稲庭戦法を学ぼう

Last-modified: 2014-11-28 (金) 09:07:42
05g_024_5251_A1.png時間切れ狙いの戦法
左右にバランスのいい戦法
管理人のような級位者にはまず破れない
だったら、強い人相手に稲庭戦法を試せばいいじゃないか
試すには稲庭戦法を覚える必要がある
ということで、稲庭戦法を学ぼう
先後どちらでもできる戦法なので、一手遅れる後手番で学ぶ
先手は原始棒銀
初手△5二飛では原始棒銀の受けが間に合わない
 
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▲2六歩△3二金(右図)

 稲庭戦法初手は、角頭を守るために、△3二金と上がる。相手は初手▲2六歩なので、振り飛車にはしてこないだろうが、先手で稲庭戦法をする場合は、初手▲7八金なので、相手は振り飛車にしたくなる。振り飛車にしてくれれば、原始棒銀の可能性を消せる。

 
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▲2五歩△4二銀(右図)

 △3二金と上がった後は、角を3一に引けるようにするために、△4二銀と上がる。「居玉は避けよ」の格言より、△4一玉と寄りたいが、タップミスして△4二玉と上がってしまう可能性があるので、先に△4二銀と上がる。

 
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▲3八銀△3一角(右図)

 飛車先の歩交換はできるが、手損になるということなのか、▲3八銀と上がって一目散に原始棒銀を目指してくる場合がある。後手は、△4二銀と上がったことで、3一に角が引けるように成ったので、△3一角と引く。「居玉は避けよ」の格言より、△4一玉と寄りたいが、そのあとにミスって△3一玉と寄ってしまう可能性があるので、先に△3一角と引く。

 
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▲2七銀△4一玉(右図)

 △3一角と引いたことで△2二金と寄れるようになったが、「居玉は避けよ」の格言より、先に△4一玉と寄って居玉を解消する。やや苦しいが、まだ相手に矢倉囲いにするのかもしれないと思わせられるので、△2二金より先に△4一玉と寄る。

 
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▲2六銀△2二金(右図)

 △4一玉と寄って居玉を解消したら、次は△3二玉と上がれるようにするために、△2二金と寄る。

 
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▲1五銀△3二玉(右図)

 稲庭戦法は歩を一切突かないので、相手は▲1五銀とも▲3五銀とも出られるが、△1四歩を誘う意味で、▲1五銀と出てくる可能性の方が高い? 2三の地点を守る意味でも、後手は△3二玉と上がって稲庭囲い(?)を完成させる。

 
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▲2四歩△同歩▲同銀△2三歩▲3五銀△5二飛(右図)

 2三の地点は玉と金の2枚で守っているので、△2三歩で銀を追い返せる。稲庭戦法は、歩交換後は素直に歩を打って陣形を補強という方針なので、歩交換後に△2三歩と打つ。左側の陣形は整ったので、次は右側の陣形を整える。そのために、まず飛車を真ん中に持ってくる。

 
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▲7六歩△7二金▲4六銀△8二銀▲3六歩△5一飛(右図)

 相手は▲7六歩と突いて角道を開けて、次の攻めを狙っているのかもしれない。左側の陣形は整ったので、次は右側の陣形を整える。左側の陣形を整える手順は、△3二金~△4二銀で、金上がって銀上がっての手順だったので、右側の陣形を整える手順も、△7二金~△8二銀で、金上がって銀上がっての手順で進める。△5一飛で稲庭戦法の陣形が完成。あとは、△5二飛~△5一飛~△5二飛、あるいは、△6一飛~△5一飛~△6一飛を繰り返す。