリッツボール大会などの外交イベントの際のみ一時的に街の外から来た(という設定の)人間を作るのかも知れない。
  • ドマイナーだが『ダークシティ』というSF映画の設定と似ているかもしれない。もしくは(時期的に少し怪しいが)『マトリックス』。
    両映画とも「架空の町で現実に気付かず生活する」「記憶を操作されている作られた住民」という設定から共通点を見い出せる。(ついでに言うと、どちらも架空の世界の住民だった主人公が世界を救う
    もし正解なら、SF映画のオマージュが多かったスクウェア作品らしい……と言えるのかもしれない。
    ザナルカンドの祈り子は人間の脳を並列で繋げた巨大演算装置だったのだ! と、サイバーパンク的に解釈するとFF7,8の作風と似た匂いを嗅げておもしろい。
  • シナリオアルティマニアに「南C地区のダグルス」という記述があることから、ダグルスはザナルカンドのチームだと推測できる。
  • シューインとティーダが激似な点から考えて、夢のザナルカンドの住民は実在のザナルカンドの住民をモデルにしていると推測される。そして1000年も経っても同じ顔が生まれているということは、同じ顔を使いまわして世代交代しているのかも知れない。
  • 住人のほとんどがヘソ出しルックで、特に女性キャラの露出度がかなり高い。
    夢のザナルカンドは温暖な気候なのだろうか。
    • 続編の10-2ではザナルカンド住人の姿をしたモブキャラがそこらへんに普通にいたりする。
    • ちなみに、ティーダがスタジアム内に入る際に群がるファンは、ほとんどがスピラ住人のモデルである。
  • 1000年前の姿から、繁栄・衰退などの社会的・構造的な変革が一切起きないように調整され続け、外界との交流も存在しない。この世界もまた(スピラとは違った意味において)螺旋に囚われた世界と言える。

1000年前は召喚士の街であり、ベベルとの戦争でも召喚獣で戦ったが、
ベベルの機械兵器の前に滅亡寸前まで追い込まれる。
最終的に滅びる街を夢として保存することを決め、生き残った街の住民全てが祈り子になり、
最高の召喚士であったエボンが「夢のザナルカンド」を召喚、
さらにエボンを守る鎧であり、また機械文明に対する抑止力として『シン』を作り出した。

  • 結果的に機械が禁止され、召喚士が祀り上げられる世界を作ったのだから、街としては負けたが、文明としては勝った、と言えるかもしれない。
    • この戦いで兵器製造のインフレが発生した話しが聞けるが本当に最終兵器のようなものまで造られる事に。
    • 軍事力の主体が召喚術だっただけで、ザナルカンドも機械文明都市です。
      機械戦争は別に召喚VS機械が全てだった訳ではない、反りが合わなかっただけの二都市間戦争。
  • 空を翔べる召喚獣に乗ってベベルに行き、敵陣を攻撃するということはなかったのだろうか。
    • やってもベベル側の陣営は機械兵器があるだけなので損失を補充して終わり。迎撃されて貴重な空中戦力を失う結果に。
      種子島が台頭した戦国期の日本には「戦争は人間同士が矛を合わせてこそ」と唱えて突撃して銃撃されて死んだ武将がいたらしいが、ザナルカンドもそんな感じだったんだろうか…無常なり。

名前の由来はザナドゥ+サマルカンド?

  • ザナドゥはモンゴル由来で、桃源郷のような幻想的な都市をさす。
  • サマルカンドは現ウズベキスタンの都市で、かつては世界有数の大都市だったけれど、モンゴル帝国の侵攻を受けて廃墟に。こちらはその後復興したりしているのだけれど、意外にザナルカンドの設定に似ていなくもないかも?
  • アルティマニアオメガによると、当初は「レギスタン」という名だったが、実在する地名なので変えたとのこと。
    ちなみにレギスタンとは、サマルカンドにある広場の名称である。
    • アジアンテイストがコンセプトということもあり、元々「中央アジアに多い○○スタン」、「サマルカンドから○○カンド」という名前をやりたかったようだ。
  • 現実のサマルカンドは冬の寒さ厳しく乾燥した内陸の都市であり、温暖で南国的なイメージのあるザナルカンドとは相違点が多い。
    実際、ガガゼト山に近いザナルカンドがなぜ寒くないのかはスピラの謎の一つである。
  • ティーダやユウナの由来が沖縄弁であろう事を考えると、ニライカナイという可能性も。

関連項目:【ザナルカンド遺跡】