シルヴァリ

Last-modified: 2012-05-20 (日) 11:38:19

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種族説明

シルヴァリは謎めいた種族です。見た目はまるで人間のようであり植物のようでもありますが、
ティリアの世界に現れたのはわずか、25年前という新しい種族です。
彼らはすべて、Tarnished Coast (ターニッシュドコースト)にそびえる
神秘の巨木Pale Tree (ペイルツリー)から生まれます。
彼らは共通の起源と意識を共有しています。
彼らがなぜ突如としてティリアに現れたのか、彼ら自身でさえも分かりません。
彼らはその意味を見つけようとしています。
シルヴァリはすべての種族の中で最もエルダードラゴンの脅威にさらされており、
日常的にZhaitanのアンデッドミニオンと交戦しています。
そしてこれは、彼らの物語です。

歴史

"私は以前、私のすべてを奪い去ったこの世界に絶望した。
しかし今を生きるに至り、それらの記憶は痛みでさえ、
私たちを成長させるアイデンティティの種子だと分かった"
ロナン (Ronan: かつてシャイニング ブレードに属していたヒューマン)

シルヴァリの物語は、人間とケンタウロスから始まります。
ロナンはシャイニングブレードのウォーリアでした。
パトロール隊からはぐれた彼は、強力な植物クリーチャーに守られた洞窟を発見します。
その内部は奇妙な種で満たされていました。彼はその種を一粒、娘のために持ち帰りました。
しかし彼が戻ったとき、村はホワイトマントとムルサートによって破壊され、廃墟と化していました。
彼は嘆き悲しみ家族の墓にその種を植え、二度と剣を取らないことを誓いました。

ロナンは、戦いに疲れた老ケンタウロスのヴェンタリ(Ventari)と協力し、
平和を模索する人々のため、小さなコミュニティをつくりました。
奇妙な種から芽を出した木は大きく生長し、その大樹の下で人々とケンタウロスは平穏に暮らしました。
ロナンは程なくこの世を去り、老いたヴェンタリもそのあとを追いました。
ヴェンタリは最も年老いた、最も賢明なケンタウロスでした。
死の直前に、彼は大理石の石板にその教えを刻み、ペイルツリーの根元に埋め込みました。

木は成長し、その木陰は広くあたりを覆い、やがて、それは実を結びました。
その果実が最初のシルヴァリです。
まだ果実として抱きかかえている間、ペイルツリーは彼女の知る世界、
ヒューマンの人生とケンタウロスの智恵をシルヴァリたちに語りかけました。
最初のシルヴァリ:12人のファーストボーンが生まれたとき、
彼らは世界の一部を知っていて、より多くを学びたいと切望しました。

シルヴァリは、一見すると人間に見えます。
しかし、すぐに似て非なるものと分かります。
彼らの筋肉は蔓と葉で成り立ちます。髪は群葉と花弁です。
そして骨は強靱な木です。静脈には金色の樹液が流れ、彼らの身体からは花粉が舞い落ちます。
彼らは、彼らの周囲の世界について若干の知識を携えて、
大人として生まれます(彼らは「目覚めた」と言います)。
シルヴァリの自立には、持ち前の独特の気高さと好奇心に加え、世界の探究が必要です。

すべてのシルヴァリが探究した、世界についての知識はペイルツリーに戻ります。
そして彼女は、それを次の世代に語りかけます。

THE GROVE グローヴ シルヴァリの首都

ペイルツリーの頂上は山々よりも高く、ターニッシュドコーストにそびえています。
緑萌ゆるペイルツリーのシェルターに、シルヴァリは住処を建てました。
ペイルツリーが育んだグローヴは、植物に覆われた多層構造の有機都市です。
ペイルツリーの根と枝には、他の植物が繁茂し、家や建造物のための広いテラスを形成しています。
シルヴァリの一部は、ペイルツリーの下でその一生を終えます。
しかし、ほとんどはDreamに導かれて放浪し、冒険することを選びます。

大いなる潜在的な意識

The Dream of Dreamsの本質は、膨大な潜在意識の集積です。
ペイルツリーは、すべてのシルヴァリの経験を湖に注ぎ込むように、
種族の収集した知識と感情を擁しています。
新しいシルヴァリが生まれるときは、その湖から水桶一杯分の水を注ぐかのようです。
そして個々のシルヴァリの経験と記憶は、
大きな感動や重要な意味を持つほんの少しのものだけがペイルツリーに戻ります。
それはシルヴァリの人生における一場面、
初めてアップルパイを作ったとき、初めて戦ったときから、脳裏に刻まれるような一瞬の出来事、
痛みや恐れ、敵の顔などまで様々です。

ペイルツリーは、何十万ものそうした断片を引き込んでいます。
シルヴァリは、ペイルツリーと直接通じることはできず、
どのような経験が Dream に集積されるか制御できません。
また、生まれる前のシルヴァリは、
ペイルツリーからどのような記憶と経験を与えられるか、選ぶことはできません。
シルヴァリが生まれるとき、ペイルツリーとの結びつきは弱まり、
共感に似た強い感情の送受信のみとなります。それは、ぼんやりとした微妙なうなりのようなものです。

サイクルとルミナリーズ

シルヴァリたちの間では、生まれたときの時間帯が、
個々の個性や興味、才能に影響すると信じられています。
ファーストボーンの一人が、4つのサイクル、
Dawn(ドーン: 夜明け)、Day(デイ: 昼)、Dusk(ダスク: 夕暮れ)、Night(ナイト: 夜)を導き出しました。
そして、サイクルを代表する Luminaries(ルミナリーズ)と呼ばれる 4人のファーストボーンが、
種族としてのシルヴァリを統轄しています。
彼らはグローヴに新たな知識をもたらすために働き、ペイルツリーを守り、
ティリアの他の種族と外交します。
他のファーストボーンは導師(原文: wise mentors)として特定の役割を受け持ちます。
ルミナリーズは、シルヴァリの社会を維持し、彼らを導く重要な働きをしています。
しかし、シルヴァリの最終的な拠り所は、母なるペイルツリーです。

  • The Cycle of Dawn (夜明け)
    深夜0時から午前6時までの夜明けに生まれたシルヴァリは、話し好きのプランナーです。
    彼らは外交官タイプであり、親しみやすい傾向があります。
    彼らのルミナリーは、鋭く射抜く言葉に秀でたthe clever Aifeです。
    彼女は外交官であり、ティリアの各地を巡りました。
    旅に出るシルヴァリは、彼女と話し、知恵を得るのが賢明でしょう。
  • The Cycle of Day (昼)
    燃えるような太陽が昇る、午前6時から正午までに生まれたシルヴァリは、
    言葉よりも行動を取り、ためらうことなく戦いを選びます。
    彼らは直接的な経験を好んで問題に正面から取り組み、非常に好戦的です。
    Niamhは彼らのルミナリーであり、Wardens(ウォードン)と呼ばれる兵隊のリーダーです。
    彼女たちは警備兵であり、グローヴを防衛します。
  • The Cycle of Dusk (夕暮れ)
    正午から午後6時までに生まれたシルヴァリはDuskに属します。
    彼らは知的で、哲学的で、隠遁の傾向があります。
    謎とパズルを楽しみ、身体を動かすことよりも、勉学に時間を費やすことを好みます。
    彼らの庭園で、ルミナリーKahedinsに出会えます。
    彼の魂のこもった紳士的な言葉は、苦境にあるシルヴァリを慰めます。
    シルヴァリたちがDream of Dreamsの中で見たことの理解を助けるのが彼の仕事です。
    彼は最近ティリアの言語を研究しており、
    シルヴァリ独自の言語システムを作成しなければならないのかどうか思案しています。
  • The Cycle of Night (夜)
    午後6時から深夜0時という遅い時間に生まれたシルヴァリは、Nightに属します。
    Nightのシルヴァリの多くは孤独を愛し、一人旅を好みます。
    彼らは、しばしば秘密主義であり自己完結タイプで、静かです。
    Nightのルミナリーは、星図と数学をシルヴァリにもたらすthe astronomer (天文学者) Malomediesです。
    彼は、アスラと最初に出会ったシルヴァリでもあります(彼は苦々しいその話を滅多にしません)。
    Malomediesはルミナリーズの中で最も内向的ですが、
    彼を知るシルヴァリは、厳しい師だが思いやりがあると言います。

シルヴァリが直面する脅威

シルヴァリはまだ若い種族ですが、内外の問題に直面しています。
他の種族は、シルヴァリの出現を歓迎したとは限りませんでした。
また、近隣を本拠とするアスラとの接触は、シルヴァリたちに種族間の隔たりを明らかに示しました。
しかし、彼らにとっての最大の危険はDream自体が警告する、
Dreamを拒絶した暗黒面のシルヴァリたちです。

  • エルダー ドラゴン
    シルヴァリは生まれる前、ペイルツリーの語りかけによって、
    同胞たちが生きる世界を知ります。そして多くのシルヴァリが、
    世界を脅かす謎に包まれた脅威を夢見ます。それは一瞬の閃きです。
    ほんのわずかな種族の英雄たちだけが、ドラゴンの影を見て脅威の正体を知ります。
    シルヴァリは、すべての種族の中で最も直接的にドラゴンの脅威に晒されています。
    彼らの領域はSea of Sorrowsに接しています。
    Zhaitan (ザイタン)のアンデッドミニオンが絶えず海岸に現れ、
    目に映る全てを奪い去ろうとします。他の種族は、エルダードラゴンの力に侵食されると、
    アンデッドミニオンやクリスタルクリーチャーとなりますが、
    シルヴァリはそうなりません。その侵食が完遂する前にペイルツリーから生まれた命はただ費えます。
    ドラゴンの恐ろしい力に対するこの加護は、
    多くのシルヴァリが自分たちはドラゴンと戦うために生まれたと信じる根拠となっています。
    他種族の学者には、シルヴァリの生物学的な特殊性が
    ドラゴンの侵食を妨害するのだと述べる者がいます。
    またある学者は、単にドラゴンのお気に召さないのだと言います。
    どちらが真実であるのか誰にもわかりません。
  • ナイトメア コート (The Nightmare Court)
    シルヴァリの中には、ヴェンタリの石板の教えを拒絶しケンタウロスの影響が
    本来のDreamを歪めたと主張する者がいます。
    彼らはDreamの内なる影を求めて
    いわく「偽りの倫理」(原文: false morality)に背を向け、個の暗黒面を探究します。
    冷たく残酷で無慈悲なシルヴァリを「真のシルヴァリ」、
    ペイルツリーの正統な子供たちと見なし、種族全体を暗闇へ向けることを崇高な目的と考えています。
    彼らは残酷な行為と邪心から、ナイトメアコート(The Nightmare Court)として知られ、
    いつの日か均衡を破壊するため、ペイルツリーと希望に悪夢を植え付けています。
    彼らのリーダーはファーストボーンの一人: the Duchess Faolain、Caithe (ケイト)のかつての盟友です。
  • 真新しい世界
    シルヴァリは他の主要な種族に比べてまだ少数ですが、
    彼らは毎日目覚め、世界に降り立っています。まだティリアに不慣れではありますが、
    Dreamが世界を教えてくれます。
    彼らは好奇心が強く夢見るだけだった世界を理解しようとします。
    そして、可能性と魅力に溢れる世界を知るのです。
    老死を迎えたシルヴァリはまだいません。しかし、彼らは死について学びました。
    彼らはそれを、生と同様に興味深いと知っています。