三軒地稲荷神社

Last-modified: 2013-06-23 (日) 23:22:47
 

三軒地稲荷神社
さんげんちいなりじんじゃ
さんけんちいなり.jpg
(参拝日:平成25年5月3日)
住所:茨城県取手市宮和田10mapionlogo.gif
主祭神:宇迦之御魂神
社格:村社
主な祭礼:2月3日(節分祭)
webサイト:三軒地稲荷神社

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↑鳥居↑
(由緒:パンフレットより)
当社は天正年間(一五七二)京都伏見稲荷の分霊を奉じて、住人服部市左衛門が社殿と社地を供して祭る。

崇敬者は主として、茨城・千葉・東京より数多の人々の信仰を集めている。

明治四十四年二月一日に村社に列格、昭和二十七年八月十二日宗教法人設立、現在県特別指定神社

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↑社殿↑
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↑摂社↑
(以下、余談)
JR常磐線 藤代駅近くの小貝川が大きく迂回する宮和田地区に鎮座します。

神社の傍を水戸街道が通っていましたが、明和三年(一七六六)に新道に道が付け替えられ、
そちらに次々と移転してしまったことから、神社の周辺には三軒しか家が残りませんでした。
そのことから、「三軒地稲荷」と呼ばれるようになりました。

これは、元禄時代のものと思われる稗柄村(現在の龍ヶ崎市)の伝説とも符号します。
むかしお殿様が行列をつくってお通りになりましたが、湿地帯だったので道がぬかるみ、
たちまち代かきをしたように、長い行列が立ち往生してしまいました。

大きな村であれば、板を敷いてでも行列を通しましたが、十六石ばかりの小村でしたので、稗の柄を敷いて通しました。
それ以来、稗柄村と呼ばれるようになります。稗柄村は三軒地から小貝川を挟んで連なる位置にあります。

小さな稲荷に秘められた街道の伝説に触れた時間でした。