端角中飛車対策

Last-modified: 2014-12-05 (金) 16:31:20

端歩には端歩の原則
後手番初手△3四歩の原則の例外
角を攻める

 

▲9六歩△9四歩▲9七角△6二銀▲5八飛△9五歩

 相手が▲9六歩と突いて端歩を伸ばしてきたら、端歩には端歩の原則より、後手は△9四歩と突いて端歩を受ける。端歩には端歩の原則は、後手番初手△3四歩の原則よりも優先される。この段階では、相手が端角中飛車で来るのかはわからない。▲2六歩~▲2五歩~▲2六飛を狙っているかもしれない。相手が▲9七角と覗いて▲5三角成を狙ってきたら、▲5三角成を防ぐために、後手は△6二銀と上がる。相手が▲5八飛と回って中飛車(端角中飛車)にしてきたら、角頭に隙ができているので、後手は△9五歩と突いて角を攻める。隙ができているときに隙を攻めるのは、後手番初手△3四歩の原則よりも優先される。これ以降の後手の方針は、角を攻めること。角がいなくなれば、端角中飛車はただの中飛車になる。△9五歩に対しては、▲9五同歩▲5六歩▲8六角が考えられる。

▲9五同歩△9五同香?▲5三角成△5三同銀?▲9五香△6五角?

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▲9六歩△9四歩▲9七角△6二銀▲5八飛△9五歩▲9五同歩△9五同香?▲5三角成△5三同銀?▲9五香△6五角?

 相手が素直に▲9五同歩と応じてきたら、角を攻める方針より、後手は△9五同香と応じる。相手が▲5三角成と成り込んで2枚換え(歩香と角の交換)を狙ってきたら、角を攻める方針より、後手は△5三同銀と応じて角を持ち駒に加える。相手が▲9五香と走って香車を補充してきたら、馬を作るために、後手は△6五角と打つ。△4五角でも馬は作れるが、▲9八飛と回られて端攻めを狙われると厄介なので、△8七角成で▲9八飛を牽制できる△6五角を選ぶ。△9三歩と打って端を受けてしまうと歩切れになるので、▲5五香が受けづらくなるのと、やはり▲9八飛と回られて端攻めを狙われる。△6五角の局面は、相手の駒損は大きいが、おそらく互角の形勢。△6五角に対しては、攻め続けるとすれば、▲9一香成▲9四歩などが考えられる。