ヒューマン

Last-modified: 2012-05-22 (火) 11:04:47

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種族説明

ヒューマンは窮地に立つ種族です。
過去300年に渡り、彼らは多くの領土を失いました。古くからの仇敵と新しい種族が、
至るところで彼らを脅かし続けています。
それでも、ヒューマンは滅びません。彼らは彼らの遺産と魂を、今後も何世紀となく守り続けるでしょう。
彼らの首都 Divinity's Reach は、クリタの民に希望を灯すシンボルとして輝きます。
その輝きは、遠くチャール領に住むヒューマンにも届きます。
ヒューマンの伝説は、その魂と共に、ティリアのあまねく種族に刻み込まれ、
消えることはありません。
これは、彼らの物語です。

歴史

ティリアのヒューマンは世界の南からやって来ました。
彼らはすぐにケンタウロスとチャールを含む他の種族を駆逐し、
オル、クリタ、アスカロンの三つの王国を建国して散らばりました。
しかし、王国間の戦争と内戦によって疲弊し、
チャールのアスカロン逆襲に対抗することはできませんでした。

アスカロンはチャールの巨大魔法(Searingと呼ばれる)によって陥落しました。
アデルバーン王は、チャールに屈するよりはむしろ、
人々を不滅の幽体とする強力な呪い、Foefireに訴えました。
オルは海底に沈みましたが、エルダードラゴン ザイタンによって、
アンデッドの王国として再び地上に現れました。
ライオンアーチは津波に襲われた後、多くの種族が行き交う都市として復興しました。
クリタは内戦に突入し、勇敢な英雄たちによって支えられています。
それでもヒューマンは、人々と歴史に最高の資質を貫き通しました。
挑戦に取り囲まれ、内外から迫る脅威に立ち向かわなければなりませんが、
ヒューマンは生き残り、日増しに危険を高める世界に存続します。

内外の脅威

  • ケンタウロス
    山岳地帯を本拠としてヒューマン包囲網を形成しています。
    その侵略は、Divinity's Reachの入り口にまで達することもあります。
  • 盗賊団
    人外だけが敵ではありません。突如として出現した盗賊たちは組織化され、勢力を増しています。
    Seraphによる警備は焼け石に水です。
    女王JennahとCaudecus評議員の対立
    陰謀と策略の温床である評議会は、女王の平等主義と、チャールとの休戦協定に苛立っています。

遺産

  • 六大神
    アバドンの敗北により、ヒューマンの神は直接的な干渉から手を引きました。
    六大神は伝承となりましたが、それぞれに聖地と聖職者が存在します。
  • 発明
    ヒューマンは新しいものを恐れません。彼らは適応し、戦う準備を進めます。
    アスラゲートのテクノロジー、チャールの近代兵器に興味を持ち
    ウゾランのような発明家が革新を起こします。
  • ヒロイズム
    ヒューマンの最も偉大な遺産はヒロイズムです。
    最も若いシルヴァリさえ、ティリアの伝説たる人物を知っています。
    常に道を切り開くのはヒューマンです。

クリタの軍事勢力

  • Seraph (セラフ)
    クリタ軍の中で最も規模の大きな組織です。
    警察であり、警備兵でもあります。
    クリタの主要な町と街道をパトロールしており、その影響力は国内の全域に及びます。
    しかし、ケンタウロスと盗賊団の攻勢は厳しく、軍備は十分ではありません。
    セラフの最高位はキャプテンです。女王はその時々で5名から10名のキャプテンを任命し、
    各々が女王の命令の下、独立して行動しています。
    キャプテンたちにはそれぞれ所定の領域が任されています。
    Divinity's Reach近郊の警備、および総合的な脅威への対抗のため、
    女王から信頼の厚いキャプテン、ローガン・サッカレーがセラフの大部分を束ねます。
  • Ministry Guard (ミニストリーガード)
    次に大きな組織がミニストリーガードです。
    Divinity's Reachに常駐しており、評議会および評議員やその側近を守るのが彼らの仕事です。
    管轄権はセラフより制限されていますが国家機密を担保するため、
    セラフの活動を制止する公的な権限が認められています。
  • Shining Blade (シャイニング ブレード)
    シャイニングブレードは女王の親衛隊です。
    War in Kryta時代のシャイニングブレードに由来しており、現在は王室を警護する役目を担っています。
    クリタ軍の中では最も規模が小さく最も知られていませんが、最上級の訓練を受けた精鋭部隊です。
    多くは秘密任務に従事しており、クリタ王家の命によって政敵を監視し、密命を国中に届けます。
    彼らのリーダーはMaster Examplar(マスター エグザンプラー)と呼ばれ、女王が任命します。
    マスターエグザンプラーは、女王の許可を受ければ他の二つの組織の権威を割譲させることもできます。
    女王Jennahの父が死に、Jennahが女王に即位したとき、彼女はマスター エグザンプラーとして
    Countess Aniseを指名しました。Aniseはシャイニングブレードとして、
    プリンセス時代のJennahのボディガードをつとめており、二人は親しい旧知の間柄です。

勢力の均衡

クリタの3つの軍事勢力の関係は、必ずしも良いとは限りません。
ミニストリーガードは自分たちへの干渉に抵抗しており、
セラフはそれに相反するより広い権限を求めています。
シャイニングブレードは他の2つと関わることなく、秘密裏に任務を遂行します。

クリタにおける裁判は、被告が一般市民の場合は評議会、部外者の場合はセラフが聴取を担当しますが、
評議会はすべての裁判について聴取と審理を実施することができます。
これはつまり、例えばシャイニングブレードが逮捕し、
合法的にセラフに引き渡された貴族の裁判について、
評議会が証拠となるすべての情報提示を拒否できることを意味します。
このシステムは、評議会が裁判を担当し、セラフは治安維持に注力できるよう役割分担として
定められたものですが、実際には2つの勢力が激しく権限を争う火種となっています。

近年、セラフの兵士はケンタウロスや盗賊団との戦闘で消耗し、
政治的に評議会と対峙する時間がありません。
市民はセラフを支持していますが、その軍備に費やす税の徴収はこれまでより厳しくなっています。
セラフが市民のために日々、戦場で血を流す間、
ミニストリーガードは女王の都市を傘に優雅な宮廷で安穏としているのです。

宮廷より遠く離れた地Ebonhawkeでは、セラフの部隊の一つが女王の意志を強制し、
現地のアスカロン市民を援助しています。
「堕ちた天使」(原文: Fallen Angels)と呼ばれる、黒のセラフユニフォームに身を包んだ彼らは、
セラフが抱えるもう一つの問題であり、クリタ、ひいては種族ヒューマンの安全と、
女王Jennahが望むチャールとの平和的共存にとって要となるEbonhawkeに、暗い影を落としています。

王位の未来

クリタの市民はセラフを支持しています。
しかし、近年のケンタウロスや盗賊団との戦いは、市民の忍耐を超えようとしています。
多くの評議員が軍備に費やす国費に疑問を感じ、悪に対する勝利として
領土が得られないことに憤っています。
ミニストリーガードは、衰弱するセラフを横目に国中の評議員を懐柔し、
ゆっくりと着実に権力を増しています。
この変化は水面下で起こっているわけではありません。セラフの指揮官、
あるいは女王Jennahに対して静かに意見する評議員も現れました。
領土を守るセラフは、女王の威光を受けているだけで、すでに市民の代理ではないと言わしめます。
評議員の支持者は増える一方です。セラフが彼らの直面する問題を解決し、
クリタの平和を確立しない限り、国、そして女王は反乱の危険にさらされます。
武装した評議会が、王位を脅かしています。