【喋らせたい台詞】/複合(ゲーム)

Last-modified: 2023-08-13 (日) 07:10:04

本ページは【喋らせたい台詞】/複合のゲームネタです。
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RPG

カダージュ「……先生、僕は、僕は……もうだめだ……誰も僕なんか愛してはくれないんだ……」
アレシア「あなたらしくもないわ、落ち着いて、カダージュ。」
カダージュ「せっ、先生!僕を……抱いてよ!慰めてよ!お願い!!」
アレシア「やっ、やめなさい!カダージュやめて!!……聞いて、カダージュ。あなたは生徒、私は教師よ。こんな事しちゃいけないわ……」


ダウ「よくぞ来た!勇敢なるルーネスの弟オニオンナイトよ!そなたの兄ルーネスは戦いの末 火山に落ちて亡くなったそうじゃな。その兄の後を継ぎ旅に出たいというそなたの願いしかと聞き届けた!敵は魔王ザンデじゃ!世界の人々は未だ魔王ザンデの名前すら知らぬ。だがこのままではやがて世界は魔王に滅ぼされよう。魔王ザンデを倒してまいれ!街の酒場で仲間を見つけこれで装備を整えるが良かろう。」
(オニオンナイトはお金と仲間のための武器防具をもらった!)
ダウ「ではまた会おう!オニオンナイトよ!」


???「オニオンナイト……オニオンナイト……私の声が聞こえますね…。私は全てを司る者。貴方はやがて真の勇者として、私の前に 現れることでしょう…。しかし、その前に、この私に教えてほしいのです。貴方がどういう人なのかを……さあ、私の質問に正直に答えるのです。用意はいいですか?」
オニオンナイト「うん。」
???「まず、貴方の真の名を教えて下さい。」
???「生まれた月を教えて下さい。」
???「オニオンナイト、11月26日生まれ、射手座、これでいいですか?」
???「では、オニオンナイト。私はこれから、いくつかの質問をします。難しく考えず、素直な気持ちで答えて下さい。そうすれば、私は貴方をさらに知ることになるでしょう。さあ、始めましょう。」
~数時間後~
???「そうですか……。これで、貴方の事が少しは分かりました。では、これが最後の質問です。」
~さらに数時間後~
???「私は全てを司る者。今、貴方がどういう人なのか、分かったような気がします。オニオンナイト。貴方はなかなか○○○○○○○○のようですね。」
???「……と、これが貴方の性格です。さあ、そろそろ夜が明ける頃。貴方もこの眠りから目覚める事でしょう。私は全てを司る者。いつの日か、貴方に会える事を楽しみに待っています……。」


(ウルの村のとある家の前で人々が立っていた)
*「……はあ、はあ。ねえ!ルーネスさんの弟が生まれたんですって!?」
*「そうとも!すごい元気な赤ちゃんだそうだ。」
*「ウルの光の戦士ルーネスの弟ならきっと、立派な光の戦士になるぞ!」
*「……そうよね。さあ。早く赤ちゃんの顔を見せてもらいましょう!」
(それから16年後、サスーン城の王は兵士を集めていた。)
ダウ王「皆の者!ついに我がウルの勇者ルーネスが、クリスタルタワーへ旅立つことになった。戦いの旅はさぞや厳しいものになるであろう。しかし、ルーネスは我々の、いや、世界の希望じゃ!必ずや平和を取り戻してくれるであろう。さあ!勇者ルーネスの出発を、皆で見送るのじゃ!」
(トパパの家に2人の男が訪ねてくる。)
*「おはよう。オニオンナイト。いよいよルーネスの旅立ちだな。」
*「俺達にゃ何もできないけど、せめてこれを受け取ってくれ。」
(2人の男が剣を取り出す。)
オニオンナイト「ん?この剣は?」
(2人の男が去っていく。)
オニオンナイト「ねえ。兄さん。どうしても行くの?」
ルーネス「すまない。分かってくれ。俺は少しでも早く、平和を取り戻したいんだ。みんなのためだけじゃない。お前のためにも。」
オニオンナイト「……わかってるよ。兄さん。ごめんね。だけど、無茶だけはしないでね。」
(ルーネスは旅立つ。いくつもの試練がルーネスを待っていた。その途中ルーネスは傷を追い、一つの村に辿り着いた。)
*「ねえねえ。おじいちゃん!表に変な剣を持ったお兄ちゃんが倒れてるよ!」
*「そりゃいかん!父さんを呼んでおいで。」
*「うんッ!」
(ルーネスはその村の住民に礼をいって、村を後にした。ルーネスは火山に辿り着く。火山の頂上にてモンスターと戦うルーネス。ルーネスは全力で戦ったが、ルーネスに火口に落とされてしまう。)
ルーネス「うわあああああああああああああ!!!」
(サスーンの城にて。一人の兵士が王の元にやってくる。)
ダウ王「遅かったな。して、どうであった?」
兵士「はっ…もうしわけありません。火山の頂上には我々では、とても辿り着けず…ルーネス殿のご遺品は、全く見つけられませんでした。」
ダウ王「そうか……。しかしルーネスほどの者がやられるとは。弟にも何とお詫びを申し上げれば良いのか…。イングス。まことに申し訳ない…。」
イングス「ありがとうございます。陛下。私も覚悟はできておりました。それにルーネスは立派に戦いました。きっと本望だと思います。」
ダウ王「しかし、実に惜しい命を無くしたものだ。もはや魔王ザンデに挑める者はおらぬ。我々にはもう、希望はないのか…。」
イングス「いいえ。陛下。この少年がいます。ルーネスの血をひく弟が。オニオンナイト。ルーネスの遺志を継ぐか?」
オニオンナイト「うん。兄さんの遺志は、きっと僕が継いでみせるよ!」


オニオンナイト「兄さん!?」
ザンデ「誰かと思えば死にぞこないの小僧ではないか。その体でこの場に現れて何をするつもりだ?まさか自分の仲間達と共にこの世を去りたいというわけでもあるまいな?」
ルーネス「お…俺は…オニオンナイトに…何もしてやれなかった…だが…オニオンナイトは…立派に育ち…俺を超えようとしている…食らえ…!ザンデ…!!俺からお前への…最後の贈り物を!!」
(ルーネスの剣がザンデの隠し持った宝玉に直撃!!宝玉は粉々に砕け散った!! )
ザンデ「く…ぬかったわ!だが、お前達はここで死ぬのみだ!」
ルーネス「そうはさせるか!!お前達!コスモスに会いに行け!」
オニオンナイト「兄さんはどうするの!?」
ルーネス「俺はこいつと戦い、お前達が来るまで持ちこたえてみせる!」
ザンデ「寝言はそれくらいにしておけ。ここから生きて帰れるはずが無かろう!」
ルーネス「それはどうかな?」
(ルーネスはテレポを唱えた!オニオンナイト達は遠くに飛ばされた!)


墓標「アルケイディアに戦いを挑んだ、愚かな王子ラスラ、ここに眠る。」
ライトニング「ラスラ……ラスラ、私は帰って来た。幼き日の誓いを、そして、お前との最後の約束を果たすために!!ラスラ……」
ラスラ「ライトニング……よく……よくここまで、来てくれた……」
ライトニング「ラスラ……私を……、恨んでいるのだろう……」
ラスラ「フフフ……私は今のお前程、立派な王子ではなかった……この体をヴェインの炎に焼かれた時、私の心は、この世に残された人の事を思い、千々に乱れた。ヴァン……アーシェ……バッシュ……そして……親友のお前の事を……」
ライトニング「ラスラ……」
ラスラ「だが、長い時間をかけて得たお前の強さは本物のはずだ……これで心おきなく眠りにつける……さらばだ、ライトニング……」
ライトニング「ま、待ってくれ、ラスラ!私は……私は………!」
ラスラ「アーシェを……アーシェを頼む……さらばだ……我が友…ライ……ト………ニン…グ…………」
ライトニング「ラスラァーーーーーッ!!すまなかった……ラスラ……!?ブ、ブレイズエッジが?」
???1「フフ……」
???2「そうさ!」
???1「あんたは、なやんでたろ。」
???2「王子の強さは、意思の強ささ!」
???1「罪滅ぼしのだめなんかじゃない。」
???2「あんたの意思が、今、本当の強さを持ったのさ!」
ライトニング「私の……意思……!」
???1「これで、心おきなく僕らも力を出せるね、兄ちゃん!」
???2「そうだな、???1!」
ライトニング「この……みなぎる力……これが……これがブレイズエッジの本当の姿オメガウェポンなのか!!ラスラよ、私は行く。お前の志を継ぐため……。それが……!お前への最後のはなむけだ!さ、行くぞ……。」


パーティーキャラクター全員「オイヨイヨ!アヤグ!ハチキロ!」


ライトニング「火の心、勇気!」
ノクティス「土の心、希望。」
エース「水の心、いたわり!」
ノエル「風の心、探究!」


セラ「こ、これが……こいつの真の姿…?どういう事?待てよ、こいつこの星の生き物全ての力を持っているんじゃ…そうか!分かったわ!こいつの狙いが……星に寄生して長い時間をかけて、その星の生命体の優れた部分をよりすぐって、集める……。その遺伝子を持った子供をあのオーファンズ・クレイドルで生み、また別の星へ……この星の生命が長い時間をかけ、してきた進化を、眠ってるだけでしようとしているんだ!」
ライトニング「に、人間の形……こ、こいつ、まさか……この星の生き物全部の力をそなえてるはずでは……そうか!私達、この星の生き物の進化して来た全てを……こいつは眠りながら、次なる進化のために蓄えていたのか……!!」
ヴァン「に、人間の形……こ、こいつ、もしかして……この星の生き物全部の力をそなえてるんじゃ……」
ラグナ「わ、分かったぜ。こいつの狙いが……星に寄生して長い時間をかけて、その星の生命体の優れた部分をよりすぐって、集める……。その遺伝子を持った子供をあのアルティミシア城で生み、また別の星へ……」
テイファ「ど、どうなってんの……!?待てよ、こいつこの星の生き物全ての力を持ってるってんじゃあ……そうか!私達、この星の生き物の進化して来た全てを……こいつは眠りながら、蓄えていたのね……!!」
ユウナ「こ、これが奴の 目的だったのです……!星の全ての生物の遺伝子、記録を得て……自分自身が進化を遂げるのです!」
カイン「……太古の時代より、地下に眠り、この星の全ての生命の進化をそのまま我がものにして来たのか……。」
セラ「貴方の進化のために生きてたまるものですか…貴方の考えで私達を生かしておくなんて…ムシがよすぎるわ……!」
ライトニング「確かにそうだ。だが…私達はお前の糧になるために生きてなどいない!」
ヴァン「じゃあ俺達はこいつのために 生きてきたっていうのか!?」
ラグナ「この星の生命が長い時間をかけ、してきた進化を、眠ってるだけでしようなんざムシがよすぎるぜ……!」
ティファ「冗談じゃないわ……あんたの糧になるために、みんな生きてるわけじゃないわ!」
ユウナ「戦闘能力値は……け、計測不可能!」
カイン「いわば奴のエサに過ぎなかったというわけだ。我々人間、いや……この星の生命全てな……。」
セラ「私達は貴方のために生きてなんかいない!この星を守るために戦ってきたのよっ!!」
ライトニング「私達は、お前を倒すため、いや、この星の未来を守るために戦ってきたっ!!」
ヴァン「ここは、ライトニングや俺達……兄さんやセラや……、みんなの……!みんなの星だッ!!」
ラグナ「そんな……そんなふざけた進化なんざ俺は認めねえッ!」
ティファ「あんたなんかのために……!私達は生きちゃいないッ!!」
ユウナ「わたしはアルベド族の命……しかし命は命です!ラグナや、他のみんなと同じ……この星の多くの命の一つですッ!!」
カイン「……今度こそ、貴様を倒し……我が長き闘いに決着をつけてやる……!」


ガーランド「ククク……。そこに眠っているのは、貴様らの未来だ……。これから、叶うかもしれぬ夢……得られるかもしれぬ、喜び、悲しみ……貴様らの明日そのものなのだ!
このカオスの神殿はあらゆる時間、次元を越えて流れている……。カオスが目覚めるその時を待ちながら……。貴様らの未来はいつか必ずここに辿り着く。貴様らに未来はない!
わしを倒し、このカオスの神殿を止めぬかぎりな!来い、人の子よ!わしが誘ってやろう。カオスの眠りの中へ……永遠の混沌に……!」
ガーランド「ここでは力が出せん……。良い事を思い付いた。諸君らダーククリスタルに取り込んでくれる。ありがたく思うとよいぞ……。この船の一部になれることを!このわしの一部になれることを!!カオスの一部になれることを!!!」
ガーランド「虫ケラどもが……。わしは、カオス神と共に永遠にこの世を支配する王なるぞ。そのわしに、逆らおうというか。」
カイン「愚かな……。全ての存在は、滅びの宿命から逃れる事は出来ぬ……。ガーランドよ。カオスに見入られた、悲しき老人。せめてもの情けだ……この手で、全てを終わらせてくれる!」
ガーランド「呪われし竜騎士よ。貴様が青き星で犯した罪、わしは忘れておらぬぞ。今こそ、その死を以て償うが良い!」
ガーランド「ム、虫ケラの分際でこのわしを追いつめるとは……カオス神よ、その御力をわしに!!」
ガーランド「フフフ……ハハハ……ついにカオス神がお目覚めになる!貴様達虫ケラなぞ。カオス神の前では赤子同然。わしは、カオス神と共に永遠の生命を手にする事としよう!」


ヴァン「頼む、俺に力を貸してくれ。夜に震える全ての想いよ。闇に立ち向かう全ての生命……。」
ラグナ「夜に震える全ての想いよ。闇に立ち向かう全ての生命……。さあ、私に力を貸しやがれ!!」
ティファ「願わくば、我に力を……夜に震える全ての想いよ。闇に立ち向かう全ての生命よ。」
ユウナ「お願いします。私に力を貸して下さい。夜に震える全ての想い。闇に立ち向かう全ての生命。」
ラグナ「ライトニング!」
ティファ「ライトニング!」
ユウナ「ライトニング!」
『ペンダントが共鳴している……。』
「く、砕けた……。」
ヴァン「そんな……嘘だろ……何のためにここまで来たんだ……。」
ラグナ「そんな馬鹿な……何のためにここまで……。」
ティファ「そんなバカな…… 何のためにここまでして……。」
ユウナ「そんな……何のためにここまでして……。」
ラグナ「気を落とすなよ。やっぱり……人間の命までも取り返すなんて事は……」
ティファ「気を落とさないで…人の命の定めまで私達に帰る事は出来ないという事ね……。」
ユウナ「気を落とさないで下さい。やはり人の命までも取り返す事は……」
ヴァン「返事をしてくれよ……俺を置いて行かないでくれ……ライトニングーーー!!」
ラグナ「ライトニング!返事をしやがれ!!俺達を無視すんな!」
ティファ「ライトニング!返事をして!」
ユウナ「ライトニング!返事を!」
ヴァン「ライトニング……!!」
ラグナ「タイムエッグ……時の卵……!過ぎ去った時間の俺達!?本当に、戻って来られたんだな!この瞬間に……!」
ティファ「みんな、石象みたいね。気味悪いわ……。」
ユウナ「私達以外の時間は止まっているようです!」
カイン「タイム・フリーズか……本当に可能だとはな…………無様なものだ……。結局、何一つ変えることも出来ずに……。」
ヴァン「それじゃ、ドッペル人形とすり替えて……ライトニング……?ライトニングだ……!!生きてるんだな、ライトニング!?」
ラグナ「さ、急ぐわよ、みんな!」
ティファ「ここは、ゾッとするわね。さっさと引き上げましょう。」
ユウナ「ああ、よかった……!ライトニング、ご無事で何より!」
カイン「感動の対面は後にしろ!用が済んだら帰るぞ。」
ライトニング「……ここは、どこだ?」
ヴァン「ライトニング……お帰り、ライトニング!!」
ラグナ「ライトニング……お帰り、ライトニング!!」
ティファ「ライトニング……よく帰ってきた…ライトニング。」
ユウナ「ライトニング……お帰りなさい、ライトニング!!」
ラグナ「よかった。ライトニング…」
ティファ「よお、ライトニング! 気分はどーだ?」
ユウナ「ああ……ライトニング。良かったですわ、良かった……。」
ヴァン「みんな……みんな、待ってたんだよ。もう……遠く行っちゃあ……、嫌だよ…」
ラグナ「この大馬鹿野郎……みんな、待ってたんだぜ!今度ヘマしたら……もう二度と助けてやんねえぞ……!」
ティファ「あんたは幸せ者よ……こんなにみんなに思われて……幸せ者め……」
ユウナ「みんな待ってます!ヴァンも、ラグナも……みんな待ってます!」
ヴァン「あんたがいない間にな……いろんな事が……んだよ……そして…………そこでな……俺が………したんだ……でも…………おい、ライトニング!聞いてんのか?まだまだ、全然話したりねえんだからよ……」
ラグナ「お前がいない間……すっごく大変だったんだからな…………ヴァンがよ……とっても…………けどよ……俺だって…………おい、ライトニング! 聞きやがれ!本当に……馬鹿なんだからよぉ……」


レイル「火の心、勇気!」
ユーリィ「土の心、希望!」
エリン「水の心、いたわり!」
シェルロッタ「風の心、悠久。」


ライトニング「…………」
ヴァン「オイ、どうしたよ?どこか痛むのか?アァ?シャキっとしろよ。」
ライトニング「そうやって、上からえらそうに言うのか…お前達は!!」
ヴァン「んだ。てめぇぇ」
ティファ「ちょっとアンタ!突然何言い出すわけ!?誰がアンタをここまで背負ってやったと思ってんのよ!」
ライトニング「っ!!はっ!!私の事は助けてくれるんだな。セラの事は、殺したくせに。」
マキナ「!?」
ノエル「お兄さん?」
マキナ「ライトニング、どういう事だ?」
ライトニング「お前達が、私の妹セラを殺したんだ!お前達がいなければ、セラは戦場を走りまわる必要はなかった!セラが死ぬ事はなかったんだ……」
ラグナ「それってぇ、朱雀解放作戦の時かな?」
ライトニング「お前らにしてみれば、名もないただの兵士かもしれないけどな。私には……私には!」
ユウナ「違います。わたしたちは上層部の作戦通り──」
カイン「いや。お前がそう思いたいならそう思えばいい。だが、いくら俺達を非難したところでセラは戻ってこない。」
ライトニング「何故……何故妹の名前を知っている?!」
カイン「……」
ノクティス「そこまでだ!ライトニング。辛い気持ちはわかるが、俺たちは今大きな問題に直面している。」
マキナ「大きな問題?」
リノア「コスモスと連絡がつかない。」
ガーネット「いくら呼びかけても、応答がないの……」
マキナ「何?!他のみんなが無事なら、とっくに聖域に着いてるはず……だよな?」
アーシェ「分かったか?私達には、過去を振り返ってくよくよする暇はない。」
エース「過去は切り捨てて先に進むしかないんだ。そのために僕たちは忘れるんだ。死者の記憶を。」
ライトニング「うるさいっ!そうやって、お前らはセラを切り捨てたんだ!」
パイン「少し落ち着け、ライトニング。」
クイーン「まるで子供の駄々ですね。悲劇のヒロインがやりたいなら、ミリテスに残って1人で存分に演じて下さい!」
ライトニング「お前に何がわかる!!」
マキナ「ラ、ライトニング!もうやめろ!今は少し休んで──」
ライトニング「くそっ!」
レム「ライトニング?!何処に行くの?」
ライトニング「少し周りの様子を見てくるだけだ。」
レム「みんな強いけど、それでも救えないこともあるんだよ。」
ライトニング「私は、お前を救ってみせる。絶対、こいつらみたいに切り捨てたりはしない。」


フリオニール「みんな早く、こっちだ!」
マキナ「ルーナ、逃げろ!」
ルーナ「いや…いや…ノクト様、助けて!」
アグリアス「うおおおおおおおおお!!しっかりしなさい!ノクティスはもう死んだんだ!」


コスモス「ノエル…クライス…彼女達が…かけがえの無い思い出と引き換えに与えてくれた命…このまま消してしまいますか…人々の昏き心に光を灯すことができるのは…あなた達をおいて他にありません…さあ…今一度…刻まれた時から歩き出しなさい…」


カオス「生に意味などないと知るがいい!答えなど、どこにもないと泣くがいい!ゆえに闇があり影がある!私は、お前たち人間そのものだ!!」
マキナ「俺は、もう二度と背中を見せない…犯した罪にも…自分にもだ!!」


カイアス「久しぶりだな。ノエル!大統一を阻むためにここまで来たというわけだ・・・・・・。」
ノエル「カイアス…!」
カイアス「ははははは・・・・・・!お前はいつものろのろと行動しているようだな。お前も地上を見ただろう!すでに、コクーンとグラン=パルスは一つになった!あとしばらくすれば、星そのものが燃え始めることだろう。我らのためにコクーンとグラン=パルスは燃える星、ソアとなるのだ!だが、今 私を殺せば、大統一は食い止められる。それもまたたしかだ。」
ノエル「…貴様!!」
カイアス「おお!ノエル!その顔!その顔だよ!私が見たかったのはその顔だ!いい顔をしている!力に満ち溢れている!戦う意志が顔に現れている。よかろう!せっかくだ。お前と戦ってやろう!私を殺して、大統一を食い止めるが良い!」
ライトニング「待て!ノエル!カイアスは、エナジーサークルという恐るべき力で守られている。」
ノクティス「今から俺達の分身をそこに送りこむぜ。」
ライトニング「さあ!分身よ。ヴァルハラへ!ヴァルハラへ飛び、ノエル達を助けてくれ。」
ノクティス「その分身には、俺達のエネルギーの全てを注ぎこんでんだよ!」
ライトニング「急げ!急いで、カイアスを倒してくれ!私達が分身を生かしておける時間は限られている。」


ノエル「やった!」
カイアス「なかなか やるではないか。ノエル・・・・・・」
ライトニング「すまない。ノエル!
ノクティス「カイアスの体を守るエナジーサークルは何とか破壊できたがな・・・・・・。」
ライトニング「私たちの力も尽きてしまったようだ。もう、これ以上、分身を維持できない。」
ノクティス「これからは、お前らだけでカイアスと戦うんだ。カイアスに止めを刺しやがれ!」
ライトニング「これがお前たちへの最後のプレゼントだ・・・・・・。お前たちの体力を回復してあげよう。」
ノクティス「お前らのエリクサーを満タンにしてやるぜ。」
ライトニング「カイアスが目を覚ますぞ!さあ!カイアスの息の根を止めろ!」
カイアス「準備はできたかな?それでは こちらも本気で行こう。」


ノエル「観念しろ!カイアス!!」
カイアス「うーん!強くなったな!ファルス!だが、私は今、ここで死ぬわけにはいかんのだ!」
ノエル「何だと!?」
カイアス「これ以上お前と遊んでいたら、私自身が大統一の炎に焼かれてしまう。」
ノエル「何!?」
カイアス「先に行かせてもらうよ。お前が出られんようにこの神々の御座には、バリアを張っておく。ノエル!そこで大統一を見守り、大統一とともに死を受けいれるがよい。
ノエル「待て!」
カイアス「ノエルよ!さらばだ!」
ライトニング「ノクティス!ノエルが危ない!」
ノクティス「ライト・・・・・・。いや、エクレール!方法はたったひとつだけあるぜ!俺たちのいる幻影城を神々の御座へぶつけようぜ!エクレール!俺たちの大切な二つの星を守るため、ノエルの元に急ごうぜ!」
エクレール「さあ、行くぞ!ノクティス!」
ノクティス「カイアスは宇宙に逃げたぜ!」
エクレール「ノエル!この神々の御座にはグラン=パルスの重力の虹の力が作用している!今なら、カイアスを追いかけられる!さあ!光の中に入れ!」
ノエル「そうか!」
ノクティス「重力の虹がお前をノエルの元に届けてくれるぜ!」
エクレール「急げ、ノエル!カイアスに逃げられたら、大統一の炎が、地上の命全てを奪い取ってしまう!」
ノエル「分かった!行こうぜ!みんな!」


ボーゲン「何だぁ?この前オアシスにいたヤツらか… 乗り込んできたってのはテメェらだったんだな…」
ユウナ「あなたは、何故こんな酷い事をするのですか?奪った物を、持ち主に返すべきです!」
ボーゲン「チッ…、あ~~っウゼッ!!キャンキャン吠えんなブス!まさかそんなクソみてえなこと言うために、ここまで乗り込んできたってのか…?イラつくぜ…。そういう偽善ぶった態度はよ…!ああ、のどが渇いてヒリヒリしやがる…。飲んでも飲んでも、満たされやしねえ…」
リュック「生きるためにオアシスまで命がけで水を汲みに来た人を襲うだなんて、極悪人のやる事でしょう!」
ボーゲン「チッ、説教垂れてるつもりか…?ふんっ、極悪人の何が悪い!ルールを守って真っ当に生きろ?大人しく、慎ましく、真っ当に!?そんなんじゃあな、生きていけねぇんだよ!全部奪われちまうんだ!砂漠ではな!砂漠だけじゃねぇぞ。所詮世の中には2種類の人間しかいねぇ。奪うヤツか、奪われるヤツかだ!俺のクソ親はなぁ、典型的な奪われるヤツだった。それでもクソ真面目に歯ぁ食い縛って生きてきて…食ってくことさえままならなくなった時、テメエらのガキを置き去りにしていったんだよ!」
ホープ「置き去りにした…?」
ボーゲン「奪われ続けてどうにもならなくなったんだろ?実の子供が邪魔になったんで、捨てたのさ!フッ、くだらねえだろ…。だから俺は決めたのさ。生きるために、奪う側に立ってやる!ってなぁ。」
ホープ「本当に、あんたのご両親は、あんたが邪魔で、置き去りにしたのか?あんたにだけは幸せになってほしい。その一念で涙を飲んで、あえて置いていったんじゃないのか?」
ボーゲン「チッ、知ったようなこと言ってんじゃねえ…。テメエ、俺のクソ親に会ったことでもあんのかよ…」
ホープ「ないさ。でも、あんたのご両親がもし生きているのなら、いつだって会いに行けるじゃないか!直接会いに行って、あんたを置いて行った時の事情を、聞く事だってできるじゃないか!恨みをぶつける事だって喧嘩する事だって、許してあげる事だって、出来るでしょう!?それをやろうともしないで、ただここで腐っているだけなんて、そっちの方こそ遥かにくだらない!」
ボーゲン「ああ、クソ、今日はいつもより乾きがひでえぜ…。クソが!クソがぁっ!テメエ、偽善まみれの優等生が!奪ってやる、奪い尽くしてやるっ!!センセー!用心棒のレオンハルトセンセー!出てきてくれよ!」


バレット「…ファーブラ…おまえなのか?」
ファーブラ「なつかしい声ね…」
(ファーブラは足を引きずりながらバレットに近づく。)
ファーブラ「忘れようにも忘れられない声だわ…」
バレット「いつか会えると信じていた…。オレと同じ手術を受けどこかで生きていると…。聞いてくれファーブラ、おまえに…」
(ファーブラはバレットに向かって銃を撃つ。)
ファーブラ「声が…聞こえるの。」
バレット「…?」
ファーブラ「聞こえるのよ、エレノアの声が。おねがいだから…バレットをうらまないでってさ。だから、あんたを追っかけるのはやめといた…。」
バレット「…自分の愚かさは知っている。許してくれとは言わない。でもよ…こんなところで何をしてるんだ?関係ない人間を殺してどうなる?なぜだ?」
ファーブラ「…なぜ!?理由を聞いてどうするの!?それで殺された人間はなっとくするの?神羅の言い分を聞けばコレル村の人間は了解するの!?理由なんてどうでもいいわ!与えられるのは銃弾と不条理…。残されるのは絶望と無の世界…。それだけよ!!」
バレット「…」
ファーブラ「それでも聞きたいの?…なら教えてあげるわ。私はな、壊してしまいたいのよ。この街の人間を。この街のすべてを。この世界のすべてを!この世界にはもう何もない。」
バレット「リサは…リサは生きている。」
ファーブラ「…?」
バレット「あのあと、オレは村にもどった。もう逃げられない…そう思った。だからせめて、最後はミーナのそばにいたいと思った。そこであの子を…リサを見つけた。」
ファーブラ「…」
バレット「リサはミッドガルにいるんだ。一緒に会いに行こう、な?」
ファーブラ「そう…生きているのね…。ならあんたと戦わなくてはならないわね。」
バレット「なんだと!?」
ファーブラ「エレノアが1人でさみしがってる。リサも連れて行ってやらないとな。」
バレット「ファーブラ…正気か!?」
ファーブラ「だからあんたはここで死になさい。あの人には私が言っといてあげるわ。さよならってねぇ!」
バレット「やめろ、ファーブラ!オレはここで死ぬわけにはいかねえんだ!」
ファーブラ「なら私と戦いなさい!!」
バレット「やめてくれ!おまえとはやりたくねえ!」
クラウド「バレット!」
バレット「クラウド、手を出すな!これは、オレの問題だ!!」


ファーブラ「母様!行っちゃ嫌!!どうして、私を置いてくの!!行っちゃ嫌!!」
ティーダの母「ごめんね、ファーブラ。あなた1人、寂しい思いさせて……でもね、あなたやお父さまがイヤになったから、家を出たんじゃないのよ……母さま、どうしてもファーブラの家にはいられなくなって……」
ファーブラ「もういいわよ、母様……」
ティーダの母「ごめんね、ファーブラ……ティーダとは久しぶりよね。そうよ、あなたの弟のティーダよ。ずいぶん久しぶりだから、すっかり見違えたでしょう。ティーダ。さあ、姉さんに挨拶なさい。」
ティーダ「…………」


ファーブラ「……先生、私は、私は……もうだめ……誰も私なんか愛してはくれないの……」
アレシア「あなたらしくもないわ、落ち着いて、ファーブラ。」
ファーブラ「せっ、先生!私を……抱いてよ!慰めてよ!お願い!!」
アレシア「やっ、やめなさい!ファーブラやめて!!……聞いて、ファーブラ。あなたは生徒、私は教師よ。こんな事しちゃいけないわ……」


ファーブラ「……今日こそ……今日こそ、彼に渡すのよ……」
ワッカ「な、何の用だ?ファーブラ。」
ファーブラ「……こ、これを……あなたに、読んでほしいの。」
ワッカ「て、手紙……?」
ファーブラ「…た、確かに……渡したわよ。か、必ず読んでね……」
ワッカ「……………」


ファーブラ「…………わ、我こそは……ぜ、全知全能の、ま、魔界の……支配者、ま、魔神皇なり…………私が……この私が……敗れるなどと……いうことが……あってはならぬ…………私が敗れる……そんな……バカな……魔界を支配し……世界を手に入れようとした…………この私が……私が敗れる……私が……私が…私が……負けるなんて……バカな…………私が、わ、わ、私が……負けない……ま、ま、負けない……負けないもん…………ウッ、ウッ、ウワーン。負けないもん、負けないもん、ウェーーーーーーン!!ウェーン、だ、だって、みんなが悪いのー。みんなが私を苛めるのー。ウェーン、ウェーン、いじめるいじめる、ウェーン。ウッ、ウッ、ウッ……」
ティーダ「ファーブラ……泣くなよ……泣くんじゃねえ、お前は一人じゃねえんだ。しっかりしやがれ……。ほら、俺はここだ。ここに、お前の傍にいるぜ。だから泣くんじゃねえ……」
ファーブラ「……ウッ、ウッ、ウッ……もうどこにも行かない?」
ティーダ「ええ…」
ファーブラ「もう私を置いていかない…?」
ティーダ「いかねえぜ…。だから、涙を拭けよ…」
ファーブラ「………うん……私、もう泣かない……。だって、ティーダがいるもん……もう泣かないわ………私は愚かだったわ。ティーダがいるのに気が付かなかったなんて……ティーダ…………今、ティーダの愛を感じている……ティーダ……もう離さない……」
ティーダ「……俺もだ……。もう、お前を離さねえぜ。お前に寂しい思いはさせねえからな…………」
ファーブラ「……ティーダ…………」
ティーダ「……ファーブラ…………」
ファーブラ・ティーダ「……ああっ…………」


ザンデ 「グフッ…私を倒してもムダだ…暗闇の雲は、もうすでに…すべては、闇につつまれるのだ…」
暗闇の雲「私はすべてを無に還すためにやってきた暗闇の雲…すべてを、闇につつみ…そして、光も、闇も、無に還す…まずは光の力を持つおまえたちを、この世界から消し去ろう!」
~全滅~
サラ「死なないでー!」
デッシュ「死ぬんじゃねー!」
じいさんのリーダー「死ぬな!」
アルス「しっかりしてください!」
ルーネス「……………」
アルクゥ「……………」
レフィア「……………」
イングス「……………」
~三途の川~
カロン「川の向こうは、常世の国… 死者の魂が次なる転生を待ち、虚無に耐える場所…。死せる若人の魂達よ、三途の川辺へようこそ…。私はカロン。この川の渡し守だ。…ひとつ提案がある。そなたら、現世に復活したくはないか?見えるであろう…このおびたたしい魂どもの山を。これらは全て三途の川を渡る手続きの順番待ちをしている魂なのだ。処理が全く追いつかなくてな。日に日に増えていきおる。…つまりだ。もう新規の魂など、受け付けたくはないのだよ。そなたらが現世に帰ってくれれば、それだけ私の仕事が楽になる。そなたらとしても、死ぬ直前の状態で復活を果たすことができる。どうだ。悪くない話だろう?問題は…私が規則をやぶって危ない橋を渡るということ。渡し守の私が…だ。だが安心しろ 地獄の沙汰もギル次第…賄賂をよこせばやってやらぬこともない。ギルは、そなたらが現世に戻った後、所持金から出してくれれば構わぬ。もちろん、ツケも利く。…さあ、現世に未練があろう?転生の順番待ちをしたくはなかろう?これだけのギルで現世に復活させてやる。どうだ?」
ルーネス「ギルなら腐るほどある!頼む!!生き返らせてくれ!!世界を救いたいんだ!!」
アルクゥ「お願いします!」
レフィア「お願い!」
イングス「頼む!」
カロン「フッフッフッ…毎度あり。では、そなたらの魂を送り返してやろう。」
~クリスタルタワー~
ナレーション「どこからかカロンの声が聞こえてくる…」
カロン「それでは約束だ。賄賂のギルをいただくとしよう。」
ドーガ「わしらがここに来た意味一体…」
ウネ「何だったのかね…」
ルーネス「三途の川でギルを払って生き返ったぜ!」


スノウ「どぉなってんの?何で、俺たちが、ネットテロリストなのよ!」
サッズ「これじゃ、まるっきり、話が逆じゃねぇか!!何で、俺たちが、指名手配されなきゃならん!」
ホープ「…だけど…ハッカーには間違いないよね…ハッキングは違法だよ…」
スノウ「何だァ!?テメーだって、そうだろ!」
(その時に、コンピュータにメールが届いたことを知らせる電子音が鳴り響く。)
スノウ「なんだよ!こんな時に!!」


スノウ「何だよ、デコードしてないじゃん。さっさと、スプーキーズ通信のツールで…」
サッズ「ちょっと待て、そんなメール、誰が送ってきたんだ?俺たちは全員ここに居るぞ。」
ギルガメッシュ「…デコードしてみよう。」
サッズ「ダイスリー?コクーンの?」
スノウ「何で、そんな奴から、リーダーにメールが来んのよ?」
ギルガメッシュ「な、何を言ってる!」
スノウ「リーダー…?あんた…」
ギルガメッシュ「スノウ、違うんだ!僕は仲間を売ったりはしない!」
サッズ「なら、なんで、奴がリーダーの事を知ってるんだ?」
ギルガメッシュ「……」
スノウ「言えネェの!?」
ギルガメッシュ「僕が、アルゴンソフトで働いているからだ。」
セラ「本当なんですか?」
ギルガメッシュ「あくまでも、資金調達と、アルゴンソフトの内情を探る目的でだ。本意じゃない。」
サッズ「なら、何故、今まで隠していた?」
ギルガメッシュ「こうなる事を恐れてたんだ。僕がアルゴンで働いていると知れば、少なからず君たちも、不安に思うだろう。それに、働いているといっても、社員としてではなく、一時的な契約でプログラムを組んでいるだけだ。」
ホープ「…そう言って…また、俺たちを騙すつもり?」
ギルガメッシュ「ホープまで…何を言うんだ…。」
ホープ「だって、ギルガメッシュは、指名手配されてなかったじゃないか…」
スノウ「そういえば…」
ホープ「ファントムソサエティを調べようって、言いだしたのも、ギルガメッシュだったね…」
サッズ「最初に、アルゴンNSビルに捕まった時から、奴らとグルだったのか!?」
スノウ「テ、テメー…ずっと、俺たちを騙してっ」
ギルガメッシュ「頼む、信じてくれ!僕はみんなが知るままのギルガメッシュだ!それ、以外の何者でもないっ!!」
サッズ「ふんっ、一人で言っていろ。俺は抜けさせてもらう。」
スノウ「右に同じ。外でりゃ捕まるかも知んねぇけど、ここにいるよりゃマシだ!」
セラ「そんな、二人とも…」
ホープ「…さよなら…ギルガメッシュ。君も終りだね」
セラ「ホープ君まで…」
ギルガメッシュ「セラ、ライトニング、お前たちはどうする?」
スノウ「はあ?おい、ライトニング、本気?」
カスミ「ライトニングの勝手でしょ!?アンタ達こそ、一緒に戦ってきた人間、信じられないの?アタシは、ライトニングと残るわよ。」
サッズ「そーかい、なら、好きにしな。」
スノウ「勝手に捕まんだな、カモネギ野郎。」
セラ「待ってよ、みんな……」
カスミ「いいじゃない。ライトニングの方が、正しいわよ。」
セラ「……だけど……」
カスミ「口先だけの奴は多いけど、共に戦える仲間って、そういないのよ。もう少し信じてもいいんじゃない?ライトニングだって、そう思ったから、残ったんでしょ。」
セラ「……うん、そうね。今まで、一緒に戦って来たんだもんね。ウソじゃできない。」
ギルガメッシュ「ありがとう…二人とも…」


シーモア「なっ!お前らは!」
セラ「あっ、いた!あの騒がしいヤツ!」
シーモア「シーモアだ!まさか、そっちから現れてくれるとはな!テメーらのおかげで、オレは組織の笑い者だ!???の野郎まで、このオレをコケにしやがって!だが、ちょうどいい、ここでテメーらを殺せば、汚名返上できる!超気合の入った悪魔を呼び出して、テメーら、ズタズタにしてやる!イエーーーイッ!聞こえるか!俺の魂のビート!俺の叫びがぁぁぁ!!さあ、星どもよ!偽りなれど、力持つのなら、呼べ!おまえたちの主をぉぉ!さぁぁぁ、来やがれ!大いなる天使、コカベル!!召喚だぁぁぁ!!…あん?おう!コカベル!どーしたぁ!?さっさと現れろ!ん?コカベルか?」
???「クゥゥゥ…ワ、私ハ、???……カ、体…体ガ必要ダ…」
シーモア「???だぁ?違うぞ!俺が呼んだのは、コカベルだ!なっ!?おい!何する気だぁ!?」
セラ「あいつ何してんのよ!召喚した悪魔にとり憑かれてりゃ、世話ないわ!」
???「ソウル…強キ、ソウルヲ感ジル……ホシイ…ホシイ…」
セラ「な、何?こっちにくるの?いいわよ!上等じゃない!」
???「カ、体ガ……グググ……ガガ……ヨ、ヨリ、強イ、体ガ、必要ダ……ソウ……ソノ女ノヨウナ…強イ、体ガ……」
セラ「えっ、何よ?強い体って、何のことよ?ちょっ、ちょっと!こっちはアタシが入ってんのよ!こらぁ!キャァァァァァ!!」

  • 元ネタ:デビルサマナー・ソウルハッカーズ

セリス「ライトニング、しっかりして、ライトニング!」
ライトニング「あんたか…私としたことがざまないな、こんな三下に、みすみすとやられるとは…」
セリス「もう喋らないで!今、手当するから…」
ライトニング「必要ない…殺そうとした相手の手当など、相変わらずおかしなことをするものだな…」
セリス「それとこれとは話が別でしょ!」
ライトニング「あんたという者は…どちらにしろ、私はもう助からない…」
セリス「諦めてどうするのよ!」
ライトニング「今更だが…その剣で、私の命…奪って欲しい…」
セリス「ライト…」
ライトニング「無駄死にだけはしたくない…だから、頼む…」
セリス「…わかったわ。」
ライトニング「感謝する…それと…セラのことを頼む。たったひとりの妹なのだ。一人では生きていけない、か弱い妹だ。」
セリス「わかったわ、覚悟なさい…ライトニング…」


ノクティス「マキナ……これが予言された運命。クリスタルの後継者を殺せば、新しい世界が誕生する。レム?そうか……新たな世界でレムと再会する。そう夢見てきたんだな。」
マキナ「夢じゃない、この手で実現する未来だ。俺が『クリスタルの後継者』を倒せば、世界は生まれ変わる。今度こそやってみせる。俺は、一度失敗したんだ。『あいつに勝って世界を救う』と誓って挑んだ敵がいた。でもそいつをたおしたせいで、逆に世界を壊したんだ。あれで世界に混沌が溢れ、崩壊が始まったんだ。俺が、俺がこの世に滅びを招いた。だけどエースは俺を責めなかった。イグニスも人類をまとめて混沌にたちむかった。もちろん、俺も一緒に戦った。でも、どうにもならなかった。俺が引き起こした禍が、もうすぐ世界を終わらせる。あの時の過ちを悔やみ続けて500年だ。」
ノクティス「おいおいマキナ……世界の崩壊は、お前のせいじゃないだろ。むしろ、俺が元凶だと思うが。」
マキナ「誰が悪かったなんて過去の話はもうどうでもいい。俺はこれでも、先を見据えている。あの予言は、明日への可能性を見せてくれた。レムが待っている未来だ。ノクト、お前に恨みはないけどさ、『予言通り死んでくれ』なんて勝手な話だよな。だけど死んでもらう。俺はもう500年前、とてつもない罪を犯してるんだ。お前を殺して罪が一つ増えても、構うものか!」
ノクティス「(マキナの攻撃をファントムソードで弾き返しながら)それが全力か?」
マキナ「神に授かった後継者の力か!?」
ノクティス「神に当たられた力か、それとも人を捨てた力かな。俺は既に、人ならざるものだ。」
マキナ「人ならざる?人でなしかよ!?」
ノクティス「そうかもしれないな。俺はこれまで、数え切れない命を奪ってきた。まともな人間なら、罪の意識に潰されているだろうが、こうして歩いている。もう一度、ルーナに会いたい。そんな身勝手な思いだけで戦い続ける俺は多分人でなしなんだろう。お前は違うよな、マキナ?世界に未来をもたらすためでも、レムにめぐりあうためでも、俺を殺す覚悟がないな。」
マキナ「……」
ノクティス「お前は、まともな奴だ。たとえ世界を救うためでも誰かを殺す理由にはならん。そう思っているから、お前に人の命は奪えない、そうだろ?」
マキナ「戦っても無駄、そう言いたいのか!?」
ノクティス「ああ、時間の無駄だ。世界に残された時は限られてる。俺は、お前と遊ぶ程暇じゃねえんだ。邪魔するんだったらマジで切り捨てるぞ?」
マキナ「ふざけるな、てめえ、本当にルシス王子かよ!?」
ノクティス「俺はただルーナを救いたいだけの、機械みたいな奴だ。お前を憎んでもいないのに、目障りというだけで殺そうとする人でなし、そういうことだ。あばよ、マキナ。死んでレムのところに行けよ!」
マキナ「そうだな、会いにいく。でも―生きて会うんだ。レムが待つ未来。予言が約束した未来は、俺の手で切り開く!お前を殺して切り開くんだ!」
(戦闘後)
ノクティス「お前が夢見た未来は消えた。狩人が後継者を撃つ予言が崩された以上、その先に示された未来も、もう二度とやってくることはねえさ。」
マキナ「勝手に終わらせるなよ人でなし。いいから待ってろ、もうすぐぶっ殺してやる。」
ノクティス「ああ、やってみろよ。レムが待ち望んでるぞ。」
マキナ「てめえの血にまみれた手でレムを抱きしめてやるさ……わかってるって、お前を殺して未来を掴んでも、レムが喜ぶわけがない。そんなことはなから気づいている、気づいてるけど、手遅れだ。」
(マキナ、ノクトに向かってレイピアを投げる。ノクトはファントムソードを召喚し、応戦しようとするが、レイピアはその背後の壁に突き刺さる。)
ノクティス「なんで殺さなかった?」
マキナ「レムが…彼女ならそうすると思った。レムは病気だった。それなのに、朱雀からコマのように利用されて、命を削られていった。多分、自分がいつどう死ぬかもわかっていたと思う。それでもあいつ、生きたんだ。自分の命の終わりが見えているのに、精一杯笑ってさ。それに引き換え、俺が未来を知ったらこのざまだ。予言にとりつかれてお前を殺すことばかり考えていた。こんな俺になんか、会いたくないさ、あいつは……」
ノクティス「だけど、壊しちまったら……」
マキナ「この方が未練がない。予言は果たせなかったんだ。レムにはもう会えない。 (T-T
レム(声)「……キナ……マキナ」
マキナ「!?今、何か……」
(マキナ、駆け寄るとレムの幻影が現れる)
マキナ「レム?」
レム「導きに従って、あなたの魂は未来に行ける。もうすぐ会えるよ。マキナ……(消えてゆく)」
マキナ「許してくれと言うつもりはない。俺はお前を、殺す気でいた。」
ノクティス「俺がそうさせたんだ。500年の間、積み重ねていた思いを解き放って欲しくて、追い詰めちまったな。その償いはする。レムが言った通り、お前を未来に連れて行ってやる。すべてが生まれ変わる、新しい世界にな。」
マキナ「それは、神が創る楽園なのか?」
ノクティス「いや、生きて暮らす人間が当たり前のように力を合わせて築く世界だ。」
マキナ「居場所はないな、闇の狩人には。約束だ。新しい世界が始まる前に闇とは縁を切っておく。必ずだ、約束する。」
ノクティス「…………馬鹿野郎」


オーファン「救済と殺戮、相反する二つの使命を抱き、私は自分でも壊せぬ繭にとらわれた。感謝しよう、君らによって私は生まれた。今日死ぬために産み落とされた、孤児。我が名はオーファン、世界の最後に救いを与える者。」
ティーダ「ごちゃごちゃうるせえんだよっ!」


コスモス「遂に我が前まで来てしまいましたか…悪魔共に唆されし人の子よ…」
(コスモスが姿を現す)
コスモス「私はコスモス…在らんとして在る者なり。無限の創り主にして、宇宙の法と秩序そのものであります。我が沈黙を破る、義あらざる者たちよ。貴方達は我が与えし≪答え≫を踏みにじるのですか。」
ライトニング「コスモス。私たちは自分が正しいと信じられる≪道≫を進む。弱く、遷ろいやすい人間にとって本当に必要な真の中庸を掴むために。」
コスモス「人の子が何を考え、何を行おう意味は無く、善悪を決める権利に属していません。貴方達は、かつてと同じ過ちを犯すでしょう。此処は私が定めた摂理の上に在ります。私がこの宇宙に存在している以上、弱く遷ろいやすい人の子に、自らの力だけで道を往くことなどできません。」
レム「そうだとしても、私達は一人じゃない。私は…人との繋がりを、絆を信じている!」
ノエル「レムの言う通りだ。俺たちは、人の力を信じている!」
コスモス「それは看過すべからざる事柄であります。私が手ずから、貴方達に贖罪の機を与えましょう。」
ノクティス「罪を贖う機会は不要。罰で償う必要もねえ。それらはすべて己が個人で背負うぜ。お前の胡散臭ぇ理屈に乗って、自分を切り売りするつもりなんてねえんだよ!それとも、俺達を試してみるか?」
コスモス「試せるものならば試しなさい。私はこの宇宙を賭け、貴方達を捻り潰すのみです。」
ホープ「一人じゃ大したことはできないけど、みんなと一緒なら、なんだってできる。」
ヴァン「誰かに言われた通りにしてるだけじゃ、前には進めねぇ…自分で一歩を踏み出す。」
ユウナ「他社の声が、前へ踏み出す力となります。私たちを支えているのは、人の想いです。」
カイン「人は弱いからこそ強くなろうとする。そのためなら貴様という障害も取り払おう。」
ラグナ「俺達は自分が信じた中庸の道を進んでいる。お前に俺達の邪魔されてたまるかよ!」
ティファ「皆、それぞれの想いでここに立っている。でも…その志は皆、同じよ!」
マーテリア「コスモス。私は貴方をも試しましょう。貴方がその座に留まるべきか否かを。」
コスモス「マーテリア…私から流れ出た分霊の分際でこの私を試そうとは、なんと罪深い…ならば、私はすべての加護を取り払いましょう。もはや貴方達に安息の時は訪れません…貴方達を滅ぼし、新しき人類と忠実な使いに、すべて置き換えましょう。」
(そして、コスモスとの最終決戦が始まった!)
レム「貴方はこの世界の全てを浸透している。不変にして普遍の現実…しかし、貴方自身はこの世界の外側。閉じた場所にその身を置き傍観している…それは何故…?」
コスモス「沈黙していたのではありません。私は貴方達人の子と共に苦しんでいたのです。私は如何なる時も常に貴方達の近くにあります。勧喜も倫楽も悲観も苦痛も共に感じています。貴方達が忠実を保ち、私と共に歩むこと…それこそが導きであり、救いなのです…それを貴方達は、自らを無罪とせんがため、母なる私を有罪へ貶めるつもりですか…」
ノクティス「ハッ。お為ごかしもいいところだな。オレには分かってるぜ。苦痛を悪魔という存在に押し付け、残りカスを希望とうそぶく。真理を手に届かない場所に隠し、信仰を掴ませる…それがお前のやり方だ。そんなに羨ましかったか。人間が。そんなに恐ろしかったか。人間が…?」
ライトニング「ああ。お前は人間を恐れている。」
(コスモスの救いが否定された)
マーテリア「…なるほど。それが、人間が持つ≪観測の力≫ですか。調和の神であるコスモスを否定し、有象の神…あるいは悪魔にまで貶めるのですか…骨の折れる話ですが…確かに、それ以外、ヤツを倒す術はありません。皆様。私も力を貸します。ヤツを神の座から引きずり降ろしなさい。」
コスモス「…私を謗り、貶めるのですか。貴方達の世界を形作った私を、穢すのですか…それは世界自体を穢す行為…己の首を己で絞める自虐に他なりません。ですが、無知なる貴方達を私は愛し慈しましょう。悔い改めるならば、貴方達の罪を赦しましょう。私は己を信じる者に手を差し伸べます。私を信仰なさい。さすれば幸福を与えましょう。」
(戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
ホープ「うん。任せて下さい。ライトさん!」
(ホープはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
ホープ「あなたは、自分を信じて従うかどうか、それだけで相手の価値を測っている。だが、それで測られる価値がすべてなのか?あなたにとって価値がないと無価値なのか?…確かに、僕は弱くて他人に頼り切り。でも、自分に価値がないなんて思わない。みんなのおかげで、それに気付けた…自分の価値は自分で認める。」
(ホープは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの唱える免罪が否定された。戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
ティファ「いいわ。ここからは私の出番よ!」
(ティファはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
ティファ「あなたは信じれば幸福を与えると言ったわね。信じる者に手を差し伸べる、と…それは愛じゃない。それは落ちこぼれに対する、ただの同情よ。落ちこぼれた人間を本当に愛するなら、そいつの背中を蹴り落してみせなさい!」
(ティファは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの唱える博愛が否定された。戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
ヴァン「うっし!了解したぜ。ライトニング!」
(ヴァンはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
ヴァン「アンタは自分を信じろっていうだけで、何も行動しない…それで何が救われる?オレは泣いている子がいたら助ける。困っている人には手を差し伸べる…だが、アンタは見てるだけだ…救いには何の根拠もなく、何の証明もない。言葉で人間を縛るだけのアンタが、正しいとはオレには思えねぇよ。」
(ヴァンは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの公明が否定された。戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
ラグナ「分かったぜ。ここは俺がッ!」
(ラグナはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
ラグナ「お前が他の神を否定することで、この世界は停滞しちまっている…お前の存在が神の新生を妨げているんだ…それじゃ、俺たちは自由に進めねえ。お前が道を慈悲的に歪めている限り、俺たちに新たな道を模索する自由はねえよ!」
(ラグナは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの唱える自由が否定された。戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
ユウナ「分かりました。」
(ユウナはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
ユウナ「少し前まで、わたしはあなたを信仰していました。しかし、様々なものを見て…変わりました。あなたが騙る言葉はすべて人間を、選民に駆り立てるための道具でしかありません。選民の思想は人間を堕落させる。憐れみ合いは人間を駄目にする。あなたの存在が、人間を貶めているのです。あなたが、この世界で1番ケガレています…!」
(ユウナは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの清廉が否定された。戦い続けるライトニング達。しかし、今のままではコスモスにこれ以上のダメージを与えるのは難しい…コスモスの神性を否定できれば活路が見出せるかも知れない)
カイン「任せろ。ライトニング。」
(カインはライトニングに領き返して一歩前に出る…)
カイン「やたらと物分かり良く何でも許す…貴様は実に心が広いようだな。が、貴様の言葉は臆病者の妥協に聞こえる。それは、弱さを隠すための方便でしかない。弱さは隠すものでなく、変えていくものだ。俺はそれを、身をもって知った…貴様の方便に浸ってたら強くなるどころか、堕落する一方だ…そんなもの、誰が望むか。貴様の慈悲は人間を木偶にするだけだ。人間は貴様の人形ではない…」
(カインは持論をもってコスモスを勧測した。コスモスの慈悲が否定された。)
コスモス「罪人よ。あくまで愚行を重ねるのですか…しかし、我が憐れみは貴方達に機会を与えます。我は常に貴方達と共にいた…故に貴方達が此処へ至る経緯も知っています…悪魔に唆され、仲間に煽られた貴方達が我が前に現れるは仕方のないことです…呪われし者共と手を切り、我が僕となるか、此処で我が雷に撃たれ地獄へ堕ちるか…選択は常に、貴方達と共にあります。」
(ライトニングはコスモスの誘いを断った)
ライトニング「断る。お前の言葉の根底にあるのは、人間の精神と文化に対する恐れだ。」
ホープ「いいですよ。よく言いました。ライトさん!よぉし。やる気出てきたッ!」
コスモス「呪われし人の子よ。貴方達が選択を認めましょう…望み通り、雷に撃たれ地獄へ堕ちなさい。原罪を抱えたまま地獄の業火に焼かれ、永劫の苦しみに、その身をやつしなさい。」
(それでも戦い続けるライトニング達)
コスモス「心の貧しき者は幸いなり…貴方達がために神の国はあるのです。」
ライトニング「ふざけるな!」
(ライトニングは神の国を否定)
コスモス「悲しむ者は幸いなり…貴方達は慰めを得るでしょう。」
ライトニング「うるさい!」
(ライトニングは慰めを否定)
コスモス「柔和なる者は幸いなり…貴方達は地を継ぐでしょう。」
ライトニング「黙れ!」
(ライトニングはコスモスの存在と継がれる地との相関を否定。全てを否定されたコスモスは悍ましい姿となった。)
コスモス「私をこのような姿に貶めるとは…人の子如きが…私は貴方達を赦しません…大人しく私が与えた肉の身体と、その範囲の答えに盲従すれば良いものを…涜聖せしめた貴方達の罪は死より重く、その罰は永久の苦痛を強いることでしょう。」
(そして、正真正銘のラストバトルが始まった!全力を持って戦うライトニング達)
コスモス「ヌゥゥ…貴方達、自分が何をしているのか解しているのですか…?このような大過、どう贖うつもりですか…貴方達如きに背負い切れるのですか?今すぐ、並ぶ者無き我が名を讃えなさい…!栄光に満ちた我が名を讃えなさい…ッ!」
ノエル「とうとう本性が出てきたな…」
レム「今まで自分が他の神々に強要してそれを異神と謗り貶めてきたことが、自分に返ってきた…これはそれと同じこと。信仰を失い堕ち、神性を貶められた。やはり貴方も、神の座から堕とされる定めね。」
ノクティス「お前に縛り付けられんの窮屈なんだよ。そんなもんねぇ方が、人間は強くなれる。」
ライトニング「行動の伴わない言葉に価値はない…私達はそれを、行動で示そう…!それに、私達はマーテリアの≪神殺し≫だ。いつ如何なる時も、マーテリアの側に在り、この身はマーテリアのためだけに在る…私達が信じるのはマーテリアのみだ。お前など、信じるはずがない!」
(それでも戦い続けるライトニング達)
コスモス「グヌゥゥ…貴方達が行いの先に真理はありません。今なら…間に合います。こんなことは止めなさい。」
マーテリア「貴方の口から真理という言葉が出ると、怒りを通り越して吐き気すら感じます…皆様。これで終わらせましょう。貴方達の手で終止符を打ちなさい!」
(マーテリアの言葉がライトニング達を奮い立たせる…)
ラグナ「様々な種族が、自由に生きるために…ライトニング。決めちまえ!」
ティファ「私が見込んだライトニングなら、朝飯前でしょう…私達の絆を見せてやって!」
ユウナ「今回はライトニングに見せ場を譲りましょう。民のために貴方が持つ1番の力を見せて下さい。」
ヴァン「ああ。やっぱシメはライトニングだな。ダルマスカのために正しいと思う選択をしてくれ。」
カイン「…期待してる。だから、がんばれライトニング!」
ホープ「いっけぇえええ!ライトさぁあんッ!」
(仲間たちの想いがライトニングの背中を押す。 ……そして、コスモスにとどめを刺すライトニング)
コスモス「まさか人の子が神を超え、創造主である私を滅ぼすとは…しかし、これで終わりではありません。貴方達は自らを苦境へと追い込んだのです。人は弱い…我が法と秩序無しに生きられません。頼るもの、すがるものが必要です。貴方達はそれを--私が答えを貶めました。人の子の認識から、この宇宙ごと、私は消え去るでしょう。いずれ人が迷い、救いを求めた時…己がした選択を…後悔するのです…」
(その言葉を残してコスモスは消滅した)


ユウナ「もし、ここにいなかったら……ベースの外に出て、こないだの場所、探そうかと思ってた。」
ライトニング「何か用か?」
ユウナ「……。」
ライトニング「用がないなら私は……」
ユウナ「行かないで。私のこと……嫌い?嫌いなら、嫌いって……はっきり言って欲しい。」
ライトニング「……。嫌いだよ。これで気が済んだだろ。私はもう行……」
ユウナ「私は、ライトニングの事が好き。大好き!」
ライトニング「やめろよ。」
ユウナ「初めて会った時から好きだったの。どうしようもないでしょ。好きになっちゃったんだもん!」
ライトニング「ティーダはどうなる?あいつはいい奴だ。悲しませたくない。お前が生きてる事を知って、誰より喜んでたのはあいつだ。泣いて喜んでた。」
ユウナ「ライトニングは、私に、ティーダのものになって欲しいの?それが望みなの?」
ライトニング「仕方ないだろ!あいつは友達だ!裏切るような事はしたくない。」
ユウナ「……。だったら、抱いて下さい。抱いてくれたら、あなたの事、諦めるから。」
ライトニング「ユウナ……」
ユウナ「私の事、好きになってくれなくていいから。思い出だけくれたら、それ以上は何も、望まないようにするから……。」
ライトニング「嫌いだと言ったのは、嘘さ。正直言えば……、お前に好かれて嬉しいと思ってる。けど、私は何もしてやれない。恋人らしい思い出一つ、作ってやれないんだ。」
ユウナ「……?」
ライトニング「私の体は、もう……半分以上、金属になっちまってる。もう人間じゃない、化け物さ。これが、私の正体だ。もうこの心臓も、冷たい金属の塊になっちまってるかもしれない……金属化は今も進行してる。もうじき、私の頭のてっぺんまで、金属になってしまうだろう。私って人間はこの世から消え去って、正真正銘の化け物になる。これで分かったろう?私の事は諦めてくれ。私の惚れたって、無意味なんだ。」
ユウナ「そんなの、やだ……。そんなのやだよ、ライトニングーーっ!うわぁぁぁーん! (T-T
ティーダ「なんてこった!ユウナの奴……ライトニングの事が好きだったのか!」


ノクティス「くそったれがぁっ!こんなところで、死んでたまるかぁぁああっ!」
ライトニング「大丈夫か?」
ノクティス「バカ野郎……大丈夫なわけ……ねえだろ……。がくっ……」


ライトニング「クロモグラを破壊するなら、今しかない。
ヴァン「何だって!」
ライトニング「エアリスは、長い間停止していたせいで、エネルギーの充填は十分でないはずだ。それに今ならまだ、アーデンはクロモグラの操縦や運転に慣れていない。パイロットでもない素人が、初めて戦闘機に乗ったようなものだ。もしこの機会を逃したら、クロモグラを手に入れたアーデンが‥‥世界中の生存者たちを支配し、苦しめることになるぞ!」
ティファ「破壊しろというの?クロモグラを!?あれは人類に残された、たったひとつの希望なのよ!」
ライトニング「アーデンの手にわたってしまえば、もう希望ではありえない!希望どころか、絶望にかわるぞ!」
ユウナ「エアリスはどうなるんですか?クロモグラを破壊してしまったら‥‥エアリスを充電することが、できなくなるんですよ!もう二度と!」
ライトニング「心配するな。いつかまた造ればいい。クロモグラを!そして、そのクロモグラで、エアリスを充電してくれ!これから私たちが築く、新しい文明の力で!」
ティファ「‥‥。」
ラグナ「無茶言うなよ、ライトニング‥‥あれと同じものを造るなんて‥‥百年かかるぞ!」
ライトニング「エアリスは機械だ。私たちと違ってもともと命などないし、待たされるのは全然平気。」
ユウナ「他に方法はありませんか!」
ライトニング「方法があろうとなかろうと関係ない!私はあきらめない!最後の最後まで!!行くぞ!ここでクロモグラを破壊する!」

SLG

アーシェ「用意はいいか?ライトニング。」
ライトング「いつでも大丈夫だ。」
アーシェ「よし!では行くぞ!日輪の力を借りて、今、必殺の!」
ライトニング「ザンボットォォォッ!」
アーシェ「サン!」
ライトニング「ムーン!」
アーシェ&ライトニング「アタァァァァック!!」
アーシェ「コンビネーション!」
ライトニング「クラァァァァッシュ!!」


アーシェ「ブレストファイヤー!!」
ライトニング「ブレストバーン!!」
アーシェ&ライトニング「ダブルバーニングファイヤー!!」


ライトニング「用意はいいか!?」
セシル「いつでもいけるぞ!」
ルーネス「外しはしない!」
ヴァン「一気に決めてやろうぜ!」
セシル「いくぞ、みんな!反重力ストーム!!ルーネス!ヴァン!」
ヴァン「よし来た!」
ルーネス「くらえっ!!」
ヴァン&ルーネス「ダブルバーニングファイヤー!!」
ライトニング「これでとどめだ!ファイナルダイナミックスペシャル!!」


ライトニング「行くぞ!お前達!」
ヴァン「おう!この魂の炎を!」
セシル「極限まで高めれば!」
ルーネス「倒せないものなど!」
ユウナ「何もない!」
ライトニング「これでぇぇっ!決まりだぁッ!」
ヴァン「俺のこの手が!」
セシル「真っ赤に燃える!」
ルーネス「勝利をつかめと!」
ユウナ「轟き叫ぶ!!」
ライトニング「ばぁぁぁぁくねつ!シャッフル同盟けぇぇぇぇぇん!!」


WoL「用意はいいか!?」
バッツ「いつでもいけるぞ!」
オニオンナイト「外しはしない!」
ジタン「一気に決めてやろうぜ!」
バッツ「いくぞ、みんな!破邪の光よ!!ジタン!オニオンナイト!」
ジタン「よし来た!」
オニオンナイト「くらえっ!!」
ジタン「飛んでいけーーーーー!!」
オニオンナイト「降り注げ!!」
WoL「これでとどめだ!ファイナルシャイニングスペシャル!!」


セシル「・・・兄さん!」
ゴルベーザ「・・・よくぞここまでたどり着いたな。だが、これより先は一歩も通さん・・・!」
(ガンダムヴァサーゴCBがトリプルメガソニック砲の発射体制に入る。)
ルッソ「あそこがリングの中央?・・・・・・!・・・・・・殺気!?」
(エンジェル・ハイロゥに単身突入するV2アサルトバスターガンダム)
ルッソ「ガンダム!」
(ガンダムヴァサーゴCBの放ったトリプルメガソニック砲を、前方に閉じる様に展開した光の翼で防ぎきるV2アサルトバスターガンダム)
ゴルベーザ「ほぅ?大した腕だな・・・!」
ルッソ「・・・・・・どうして僕の邪魔をするんだ!僕はアデルを助けたいだけなのにッ!」
(ビームサーベルを抜いて兄弟に挑むV2AB)
ゴルベーザ「そう来なくてはな!」
(それぞれ分離するガンダムヴァサーゴCBとガンダムアシュタロンHC)
ルッソ「帰れッ!帰らないと皆、死んじゃうんだからッ!」
(メガビームキャノンで牽制し、ヴァサーゴCBに突撃するV2AB。両者のビームサーベルの鍔競り合い)
ゴルベーザ「バっ・・・バカな!」
(徐々に押されるヴァサーゴCB)
セシル「墜ちろッ!」
(一方、両機の下方に潜り込み、そこから上昇しながらV2ABにシザースビームキャノンを放つアシュタロンHC。放たれたビームはV2の光の翼に当たり、光の翼が消える。)
セシル「兄さん!」
(V2ABの背後を取り、ギガンティックシザースで両腕を掴み、拘束する。)
ゴルベーザ「無駄なあがきはよせ・・・。これが最後だ!」
(ビームサーベルの出力を切り、腕を伸ばしてストライククローを展開。V2のメガビームキャノンを鷲掴みにし、一気に引き剥がす。)
ルッソ「ぐあーッ!・・・このおおおおおおおお!!!!」
(渾身の力を振り絞るかの様に再度光の翼を展開するV2AB。だが、アシュタロンHCはとっさの判断で拘束を解いて翼を回避する。そして一定の距離を取ってギガンティックシザースによる突きを繰り出す)
ルッソ「何!?カニもどき!!」
セシル「フッ・・・無駄だ!」
(ビームサーベルで応戦するが、間に合わずシザースが顔面に直撃し、大きく吹っ飛ばされるV2AB。尚、顔面は無傷の模様。)
ルッソ「くっ、パワーダウンしているの・・・?」
セシル「これは僕らが求めた戦争だ!」
ルッソ「僕らが求めた戦争?」
セシル「僕らは正さなければならない・・・力を持たぬオールドタイプ共を、そして、力を持つニュータイプもだ!」
ゴルベーザ「そうだ・・・世界を変える為には、これが一番の方法だ!そう、真に評価されるべきはッ!」
セシル「僕たちだけなんだ!!」


ノエル「帰ろう、みんな待ってるぜ。」
アーシェ「何を言っている?誰が帰るって決めたのよ?」
ノエル「帰んないのか?」
アーシェ「私は一人でやっていく。仲間などいらない。そんなの面倒だし、どうせ私の足でまといになるだけだ。」
ノエル「だったら、なんで今まで解放軍にいたんだよ?もっと早く出ていけただろ?」
アーシェ「それは…」
ノエル「解放軍にいて、楽しかったからだろ?だったら出ていく必要なんか無いじゃんか。」
アーシェ「うるさいっ!さっきのミッションで見たでしょ?私のもっている力を!ヴェインに利用されようとするほどの力!私は普通じゃない、あんたと住む世界が違うのよ。一緒になんてやっていけないのよ。」
ノエル「なんだよ、それ、くっだらないね!お前そんなことですねてたわけ?」
アーシェ「くだらないだと!?お前に何がわかる?」
ノエル「ああ、何もわかんないね、当たり前だろ?俺、お前じゃないんだから!普通じゃない?人と違う?それがどうしたってんだ?んなこと言ったら未来から来た俺はなんだよ?誰もそんなの気にしてないし、セラだってバルフレアだって。お前一人でカリカリしてるだけだろ。ああ、自意識過剰?」
アーシェ「分かったような口を聞くな!世間知らずの青二才が、お前はやめろと何度言わせる?」
ノエル「お前だって青二才だろ!大人ぶって、シリアスぶって、王女ぶって、結局グダグダしてるだけのくせにさ、ああ、かっこわりー!」
アーシェ「なんだと!?」


ケフカ「おやおや、遅かったですねぇ、坊やちゃん、全ては終わりましたよ、たった今ねぇ〜」
ワート「こ…こんな…ケフカ、お前がやったのかっ!!」
ケフカ「僕ちんじゃないといったところで、キミは納得しないでしょうねぇ、キミのようなお子様には事実より真実のほうが大切なようですからねぇ」
ワート「こいつぅぅぅぅぅっ!!!」
ケフカ「お子様の駄々に付き合っていては身が持ちませんからねぇ、それに僕ちんはこれからトラビアでひと仕事してこなければなりませんからねぇ。ガキのお相手をしているほど、暇ではないのですよ。では、僕ちんはこれでし〜つれい♪」

__テレポ__

ワート「待て!!」
セーラ「ワ、ワート!待って!!」
ワート「え?そ、その声は……セーラ姫?無事だったんだな!?どこだ!?どこに……」
セーラ「こ、ここよ…」
ワート「セーラ姫!!」
セーラ「ワート……よかった……ワートは無事なのね?」
ワート「セーラ姫!……ひどい怪我だ……ちょっと待ってて。」

__ケアルガ__

セーラ「あ、ありがとう」
ワート「なぜこんな事に……」
セーラ「……わからないわ……突然正体不明の魔物の大軍が出現して……」
ワート「!?ケフカじゃないのか、これをやったのは!?」
セーラ「彼の魔導アーマーは、すべてが終わってから現れたわ……まるで、事の成り行きを見届けるように……」
ワート「他のみんなは!?」
セーラ「……わからない……ただ、陛下のいらっしゃった議事堂は、真先に破壊されたわ……。ウォールやアーシェ、サラは……わからない……」
ワート「そんな……そうだ!スコールは!?彼がいたはずだ!!」
セーラ「彼は、よくがんばってくれたわ。ルーネスやティナと一緒に。けど、多勢に無勢……一度に全てを守るのは無理だったわ……」
ワート「あの人たち、無事なのか!?」
スコール「……ワートか……」
ワート「スコール!」
スコール「……すまない……俺がついていながらこのザマだ……」
ワート「どうしてっ!!?……いや…………僕も……同罪だな…………動物使いなんて、ごたいそうな能力をもらっておいて、この体たらくか……」
セーラ「ワート……」
レザレス「おっ、まだ生き残りがいやがったぜ!!」
ウェザレフ「待て、あいつらは光の戦士だぞ!」
レザレス「それがどうした。さっきの戦いで見てる限り、光の戦士なんざ大したことねえぜ!!」
ワート「君たち、運が悪かったね。僕は今ものすごくむかついてるんだ。死にたくなければ今すぐどっか行けよ。」
レザレス「なんだ、ガキのくせに一丁前の口利きやがって。どうせてめえらなど口だけよ!」
ワート「そうか…だったら…容赦しないから、そのつもりでいるんだなっ!!!」
スコール「この惨劇の償い……貴様たちにやってもらうっ!!」
ワート「レマツアヨラト!!」

__エンドオブハート__

レザレス&ウェザレフ「ぐああああああぁぁぁぁ……!!!!」
(レザレスとウェザレフ死亡)
オルランドゥ「何っ!?虎の大群…あれほど油断するなと言っておいたのに…部下の敵、討たせてもらうっ!」
ゴルターナ「よさんか、我々の役目は終わったのだ。」
オルランドゥ「し、しかし!」
ゴルターナ「それにお前には最後の役目が残っている。彼らに倒されては困るのだよ。」
オルランドゥ「は?任務は全て完了したはずですが…」
ゴルダーナ「お前には、部下を扇動しハイラル家にそそのかされた反乱兵として死ぬ役目が残っているのだ、ククククク。」
オルランドゥ「は、反乱兵?ま、まさか…ゴルターナ、貴様謀ったなっ!?」
ゴルターナ「この程度の策略も見破れぬ貴様には、ふさわしい最期だと思うがね、ではさよならだ」

__冥界恐叫打__

オルランドゥ「な、何っ!?こ、これは冥界恐…うおっ!?」
(オルランドゥ死亡)
ゴルターナ「ふ…さて、これで私の役目も終わったな。」
ワート「お前…一体なにものだ!?」
ゴルターナ「さあ?ただ、これだけは教えておこう。近々ゼルテニアは帝国と手を結び、世界各国のガーデンに対し、宣戦布告を行う。最もこの有様では、布告する相手は居ないようだがな、ふはははははっ!」
スコール「貴様…黒獅子公か!?ザーンに奇襲をかけるとは…卑怯なっ!!貴様のような輩に獅子を名乗る資格などない!」
ゴルターナ「これは、一部の反乱兵の仕業だ、お前たちも見ていただろう?ククククク。私は反乱兵を始末しただけだ。この一件、我がゼルテニアとは無関係だということだな。」
ワート「そんな理屈が通ると思ってるのかっ!?」
ゴルターナ「形成さえ整っていれば、いくらでも言い逃れはできるものだ。覚えておくがいい、では諸君、さらばだ。」

__テレポ__

ワート「こ、この、待てっ!!」
スコール「よせ、あいつを追っても始まらん。それよりこの始末を…」
ワート「……うん、そうだね……」
メイア「こ、これは……」
ワート「……見ての通りだ……僕達は、見事に出し抜かれてしまった……ふ……ふふ……ははははっ!お笑いだねっ!!何がクリスタルだ!!何が星の戦士だ!!……一番大事な時に、何も出来なかった……大間抜けだよ。」
スコール「……メイア、リアはどうした?」
メイア「…………リ、リアは……」
スコール「?……まさか?」
メイア「リアは死んだわ……私を庇って……」
ワート「リアが!?嘘だろ!?あの子は殺しても死ぬような子じゃないよ!!」
メイア「私だって……私だって信じたくないわよっ!!でも、リアの身体が……私の腕の中で、どんどん冷たくなって行くのよ……いくら呼んでも返事をしてくれない……目を開けてくれないのよっ!!」
ワート「メイア姫……ごめん……僕があの時……」
メイア「あなたがいれば、リアが助かったとでも思っているの!?馬鹿にしないでっ!!」
スコール「メイア!!!」
メイア「あ……ご、ごめんなさい……」
スコール「リア……まさか、こんな形で……」
ワート「くっ……」
セーラ「王都ヒメリアは壊滅……ウォールも、アーシェも行方不明……一体これからどうすれば……」
スコール「帝国とゼルテニアの連合軍が宣戦布告すると言う……俺たちは、ガーデンを守らなければならん。ガーデンによって守られていた平和が崩れようとしている。全世界の平和を守るのが、俺達の務めだ。いつまでも感傷にひたっているわけにはいかん。」
メイア「……わかっているわ……」
ワート「……僕は、ケフカを追う。」
メイア「ワート、そんな勝手は……」
スコール「いや、ワートの行動は正しい。今回の事件は始まりにすぎない。あのケフカと言う男……放っておいては危険だ。」
ワート「スコール……」
スコール「行け、ワート、トラビアへ!そして、ケフカを……」
ワート「言われなくてもわかってるっ!!行くよっ!!」
スコール「頼むぞ……」
メイア「ワート……」
セーラ「ワート……死なないで……」


カイン「ファリス、この槍を持っていけ。」
ファリス「飛竜の槍じゃねぇか。何で俺に?お前が装備すれば良いものを。」
カイン「大変な戦いになるという予感がする。お前のようにジョブチェンジを駆使した戦い方をする奴には武器はいくつあっても邪魔にはなるまい。それで自分の身を守れ。俺も、おまえを常に助けてやれるとは限らんからな。」
ファリス「カイン……ありがとう、大事に使わせてもらう。」


セシル「五虎将軍が一人、セシル・ハーヴィ見参!賊軍ども、我が剣を受けよ!」
ガラフ「五虎将軍が一人、ガラフここにあり!年寄りだとてなめるな!」
バッツ「五虎将軍が一人、バッツ・クラウザー推参!シド・レインズ!今日こそ貴様を斬ってやる!」
フリオニール「五虎将軍が一人、フリオニール様だ!死にてえ奴だけ前にでろ!」
WOL「五虎将軍筆頭、光の戦士ウォーリア・オブ・ライトなり!我ら五人の力、とくと見せてやろう!」
ツインソードの戦士「おお!待っていたぞ!五虎将軍!」
レインズ「くっ、……ツインソードめが!!!!」
ノエル「五虎将軍のそろい踏み…クソ、何たる威容だ!」


ツインソードの戦士「WOL!」
WOL「はっ!」
ツインソードの戦士「フリオニール!」
フリオニール「おう!」
ツインソードの戦士「これが最後の戦いだ!俺たちの誓いを果たすのは今だ!」
WOL「お任せ下さい。何人たりとも我らの邪魔はさせませぬ!」
フリオニール「とっとと勝って、今夜は皆で呑み明かそうぜ!!」


ミンウ。ミンウよ、起きろ。ミンウ
ミンウ「ううん…。」
目が覚めるとそこには純白の野ばらが広く咲き誇る庭園だった。
そこにはこれまた白いガゼボが立ち、中央のテーブルに3人の若き漢(おとこ)達が笑い、語り合っていた。
その3人は、ミンウがよく知る3人であった。
フリオニール「うん? よお、軍師じゃねえか!」
ミンウ「ううん。」
フリオニール「ようやく気がついたかよ。ハハッ!」
ミンウ「これは一体、どうなって…?……!我が君、そしてWOL殿まで…。フリオニール殿、私は、死んだのでしょうか?」
フリオニール「俺に聞いてるのかよ?ハハハ、軍師が俺に質問とは、珍しいこともあるもんだな!何だかいつもより酒が美味いや。」(ゆっくりと立ち去る)
ミンウ「フリオニール殿、どちらへ?フリオニール殿!」

WOL「軍師、久しぶりだな。」
ミンウ「WOL殿…。」
WOL「常勝の白魔導師といえどもままならぬ事もあるようだな。すっかりやつれおって……。」
ミンウ「はい、どうしても覆せぬものがあったようです。」
WOL「いずれまた語り会える機もあろう。その時は共にワインでも酌み交わそうではないか。」(喋りながら立ち去る)

ミンウ「……我が君。」
ツインソードの戦士「ミンウよ、しばらくぶりだったな。元気だったか?って言いたいところだが、随分やつれた顔をしているな。ハッハッハッ。」
ミンウ「……。」
ツインソードの戦士「そう黙り込むな。つっ立ってもなんだ、まぁ座れよ。」
ミンウ「はい。」(腰をかける)
ツインソードの戦士「どうやら、色々なものを見てきた様だな。」
ミンウ「我が君、我が君が私をここへ呼んでくれたのですか?ここは……死後の世界なのですか?」
ツインソードの戦士「ミンウ。ここがどこなのかはさして重要なことじゃない。それよりも、お前がこうして私の前にいることに意味があろう。」
ミンウ「我が君に申し上げたきこと、お尋ねしたきことが多々あったのですが、こうして目の前にすると何を申してよいのか……。」
ツインソードの戦士「『自身に出来ることをする。』それが君の信条だったな。だが、今までずっとそうして生きてきたんだ。そろそろ自分のやりたいことをやれば良い。多くの時を共に過ごしてきたが、俺が君に聞かなかったこと、君が俺に聞かなかったこと。俺達の間にはまだそういった事が多く残ってるじゃないか。」
ミンウ「我が君、私にはわからないのです。最後の最後まで、私は正しい道を歩んできたのか、歩んで来れたのか…。私にはわかりません。『平和な世界をつくる。』この為に立ち上がりましたが、我が君の志に反しあまりにも多くの血を流してしまいました。そして、さようにも多くの血を流しておきながら数多くの失敗を積み重ねてしまいました。ですが、その事を認めてしまえば私の人生は無駄なものとなる。そのことが怖かったのです。それでひたすらコクーン討伐を繰り返してきました。悲劇が悲劇を呼んでも……。多くのかけがえのない仲間たちの命を散らしても……。弱きものや幼きものらが安心して暮らせる世をつくる…。そんな小さな希望も忘れて…。ですが、止まることができませんでした。止まってしまえば全てが失敗だったと認めるようで……全てが無意味と化すようで……。私はまるで、生きた屍の様にひたすら駆けてきました……。私が駆けてきた道は、多くの者たちの血で染まっているのです。」
ツインソードの戦士「……。」
ミンウ「失敗である事は既に知っていました。それでも……それで敢えてお聞きしたいのです。我が君、私は、私はこれで良かったのでしょうか?私がしてきた事、私が駆けてきた道、これで良かったのでしょうか?もし、そうでなければ……。」
ツインソードの戦士「ミンウ、君は昔から変わらないな。それ故、尚の事そう思うのだろう。君は昔から万事において計算高いところがあった。それは良い。だが、それよりも全てにおいて計算通りにいかなければ気がすまないというところが問題なのだ。計算通りにならなければ全てが失敗で無意味なこと。そう考えてきたんだろう。だが、それは思い通りにならんことは受け入れられぬと考えていた故であろうか?失敗とは縁遠いお前にとっては、それをどう受け入れて良いのかわからなかったからであろう。だが、ミンウよ。計算通りにならなかったとて、意味がなかったといえるか?お前が道を失った時、キスティスは小さなことからもう一度見つめ直せと言っただろう。だが、俺から言わせれば君はまだそれが出来ていないでいる。」
ミンウ「……。」
ツインソードの戦士「自分でいうのもアレだが、サロニアを建てたのは俺だがそれをぶっ壊したのも俺だ。だが、一度は滅んだサロニアを立て直したのは他の誰でもなく君だろう。そのことは誰もが知っている。ただ、君だけ知らずにいるのだ。多くの血が流れたのは事実だが、それが尊い犠牲であることがなぜ解らん?君は知らないだろうが、ヴラドは飢饉に苦しむ民を動員し、宮殿の造営を強行している。しかも、わずかでも工期が遅れれば事業に携わる者たちを容赦なく処断している。君の手を染めた血があるのだとすれば、それは逆賊からサロニアを守った尊い犠牲の証でもあるのだ。逆賊の手によってサロニアの民が無残に血を流すのを、お前はその手で防いだんだよ。古今東西、お前以上に優れた宰相は居ないというのに、何でそれが解らん?」
ミンウ「我が君……。」
ツインソードの戦士「ミンウ…。誰よりも賢く、誰よりも愚かな友よ。全てを滅ぼしたのはこの俺なのに、なぜその罪をお前がかぶろうとする……。」
ミンウ「我が君……ううぅ………。」
ツインソードの戦士「ミンウ。もし、そう考える事が出来ないなら、全て俺の命令だったと思えば良い。その手を血に染めたことも…。コクーン討伐に没頭せざるを得なかったことも…。全て俺の命令だったゆえ、致し方なかったことだとな。それが主君の役割というものだろ?」
ミンウ「ううっ……我が君……。」

ACT

ダイスリー「素晴らしい。実に見事だった。これで全ての力が集まったのだ。…よくやった。」
ライトニング「これでもう、終わりに出来る。行こう。」
ダイスリー「ああ。では終わらせるとしよう。この茶番を…ついに真実を明かす時が来た。互いに仮面を外そうではないか。」
ライトニング「ダイスリー!貴様が聖府代表の総督だったのか!最後のコクーンの王!」
ダイスリー「あー。ようやく分かったようだな。そうともライトニング。この私が魔力を使い、天と地の繋がりを断ったのだ。そうすれば天界にいる分身たちが、地上の教団に働きかける。あの預言は奴らにとって、一筋の希望だからな。我ら聖府代表は、何百年も続く休戦協定のため、その力を使うことなく無為に過ごしてきた。各々が力を持ちながら他の2人を支配する程の差はなかったのだ…だが、今は違う。私はつくづく嫌気がさしていたのだ。3人の王の間で結ばれた協定、そして力も譲る事も協力する事もない関係に他の2人は気づいていなかったのだ。3つの力を合わせればとてつもない事が為せるという事に…私はその究極の力魅せられ、たとえ地獄の底へ行こうとも、その力を手に入れようと決意したのだ。私は魔物達と戦い続け、恐るべき、強大な力を我が物としたのだ。さらに黒魔術の使い手となり、地獄の淵でその力を磨きあげた。後はただ、預言通りに精霊の力を集める者を見つけるだけだった。そして騙すのにうってつけだったのが…お前だ。無論、私の思惑を他の二人に気づかれる訳にはいかなかった。故に、私は預言を利用し2人に目を逸らした。お前を「光の戦士」に仕立て上げてな。」
ライトニング「私の使命を果たすぞ。ダイスリー。」
ダイスリー「そう言いたいだろうな。だがそれを決めるのはお前ではない…礼を尽くさぬなら容易くひねりつぶす事も出来る…いや我が手を煩わせるまでもない。」
ライトニング「どういう意味だ!」
ダイスリー「そのルシの烙印がお前を殺してくれる。」
ライトニング「!?」
ダイスリー「言ったはずだ。私は地獄で力を得た黒魔術の支配者だと。あの少女と黒騎士の干渉は予定になかったが、幸いな事にお前がうまく片付けてくれた。」
ライトニング「!?うああ!!」
ダイスリー「目的のためにお前の決意と勇気が必要だった。だが力を与えすぎては駄目だ。お前の力を抑える必要があった。お前が奴らを殺せば、罪の意識で私を盾突く事が出来なくなる。哀れなドッジ。可愛い子だったな。」
ライトニング「…そんな…」
ダイスリー「お前は期待以上の働きをしてくれたよ。死体の山を築き、勝利を掴んだのだ!お前の中にはとてつもなく深い闇がある。妹のセラを元に戻すという強い願いが、お前の目を曇らせたのだ。お前がうなされている間この仮面を使って…私はお前を操った。だがお前の中にも恐ろしい獣が潜んでいたのだ。彼らを殺させるのはあっけない程簡単だった。お前は命を奪う事に飢えていたからな。少し背中を押されただけで、お前は妹を元に戻す力を求め旅立った。そうだ。ライトニング。分かったようだな。セラをクリスタルにさせたのはお前だ!」
ライトニング「違う!嘘だ!黙れ!」
ダイスリー「嘘じゃないのは誰よりも、お前は分かっているはずだ。私の企みがバラされるのではと心配だったが…彼女は愚かな希望を抱いたのだ。お前のような人殺しでも世界を救い、赦しを得る事が出来ると。あのドッジもそうだ。お前に殺される事を知りながら、それでも最後の瞬間までお前を信じていた。何たる美談だろうか!神は勿論お前の正体を知っている。お前は血も涙も無い人殺しだ!神の赦しなど、得られる訳がない。」
ライトニング「……ううっ…うああああああああああ!!!…!?うっ!うああああああ!!!!」
ダイスリー「私がお前の苦痛から解放してやろう…お別れだ…我が友よ…」
ライトニング「ぐああああああああ!!!」
ダイスリー「ははははははははははははは!!!」
皇帝「久しぶりだな。ダイスリー。」
ダイスリー「誰だ?答えろ。」
皇帝「私を忘れたのか?地獄の淵で、知恵と力を授けてやったではないか。お前の身に余る強大な力をな。よもや忘れてはおるまいな。こたびの巧みな策略を、お前のような小物に手ほどきしてやったのは、我が崇高な計画を実現させる為だ。もはやお前に用は無い。大いなる力は私の物だ。」
ダイスリー「よせ!やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!うぐああああああああああ!!!」
皇帝「神よ!覚悟しておけ!この世の終焉に、私の前に跪くのだ。」


皇帝「お前も神に棄てられたか。よろしい。私と共に来い。神よりもお前を愛してやろう。私もかつては天界にいた。だが、ゆえなく追放されたのだ。棄てられた。今なら私の気持ちが分かるだろう。憎しみは我等を立ち上がらせ、力を与える。受け入れよ!」
ライトニング「神が慈しむのは、人の心だ。神の愛情はとても深い。心の底から赦しを請えば、きっと聞き入れて下さるはずだ。」
皇帝「貴様らに救いを得る価値など無い。神と同じ力を持ち、人間を支配できるのは私だけ、いや、神をも凌ぐ。」
ライトニング「愛と赦しではなく、力で人を制するつもりか?だからお前は、天界を追放されたのだ!」
皇帝「この私に刃向かうつもりか?主を冒涜する者に死を!貴様の神はこの私だ!」


コスモス「ゼスト(WoL)よ。ついにやり遂げましたね。今、地上に息づいている命の一つ一つ、全てがゼストの力で蘇ったのです。さあ、この生命力あふれる世界を、もう一度その目で見てくるといいでしょう。」
~ヴァルハラ~
ライトニング「ついにやってくれたな。まずは女神の騎士として礼を言わせて貰いたい。私は今度の事で随分と考えさせられた。我々人間界のルールはおかしなもので、人を一人殺せば犯罪者だが、100人の命を奪えば英雄となってしまう。私はこのやり方で今の地位を築いてきたが、心の奥はいつも孤独だった。どんなに多くの家来がいても、美しい女達が周りにいても、一人ぼっちであった。そして私はようやく気づいたのだ。人間は一人では生きてゆけないことに…。私はオーファンとの取引で手に入れた黄金をつかって、この城に大きな城下町を作ろうと思う。私の欲望のために死んでいった人々への償いの意味もあるが、国民が何に怯える事もなく自分を信じて生活できる町を作りたいのだ。お前には本当に世話になったな。お前とレギスの銅像を都市の中央に立て、二人の事をずっと語り継いでいくことを約束しよう。」
~朱雀~
マキナ「ゼスト。やったな。これでレムや零組も安心してこの世を去れる事ができるだろう。俺も零組として朱雀を復興させるために生きているんだ。レムやみんなの役に立った時は本当に嬉しいし、誤った行いをした時は胸が張り裂けそうになる。そのやり方は間違ってるよ。俺をそんな風にしてはいけないって言ってあげたい時、自分の気持ちを伝えることが出来ない辛さ…。だけど、零組やレムだけはいつだって俺の心を分かっていた。あいつらと一緒に戦ってきた朱雀は幸せだったと思うよ。」
~ルシス王国~
ノクティス「おおっ!よくぞ無事で戻ってきたなっ!!俺は全然心配していなかったんだがよ、ルーナが心配性でな。俺は宥めるのに一苦労だったんだぜ。ほら、ルーナ。お前も何か喋れよ。」
ルーナ「・・・・・・・・・。」
「まったくこの王様は調子いいんだからなぁ…。」
「レギス陛下が亡くなられたそうですね。本当に惜しい方でした…。しかしルシス王国の精霊のように1年で年老いて死んでゆく種族もいるのです。生き物の一生の価値は生きている間に過ごした充実した日々の数。レギス陛下は普通の人の3倍くらいの人生を送っている事になるのかもしれませんね。」
~ルカ~
ユウナ「ゼストさん。どうもありがとう。このスピラにも平穏な日々が戻ってきました。リュックは昔アニキと一緒に住んでいたそうですね。不思議な話なんですが彼女からアニキの昔話を聞くたび、何だかとても懐かしくて涙がとめどなくあふれてくるんです。ガーランドがいなくなった今、セーラは一人ぼっちで本当に寂しいはず。コーネリア王国へ立ち寄って、優しい言葉の一つもかけてあげてください。あらっ。ワッカがあなたの声を聞きつけてきたようですよ。」
(ワッカ登場)
ワッカ「はあ、はあ。ゼストさん。この神殿へ来て俺に声をかけてくれないなんて酷いじゃありませんか。俺は仲間と故郷のピサイドへ帰る事にしました。実は俺。今度結婚するんです。おーい!ルールー!入ってこいよっ!!」
(ルールー登場)
ワッカ「えへへ。可愛い子でしょ。これからは彼女と一緒に頑張っていこうと思っています。ゼストさんもお元気で。」
~ウィンヒル~
(レインのお墓はひっそりと佇んでいる…。 ゼストが目を閉じると、レインの姿が静かに現れた。)
レイン「良く働いた日には心地良い眠りがあるように、一生懸命生きた人生の終わりには、安らいだ眠りが訪れるものよ。私もレギスや零組と共にゆっくりと眠る事にするわよ。」
(レインは消える)
~コーネリア城~
セーラ「ゼスト…。この場所でならきっと会えると思ってました…。今は悲しみで胸がいっぱいだけど、それもきっと時の流れが癒してくれるはずですよね。お父様が言っていたように幸せって、ゆっくりとやってくるものだと思います…。あなたが人間の男の子なのか、天空の人なのかは分かりませんが、一つだけお願いがあります。このまま、コーネリア城に残ってほしいとは言いません…。でも、いつかここへ戻ってきてくれるって約束してほしいのです。嘘でもいい。あなたの一言で、これから一人で頑張っていく勇気が沸いてきます。ね。必ず戻ってくるって約束して下さい。」
ゼスト(WoL)「承知致しました。」
セーラ「ありがとう。ああ。永遠にこの夢が覚めなければいいのに…。」
(セーラ、夢から覚める。そこには既にゼスト(WoL)の姿は無い)
セーラ「ゼスト…。いつかきっと、ここへ戻ってきてくれるわよね…。」

暮れなずむコーネリア城。
金色色に輝く海。
蘇った世界は本当に美しかった。
燃えるような夕暮れの景色に、全ての地上の生き物達が見惚れた。
あるものは子供と、あるものは恋人と共に、
その光景を心に焼き付けた。
その時、かすかな光の帯が天空へと走ったが、
誰一人として気付く者はなかった。
セーラは一人たたずんでいた。
以前は夕日を眺めるたびに、寂しさだけがこみ上げてきたが、
今はそれが、本当に美しいと感じられるようになっていた。
父王が不可能を可能にしてきたように信じていれば、いつか幸せが訪れると、セーラは思った。
それから1年後…

コスモス「ゼストよ。何か心に引っかかっている事があるようですね。」
ゼスト「……」
コスモス「コーネリア王国の姫君セーラというあの人間の娘との出会いが、お前にどんな影響を与えたのか、私には分かりません。しかし、一人の人間に惹かれるとは、まだ天空の神としての心ができていない証拠。あれから1年の時が流れたというのに、お前の気持ちが変わらないのであれば、一度、人間として生活をし、彼らの全てを知っておくべきなのかもしれません。ただし、今度地上へ降りる時は、お前の記憶を全て消す事になりますが…。」
(コーネリア城にて…)
セーラ「ねえ。ターボ。今日はなんだか胸騒ぎがするのよ。あたし、どうしちゃったのかしら…。」
(突然ゼストが現れる)
セーラ「ゼスト…?ゼストなのねっ!おかえりなさい。きっと戻ってきてくれるって、あたし信じてた…。どうしたの…?あたしの事が、分からないの?」
ゼスト「……」
セーラ「そんなことって…。あたしよ。セーラよ。コーネリアの王女のセーラよっ。お願い。思い出してっ。」
ゼスト「……」
セーラ「ごめんなさい…。あなたは嘘をつくような人じゃないものね…。でも、あなたの記憶がまったくないなんて…。わかった…。あたし、何も聞かない…。これもこれで、考え方を変えればいいじゃない。だって、素敵な出会いがもう一度できるんだもの。じゃ、まずは自己紹介。あたしはセーラ。それから後ろにいるのが山羊のターボ。ほらっ!あなたも挨拶しなさいっ!!」
山羊のターボ「メェーーーーーーーーーっ」
セーラ「この山羊はね、昔、あたしが飼っていた犬の面影があるの。それでおんなじターボっていう名前にしたのよ。さあ!行きましょ!!この城を案内してあげる。ほら、ターボもおいで。」
(こうして、ゼストは新しい人間としての生活が始まる)


ゼスト(WoL)「それはできません。私にはまだ帰れる場所があります。ここには残れませんし、戻ることもできません。」
セーラ「そうですね…あなたは人間ではありません…帰る場所が違いますもの…ずっと暮らしてなどと言って申し訳ありません…分かりました。約束します。私はこの国の女王になります。いずれあなたは神になりますもの。」
ゼスト(WoL)「その通りです。さあ、そろそろお別れです。さらば…」
セーラ「さようなら…ゼスト…」

暮れなずむコーネリア城。
金色色に輝く海。
蘇った世界は本当に美しかった。
燃えるような夕暮れの景色に、全ての地上の生き物達が見惚れた。
あるものは子供と、あるものは恋人と共に、
その光景を心に焼き付けた。
その時、かすかな光の帯が天空へと走ったが、
誰一人として気付く者はなかった。
セーラは一人たたずんでいた。
以前は夕日を眺めるたびに、寂しさだけがこみ上げてきたが、
今はそれが、本当に美しいと感じられるようになっていた。
父王が不可能を可能にしてきたように信じていれば、いつか幸せが訪れると、セーラは思った。
それから1年後…

コスモス「ゼスト。よく別れを告げてきました。いよいよ貴方が神になる時が来ました。これからは多くの生命のため、世界を見守るのです。」


ヴァン「敵の斥候の間隔が短い……。じきに本隊の攻囲が始まりますね」
WoL「……。」
イングズ「城を取らせてから包囲するとは……私たちは踊らされてしまったのか?」
シンク「それにこの長雨……。敵はきっとこれを使ってくると思う。!……あ……。」
シンク以外一同「ははは。」
イズルード「大丈夫……勝てる。私達が、共に戦うのだから」
WoL「(兄上の志と共に乱世を歩み、こうして我が子らの立派に育った姿を見る。乱世に身を置きながら、我が人生のなんと満ち足りたことか……。)」
ヴァン「どうしました?父上」
WoL「我が子らよ、君達の時代、新しき仁の世は目前。いざ!我等の義と武勇!この荊州に迸らせようぞ!」

ベイオウーフ「ああ、良かった。間に合った様ですね。」
WoL「君は?ベイオウーフか?なぜこの樊城に参った?」
ベイオウーフ「無論、策の為です。この窮地を打開する為に」

WoL「皆!よくぞ戦い、よくぞ敵を退けた!勝鬨をあげよ!この荊州に、我らが義は轟いた!」
兵士達「おおー!!」
イングズ「これでいよいよ、レインズとの決戦は目前か……」
イズルード「だが、呉がこの先どう動くか……。局面は複雑さを増した」
ヴァン「それでも俺達なら、どんな困難も乗り越えられます。勝ち続けましょう、みんなで、父上と共に!」
シンク「うん!」
イングズ&イズルード「ああ。」
ベイオウーフ「ミンウ、ビビ、俺達の策は成ったよ。これで鼎立の均衡は失い、魏呉との戦いはより熾烈に……いや、今はただ、この勝利を祝おう。益州へと続く空よ、この勝鬨、ツインソード殿へと届けてくれ。」

ツインソード「……。」
ミンウ「WoL殿が荊州を制されたとの事です」
ツインソード「知っている。聞こえたのだ、WoLの勝鬨が。」

フリオニール「はははっ、兄貴なら当然だぜ!なぁ、ティーダ、セラ!兄貴なら当然だよな!」

ティファ「ツインソード様…」
ツインソード「マキナ殿にも、故あっての事だろう。心配はいらぬ。ティファ殿、私を信じろ。」
ティファ「……うん。」
ツインソード「うむ。……仁の世の実現まであとわずか。皆、共に新たな世を勝ち取ろう!」


ルーネス「うぅ!…ハァ、ハァ……俺の負けだ!さぁ、この首、持って行け!」
ビビ「じゃあそうさせて貰うよ。でも、胴体は繋がったままだけどね。」
ルーネス「何!?どういう事だ?」
ベイオウーフ「蜀に来い、という事だ。」
バッツ「俺達は皆、ツインソード殿に惹かれて集まったんだ!」
ガブラス「お前も……来い……」
ルーネス「……魏の将、ルーネスは今死んだ。この命、あんたたちに預けよう。」


皇帝「待ちかねたぞ。ファロンの末裔よ。」
ライトニング「滅びよ!ここはお前の住む世界ではない。」
皇帝「私は自らの力で蘇るのではない。欲深な人間共によって蘇るのだ。そして力によって統率し、力が、唯一の正義なのだからな。」
ライトニング「それはお前の勝手な言い草だ。人々は同じ信念の元で集い、そして、歩んでいくのだ。決して邪悪なものであってはいけないのだ!」
皇帝「だが、現に私はここにいる。そなたには欲望というものがないのか?」
ライトニング「そ、それは…」
皇帝「そなたたち人間は欲望によって発展し、そして信仰により統率されてきたのだ。果たして私が邪悪なる者と呼べるのかな?」
ライトニング「しかし、人間は力だけでは統率できない。尊い敬い慈しむ心があるからこそ、統率ができるものだ。」
皇帝「下らぬ。どちらが正しいか、死を持って分からせてやる!」


皇帝「…またしてもファロンの血に敗れるのか…これも定めなのかもしれんな……」
ライトニング「私の方が正しかったようだな。」
皇帝「い、今は負けを認めよう。だがいずれ、必ず私は蘇る。人間の欲望が消えぬ限りはな…。」
ライトニング「人は過ちを繰り返す。だが、やり直す事もできるのだ。お前が復活しても必ず倒して見せる。人間を甘く見るなよ。邪悪な者は、いつかは滅びる!」
皇帝「そうか…そうかもしれんなぁ。ハッハッハッハッハッハッ。ファロンの末裔よ。また会おう。ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ ハッハッハ。」


カイン「純粋過ぎてかえってやりにくいな。…リディアに似た様なものを感じる。」

  • ルーネス「ふぇ~、あいつ変わった竜騎士だな~。ま、悪い奴じゃねえんだろうけどさ。」

カイン「ほぉ?俺に興味を持つとは、変わってるな。」

  • ルーネス「普通の人間だぜ俺は。それとも、お前は違うっていうのか?」

カイン「強いな。羨ましいと感じるのは、俺に卑しさがあるからなのか…?」

  • ルーネス「武器は違うのにあの気迫と戦いぶり…まるでアイツみたいじゃないか!」

カイン「光の戦士か…どう戦う!?」

  • ルーネス「もっと素直に生きれば、あの竜騎士だって変われるハズなんだ!」

カイン「随分と正々堂々向かってくれるじゃないか。いなし易いが、精神(こころ)に堪えてくる。」

  • ルーネス「自分の弱さを覆い隠す奴なんかに、負けてたまるかあー!」

カイン「俺の弟子になりに来たのか、少年?」

  • ルーネス「ふ・ざ・け・ん・な!お前の捻くれた根性を叩きなおしに来たんだ!」

ルーネス「勝負は着いた!早く降参しろ!」

  • カイン「ここで武器を引くほど、素直には生きていないさッ!」

カイン「俺の卑しいところを言ってくれたな。」

  • ルーネス「こりゃ本物の頭でっかちだな。俺にはお手上げだね…。」

ルーネス「ちっくしょう…これじゃ皆苦しいままで救われない…!」

  • カイン「『お前の様な子供に、俺の苦しみが解ってたまるか!』なんて、口が裂けても言えまい…。」

ノクティス「良く味わって吸えよ。女神様よ。そいつがお前の……最後の一服だ。」
ライトニング「何の真似だ?悪ふざけにしては、タチが悪すぎないか?なぁノクティス。いい加減にしろ……」
ノクティス「うるせぇ!!もうこうするしかねえんだよ!何でこうなっちまったんだろうなぁ。どっから歯車がズレた?」
ライトニング「ルシス王家の命令ということなのか……ノクティス?」
ノクティス「そんなんじゃねえ。」
ライトニング「ん?」
ノクティス「ライトニング……お前。王家の制裁で殺される人間がどういう目に遭うか知ってるか?」
ライトニング「知らないな。」
ノクティス「そうか…だったら教えてやるよ。ルシス王家ってとこは見せしめの死体を作る天才だぜ。人間がどの程度痛めつければ死ぬのかよく知ってる。それをとことん死なねえように殺すんだ。生かしたまんま……できるだけ長く苦しむようにだ!生きたまま解剖されるような拷問されて、散々痛めつけられたあげく、そして……あとんなって見つかった死体は、もう人間と呼べるようなもんじゃねぇ。俺はな、ライトニング……王家として、お前にそんな死に方させられねえよ!!ルシス王家にマトにかけられるってのはそういうことなんだ、ライトニング……。王家に目ぇつけられて逃げ切ることはできねえ!王族には時効もねえ!お前もわかってるはずだ!!こうなっちまった以上、俺も王族としてはもうおしまいだ……王様もな!けど せめて……お前がひでぇ死に方するのだけは避けられる。ひと思いに死なせてやれるんだ。今俺にできんのは、それくらいしかねえんだよ……!」
ライトニング「すまない。ノクティス。お前がここまでさせてしまったのは、私のせいなんだな……ノクティス……頼みがある。私をここで弾いたら……私の首を手柄にして、いつか王家でテッペンとってくれ。約束してくれ。頼んだぞ。」
ノクティス「なんだよ…… こっち見んな…… 見るんじゃねぇよライトニング!頼むから!!」
ライトニング「情けないこと言うな!そんなんでテッペンがとれるか!!」
(ノクティスが銃弾を撃つ)
ライトニング「どうした?しっかり狙え!まだ死んでないぞ。」
ノクティス「撃てねぇよ……撃てるわけねぇよぉ……!やっぱり俺は、お前と一緒じゃなきゃ駄目だ……王家として、いや……俺なんか今まで生きてこれたのもお前がそばにいたからだ!俺は……お前が一緒じゃなきゃ、何やっても半端で意味がねぇんだよ!!」
ライトニング「私も……同じだ。」
ノクティス「ライトニング……」
ライトニング「お互い、まだガキだということだ。つまらない火種つけてしまって、世話になった国王にも迷惑かけて……それで、死んで片づけてしまおうなど。女神がどうとか言う前に結局私は、半端なガキでしかない。」
ノクティス「俺だって……ひと思いに死なせてやるなんてイキってたくせに……マジで……ダセぇよ。」
ライトニング「だな。でも、いつまでもガキではいられない。」
ノクティス「やっぱり2人で何とかして……」
ライトニング「いや、一人で何とかして見せる。ノクティス……今日ここであったことは全部忘れろ……私も忘れる。」
ノクティス「え?」
ライトニング「私はもう行く。」
ノクティス「どうする……つもりなんだ?」
ライトニング「コクーンに戻る。私にはまだ、やらなければならないことがあるんだ。」
ノクティス「駄目だってライトニング……お前、本当に殺されちまうよ……」
ライトニング「いや。お前に貰った命だ。これでどこまでやれるのか、この眼で確かめてやる。」
ノクティス「ライトニング……」
ライトニング「ノクティス……まず私からケジメつけさせてくれ。お前とはこれまでだ。今日限り……王家の縁を切らせてもらう。」
ノクティス「ラ、ライトニング……!」
ライトニング「こっから先、お前は二度と、私に関わるな。」
ノクティス「………………くっ…うわああああああああああああああああ!!! (T-T


暗闇の雲「負けた……このわしが…負けたのか……?…一体……お前は…何者…なんだ……?」
永遠の闇「姐さんー、忘れないでくださいよーw」
暗闇の雲「人間とは、かくも強い存在なのか……。フッ、興味深い。世界最強の戦士よ…最後に貴様の名を…」
永遠の闇「なに言ってんすかw人間じゃねっすよ姐さーんw」


レフィア「ツインソード……。どうやら少しは出来るようね。この教皇領に一人で乗り込んでくるだなんて。」
ルーネス「奴は俺が始末する。お前たちは邪魔をするな。」
ティファ「コラコラ、ルーネス君。美味しい獲物を独り占めなんてズルいんじゃない?お姉さんもアイツとヤりたいのよねえw」
ルーネス「血にたかるオッパイ女が。邪魔をするなら今ここで地獄へ叩き落としてやる。亡者どもがいくらでも相手をしてくれるだろうよ。」
ティファ「そんじゃ、手っ取り早くここで殴り合って誰が行くか決めちゃいましょうか?」
レフィア「その辺にしときなさい、二人共。ツインソードは誰が始末しても構わないわ。所詮はオルランドゥ伯の従者。敵ではないもの。」


クルル(ティナの幼名)「うぅ…シクシク……」
オニオンナイト(後のカイン)「お前、どうして泣いているんだ?」
クルル「だって、モーグリイーターがお母さんモーグリを…」
オニオンナイト「泣くなよ。僕がそのモーグリイーターをやっつけてやる。こう見えても僕は騎士だからね。」
クルル「え?」
オニオンナイト「僕は世界最強の騎士になるために修行に来ているんだ。モーグリイーターなんか屁でもないさ。」
ザンデ「こんなところで油を売っていたか。未熟者の軟弱者めが!」
オニオンナイト「そ、そんなんじゃない!」
ザンデ「まだこんなものをぶら下げておったか。女々しいぞカイン!」(首飾りのロケットを引きちぎって投げ捨てる)
オニオンナイト「何をするんだ親父!」
ザンデ「お前のその軟弱な根性、叩き直してくれる!」(オニオンナイトを強引に担いでその場を立ち去る)
オニオンナイト「くそぉ!放せ!放せよぉ!」(逃れようとザンデの背中を必死に叩く)
(ふたりの姿が消えた後にロケットを拾うクルル。そして長老の樹を見上げる。)
(崖の上にたどり着くザンデとオニオンナイト)
ザンデ「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がって来た者だけを育てるという。」
オニオンナイト「う、嘘でしょお!?」
ザンデ「貴様も私の子であるならば、見事這い上がってみせよ。」
オニオンナイト「い、いやだ…いやだぁ!」
クルル「やめてー!」(慌てて駆けつける)
ザンデ「ぬうりゃあー!!」(オニオンナイトをぶん投げる)
オニオンナイト「うわあああああああああああああーッ!」
クルル「いやああああああああああーッ!」

ティナ「ハッ!?………夢?……あの時の夢…何故、今になって、また…。」

激しく轟く雷鳴、降りしきる豪雨の中、少年は一人崖をよじ登り、這い上がっていた。その顔は血みどろに、その表情は憎悪に満ちていた。
オニオンナイト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……許さない、親父…いや、ザンデ!貴様だけは…俺のこの手で殺してやる!……だから、それまでは、絶対に、死なない!」
????「そうだ。お前は死んではならぬ。お前はまだ生きて乱世を見定めなければならぬ。」(オニオンナイトの脳裏に邪悪な者の笑みが映り出す。)

カイン「!?…クソッ、またあの夢だ。俺の体の中で、得体のしれない『何か』が膨れ上がってきやがる!」


ティナ「この頃ずっと感じていたあの不吉な気…彼のものだったなんて……。あの時泣いていた私を慰めてくれた男の子……あの子が本当にあの人なの…?」
カイン「…………!!!!」(無言で槍を振るって修行に打ち込んでいる。大木にザンデの顔を浮かべ、渾身の一撃で大木を粉砕する。)
カイン「はぁ、はぁ、はぁ、許さんぞ親父…いや、ザンデ!……ん?」(背後にティナの気配を捉える)
ティナ「……。」
カイン「お前は誰だ?」
ティナ「貴方に渡さなければならないものがあるの。これ、貴方のでしょう?7年前にムーアの森で貴方がしていた物よ。」(ロケットを取り出す)
カイン「……知らんな。」
ティナ「中の写真、『お母様』でしょう?とても優しそうで、素敵な人だわ。」
カイン「知らんと言っているだろう!」(ティナの手を叩いてロケットを弾き飛ばす)
ティナ「……何ムキになってるのよ?お父さんに崖から投げ落とされたから?」
カイン「何ィ?」
ティナ「私、探したわ。谷底まで降りて、気に引っかかったりして助かってるかもしれないと思って。大人たちは誰も信じてくれなかったから、私一人で。崖の途中や、川の下流の方まで何日も探したわ。こうして生きている事がわかって、私の心もようやく解放されると思ったのに…なのに貴方は、貴方の心はお父さんの復讐心でいっぱいだわ!暗くて冷たい悪魔の様な気に満ちている!」
カイン「お前に何がわかる?お前にこの傷の痛みが分かるか?」(鎧を外して胸の傷をみせる)
ティナ「!?」
カイン「崖を登る途中、何度も遠ざかる意識の中で、この俺を支えていたのは親父への復讐心だけだった。つまり、あの崖を登った時から『復讐』だけが俺の存在理由になっていたのだ!いや、俺は堕ちてしまったのかもしれない。竜騎士ではなく悪魔の騎士にな!」
ティナ「そんなの間違ってる!復讐だけに生きてるなんて、悲しすぎるじゃない!」
カイン「青臭い理想論など虚しいだけだ!お前が使う力は何だ?剣か、魔法か!ならばそれらを以てお前の真実を語れ!」(槍を構える。それに応じてティナも剣を構える)
ティナ「(この人、強い!なんて静かで力強い闘気…!私に勝てるの?でも、やるしか…!)」
聞き覚えのある女性の声「命脈は無常にして惜しむるべからず… 葬る! 不動無明剣!」
カイン「ぐはあ!何だ…これは…クッ、体が、動かんッ!」
アグリアス「貴様が『悪魔の騎士』とやらなら丁度いい。我が聖なる奥義で、今度こそ殺してやる。カイン・ハイウィンド!」(剣を構え、飛びかかる)
ティナ「不意打ち!?卑怯な!」(ロケットを拾い、アグリアスめがけて投げる。そしてすかさずカインにデスペルをかけてストップ状態を解く。)
アグリアス「クッ!」(ティナが投げたロケットが眉間に当たり、その代償に体勢が崩れる)
カイン「取った!」(空中で「ジャンプ」をお見舞いする)
アグリアス「ぐはッ!!」(吹っ飛ばされて地面に倒れるものの、剣を突き立て立ち上がろうとする)
カイン「誰に頼まれたかなど聞かん。終わりだ、死ね。」(アグリアスの眼前に槍を突きつける)
聞き覚えのない女性の声「クスクス。二度も失敗するなんて、近衛騎士を解雇されて暗殺稼業に転職したけど全然上手く行ってないみたいね?アグリアスお・ね・え・さ・ま [heart]
アグリアス「メリアドール!?」
メリアドール「そこのポニーテール!2人と一緒に居るお前が不運だっただけだ!恨むなよ! 『地の底に眠る星の火よ、古の眠り覚し 裁きの手をかざせ! ファイガ!』」
カイン「クッ!」(3人揃って外に飛び込む。直撃は避けられたが、凄まじい爆炎にふきとばされた。)
メリアドール「逃げ足だけは早いのね…。」
アグリアス「メリアドール、お前!」
衛兵「襲撃だ!急げー!守りを固めろー!」
3人「!」
メリアドール「貴方達の命、明日までに預けてあげる!フフッ [heart]」(姿を消す)
カイン「クソッ!貴様らは一体…。…?………チッ。」(アグリアスも姿を消している)
ティナ「……。」
カイン「お前、何故俺を助けた?」
ティナ「助けたのは私じゃない。これよ。」(投げた後、いつの間にか拾っていたロケットを取り出してカインに見せる。そのロケットにはカインの母親の写真が映し出されていた。)
カイン「……お前が何を考えてるのかは知らんが、俺の意思は変わらん。明日、俺はザンデを殺す。邪魔をするならお前も殺す。」(立ち去る)
ティナ「…………。」


カイエン「実に見事な魔法であった。更に研鑽を積めば大賢者にもなりうるでござろう。」
レオノーラ「………。」(気絶中)
カイエン「むむ!?心臓が止まっておる!これは『心臓まっさぁ~じ』を急がねば!1・2・3・4・5・6!」(馬乗りになって心臓マッサージを施す)
レオノーラ「ん……ん…げほッげほッ」(どうにか息を吹き返す)
カイエン「おお、良かったでござる。」
レオノーラ「ん……!?きゃああああああああああッ!」(目の前に厳ついヒゲ面のオッサンの顔をどアップで見たせいで取り乱している)
カイエン「ま、まだ大人しくしてるでござる!」
レオノーラ「きゃああああああエッチー!スケベー!ワンタッチー!」(仰向けの状態で暴れる)
カイエン「ふっ古ッ!…じゃなかった。ご、誤解でござる!拙者は、その、救命措置を」
レオノーラ「いやああああああああああああーーーーーーーッ!!!」(不意に右膝を上げて)
カイエン「ウボッ!!!!!!!」(レオノーラの右膝(蹴り?)がカイエンのキ○タマに命中)
ボーーーーーーーーーーーーーン(除夜の鐘の音)
レオノーラ「ふぇぇ……変態ー!痴漢ー!エロオヤジー!うええええん!!!」(泣きながら逃げ出していく)