チャール

Last-modified: 2012-05-22 (火) 10:59:02

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種族説明

猫に似た獣人族チャールは、自らの戦果により自らに挑戦を課した勝利者たる種族です。
彼らは、敗北と抑圧、内戦を乗り越え故郷を奪い返し、再建しました。
彼らの巨大な要塞、ブラックシテデルは、
かつてヒューマンの都市であったリーンの廃墟の上にそびえており、
魔法に頼らないその武装は世界で最も強力です。しかし、その栄華も内紛とエルダードラゴンの脅威、
そして勝利の代償であるゴーストたちによって脅かされています。
そしてこれは、その物語です。

歴史

チャールは、ヒューマンがやって来るまでの長い間、
シヴァーピークの東に開けた土地を故郷としていました。
アスカロンを追われた彼らは、それから何世紀にも渡りヒューマンとの戦いに明け暮れましたが、
ヒューマンの神々とテクノロジーに勝利を阻まれていました。
しかし彼らは盛り返し、ヒューマンの王国を侵略します。遠方のクリタはその侵略に抵抗しましたが、
オルとアスカロンは敗北よりも自滅を選択しました。
この自滅によりチャールは多大な代償を払うことになります。

古くから組織されていた主要な勢力、灰の軍団、血の軍団、鉄の軍団は、
炎の軍団に支配されました。炎の軍団は禁断の魔法を研究し、暗黒の偽神を崇拝しており、
また、チャールの女性を蔑視しました(かつては男性と同格でした)。
長引く戦争において、勝利は炎の軍団の聖なる戦いの戦果とされ、
敗北は、炎の軍団のシャーマンに尊い犠牲としていいように使われました。

ついにチャールはアスカロンを手に入れますが、
怒り狂ったヒューマンの王は、暗黒魔法フォーファイアを発動します。
その暗黒魔法はその国に住まうヒューマンたちの魂を肉体から剥ぎ取り、
ゴーストとして永遠に土地を守る呪いとなりました。
炎の軍団は勝利しましたが、チャールに消えることのない禍根を残すことになりました。

チャールの女性たちは炎の軍団に反抗し、他の軍団から反逆の士を募りました。
反乱軍のリーダーKalla Scorchrazorは、鉄の軍団の支援を取りつけ、
血の軍団、灰の軍団を巻き込んで反乱を起こしました。
炎の軍団のシャーマンは打ち倒されチャールは種族の命運を取り戻しました。
鉄の軍団はこれを機に、アスカロンを掌握することになりました。
それ以来、チャールは複数の戦線に直面しています。
永遠に死ぬことのない敵はアスカロンを奪い返さんとしています。
炎の軍団は膝を屈しましたが滅んではおらず、復権を目論んでいます。
アスカロン人の一部はエボンホーク要塞で戦い続けています。
そして近年、チャールの領地であるアスカロンは、
エルダードラゴン Kralkatorrik によってドラゴンブランドと呼ばれる大きな傷を負いました。
それでも尚、チャールは東シヴァーピークの有力な種族であり、アスカロンの支配者のままです。

チャールの領域

炎の軍団の打倒と同時に、鉄の軍団はアスカロンにおける実権を握りました。
彼らはヒューマンの旧都リーンに、要塞都市ブラックシテデルを築き上げました。
砦の基礎部分にはリーンの残骸を見ることもできます。
都市を掌握しているのは鉄の軍団ですが、血の軍団、灰の軍団も駐留しています。
鉄の軍団はチャール軍の中で最も先進の技術を有しています。
都市は広大な工場であり、工業の中心です。
ブラックシテデルには、インペラトルズ コアと呼ばれる球体構造の巨大な施設があり、
3つの軍団の司令部やトリビューンのオフィスが収容されています。
そこでは、軍事委員会による戦略会議が執り行われます。
鉄の軍団のインペラトル Smodur the Unflinchingが、
そこから全てを監督し老練な目でアスカロンのチャールを統制しています。
Guild Wars 2のチャールの世界において、最高位はカーン・ウル、
次にインペラトル、トリビューン、センチュリオンと続きます。

インペラトル=将軍 トリビューン=司令官 センチュリオン=百人隊長

砦の支配者

鉄の軍団のインペラトルは、Smodur the Unflinchingとして知られる、
歴戦の軍人です。無数の傷跡が残る肉体はたくましく重ねた齢を感じさせません。
彼は片目を失っていますが残った目の眼光は、鋭く部下を射抜きます。
青に染められたプレートメイルは戦いのたびに幾度となく修理を繰り返しています。

Smodurは、優秀なエンジニアであり、才気あふれるアーキテクト、およびデザイナーです。
長年に渡って、彼は鉄の軍団の進歩をリードしてきました。
彼の軍団はチャールの中で最も先進的であると自負しています。
Smodurのその前衛的な志向のため、チャールの利益となるならば、
他の種族をもブラックシテデルに受け入れました。
長年、鉄の軍団を悩ましていたエボンホークを守るヒューマンたちとの条約でさえ、有効性を保っています。
その交換条件として、フォーファイアに紛れて失われた古代の武器、
クロウオブカーン・ウルの返還をヒューマンに要求しています。
クロウオブカーン・ウルは、チャールの最高位、カーン・ウルの象徴です。
ある者は、Smodurがその権威を得て、すべてのチャールを統べるためにそれを使うと言い、
またある者は、決して過去を振り返らず前進あるのみというチャールの決意を示すため、
型破りなインペラトルがそれを破壊する、と噂しています。

血の軍団と灰の軍団

  • 血の軍団
    ブラックシテデルの東、Blazeridge山脈周辺は、
    インペラトルBangar Ruinbringerが支配する血の軍団のテリトリーです。
    Bangarは他者を信頼せず、激しやすい性格であり、その行動は予測不能です。
    しかし、彼のヒューマンに対する憎悪は他のインペラトルに対する疑念を克服させ、
    ブラックシテデルの司令部に多くの兵士を派遣しています。
  • 灰の軍団
    若き女性チャール、Malice Swordshadowは灰の軍団のインペラトルです。
    彼女もまた、アスカロンに兵を派遣していますが、
    Smodurはそれがスパイも兼ねていることを よく心得ています。

軍団の指揮系統

  • チャールの真の首領はカーン・ウルであり、インペラトルの首長と呼ばれます。
    その階級は4つの軍団のインペラトルの上に君臨し、チャールのすべての軍を統制します。
    ヒューマンがティリアにやって来て、アスカロンからチャールを追い落としたとき、
    最後のカーン・ウルは暗殺されました。
    それ以来、カーン・ウルの称号を手に入れようとしたチャールもいましたが、
    軍団が統一されることはありませんでした。
  • 4つの軍団は、それぞれ異なるインペラトルによって指揮されています。
    インペラトルの下に、トリビューンと呼ばれる指揮官がいます。
    1つの軍団に10人以上のトリビューンがいることはなく、彼らのオフィスからすべての領地は監督されます。
    トリビューンの下にはセンチュリオンがランクされ、
    それぞれ いくつかのウォーバンドを率いて、トリビューンの権限の範囲内で活動します。
    複数のセンチュリオンが統制するエリアでは、プライマスセンチュリオンが存在します。
    プライマスセンチュリオンは、3~5 のウォーバンドを動かすことができます。
    その兵力はトリビューンのそれに匹敵することはありませんが、かなりの大きさです。

ウォーバンド=中隊

  • ウォーバンドを率いるのはレジオネラです。レジオネラこそ軍団の中心であり、
    通常5~15のチャールを率いて任務に当たり、彼らを勝利に導きます。
    軍団の中には、指揮系統に直属しない階級もあります。
  • クエストルは、補給将校に与えられる階級で、戦場での活躍は期待できないまでも、
    経験豊富で指導力の豊かなベテラン兵士が任命されます。
    スクラッパーは、ウォーバンド内の懲罰を担う階級です。
  • プライマスは兵士育成所(fahrar)の教官に与えられる称号です。
    チャールは生まれて間もなく軍団のfahrarに預けられ、
    同年代のチャールたちとウォーバンドとして進級します。
    プライマスは教育と指導を担い、軍団のウォーバンドとして生きる若い兵士を育てます。
  • 軍団の最底辺はグラディウムという階級です。
    グラディウムはウォーバンドに所属していないチャールのことで、
    以前の称号や階級に関係なく、敬意を払われず責任もありません。
    速やかにウォーバンドに復帰することはすべてのグラディウムの義務であり、
    それが為されるまで、軍団における経歴の汚点とみなされ、軽蔑されます。
  • グラディウムとウォーバンドに所属しつつ単独行動を取るチャールとは明らかな違いがあります。
    前者は、それが最も低い階級であること以外に、軍団との繋がりを持ちません。
    後者は、単にユニットから離れて作戦を遂行しているか、単独任務をこなしているだけです。
    それが必要ならば、長い間ウォーバンドから離れることも許容されます。
    任務が完了した時、グラディウムには無い戻る場所が彼らにはあります。
  • チャールの階級
    カーン・ウル(現在不在)
    インペラトル(4つの軍団に一名ずつ)
    トリビューン(一つの軍団に10名以下)
    センチュリオン(複数のセンチュリオンが所属する場合プライマスセンチュリオンが存在する)
    レジオネラ(中隊長)
    ↓(クエストル(補給将校)) (スクラッパー(ウォーバンド内の懲罰を担う階級))
    ウォーバンド(中隊)
    グラディウム(軽蔑の対象)

チャールの状況

  • ゴースト
    チャールはアスカロンを支配していますが、
    その支配力は彼らが欲するほど強くはなく、確かでもありません。
    ヒューマン最後のアスカロン王によってもたらされたフォーファイアによって、
    その地のヒューマンたちはゴーストと化し、
    侵略者であるチャールから領地を奪い返そうとしています。
  • 炎の軍団
    炎の軍団は生き残っています。北方に逃れた彼らはそこを拠点とし、
    他の軍団への攻撃を続けて支配力を弱め、再び権力を回復させようとしています。
  • エルダードラゴン Kralkatorrik の爪痕
    深淵の墓から解き放たれたドラゴンは、南へ羽ばたきました。
    その些細な飛行は地表を削り取り、大地の姿を大きく変化させました。
    その爪痕は東アスカロンを二分して、チャールとドラゴンの手下との主戦場となりました。
    Kralkatorrik の飛行はもう一つの変化をもたらしました。
    東の Blazeridge 山脈からオーガを引き寄せ、彼らの新しい土地を巡る戦いの火蓋を切ったのです。
  • Ebonhawke (エボンホーク)
    アスカロン人もまた、生き残っています。
    エボンホークはクリタ人の支援とアスラゲートにより、長きに渡り陥落を免れています。
    現在、エルダードラゴンの脅威に直面し、3つの軍団はヒューマンとの対立よりも協調を選択しました。
    協調とは一時的な休戦であり、ヒューマンはブラックシテデルにも受け入れられています。
    しかし、チャールとヒューマンの戦争の歴史は、何世代を重ねたとしても忘れられることはないでしょう。

チャールの凱旋

数々の試練を乗り越え、チャールはアスカロンで繁栄しています。
かつて炎の戦争により破壊された王国の丘陵は、現在 草と幼木に覆われ、
そこに生息する動物の群れが彼ら軍勢の食糧となっています。
広大な土地に、軍団の野営地が点在しています。
長い紛争の歴史は、チャールをティリアで最も軍事的、技術的に進歩させました。
彼らのライフルとピストルは精巧に作られており、それらの加工技術は古代の伝説的な種族
ドワーフよりも優れています。彼らより良い武器を作る職人はいるかも知れませんが、
大量生産された軍備は、他のどんな勢力もチャールと比べるべくもありません。
また、彼らの技術力は兵器だけに発揮されているわけではなく、
ティリアで最も精密なゼンマイ仕掛けのデバイスも製造しています。
チャールは、目的の為に団結するウォーバンドの堅い基礎と、
冷徹なリーダーシップで目前の敵に立ち向かいます。
彼らは内部の軋轢と外部の脅威に打ち勝ち、先祖の土地を奪い返した実績を持ちます。
ティリアで最も強く、精悍な種族の一つです。