Heywood L.E.

No.541
	Heywood L.E. (ヘイウッド)		Fletcher級 駆逐艦 DD-663
	艦船ステータス(初期値/最大値)
	耐久	17	火力	12 / 30
	装甲	7 / 20	雷装	20 / 61
	回避	43 / 80	対空	32 / 62
	搭載	0	対潜	49 / 83
	速力	高速	索敵	20 / 33
	射程	短	運	18 / 77
	最大消費量
	燃料	20	弾薬	20
	装備
	5inch単装砲 Mk.30
	SG レーダー(初期型)
	装備不可
	装備不可
改造チャート
Heywood L.E. → Heywood L.E.改(Lv55+高速建造材×10+開発資材×80)
図鑑説明
Fletcher級駆逐艦、Heywood L. Edwardsです。 あの大戦の後半に就役し、あの海峡の夜戦や、島々の攻略戦支援に参加しました。 戦後は、日本海上自衛隊初期の護衛艦「ありあけ」として、護衛艦隊の育成に務めました。

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、改造直後の値とは異なります。
最大値はLv99の時の最大値を指します。

ゲームにおいて

• 2023早春イベント前段作戦『絶対防衛線！「小笠原兵団」救援』E-2にてドロップ艦として初登場。
• Fletcher級の基本的な特性は「Johnston」を参照。
  • Fletcher・Johnstonと異なり、未改造状態では自動先制対潜を行わない。
• Heywood L.E.の実装でアメリカ駆逐艦が4隻となったため、アメリカ艦のみでマンスリー任務Bm7「「水上反撃部隊」突入せよ！」を達成することが可能となった。

アップデート履歴

• 2023/03/01：イベントドロップ艦として実装。

キャラクター設定について

• ゲームでの実装に先駆けて、2022年冬コミのKADOKAWA公式ブースで発売された「2023年実装予定の最新艦娘」の公式グッズにてお披露目された。
  なお、同じく2023年早春イベントにて実装された夕暮も、アニメ版『艦これ　いつかあの海で』で実装より先に登場している。
• 後述のとおり、戦後に海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」になったためか、朝食はアメリカ海軍式も海上自衛隊式もどちらも作ることができるという(7時の時報より)
  • また、時報そのものも英語と日本語両方で時刻を知らせてくる。(例えば午前一時では「It’s one o'clock now.マルヒトマルマル。」)
• 頭頂部のアホ毛が特徴的。アメリカ艦としては二人目の眼鏡っ子でもある。
  • 駆逐艦としては6人目の眼鏡っ子であり、大淀or香取、望月、天霧、巻雲、沖波、梅、そしてHeywoodで眼鏡っ子水雷戦隊の構成がやりやすくなった。
• 脚に装着された艦首艤装の裏面には、爆雷の投下軌条が設けられている。

小ネタ

艦歴

• アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦の一隻、「ヘイウッド・L・エドワーズ」（USS Heywood L. Edwards, DD-663）。1944年のスリガオ海峡海戦では姉妹艦の「リチャード・P・リアリー」（DD-664）と共にオルデンドルフ艦隊麾下の駆逐戦隊の一翼を担い日本海軍の西村艦隊と対決、戦後は日本の海上自衛隊に供与されて護衛艦「ありあけ」となるなど、日本と縁の深いフレッチャー級の一隻である。
  • 艦名は、1941年にドイツ潜水艦U-552の雷撃で撃沈されたクレムソン級駆逐艦「ルーベン・ジェームズ」（DD-245）の艦長、ヘイウッド・レイン・エドワーズ少佐（1905～1941）にちなむ。ルーベン・ジェームズは第2次世界大戦におけるアメリカ海軍最初の戦没艦であった。
  • ヘイウッド・L・エドワーズとリチャード・P・リアリーはボストン海軍工廠で隣同士で建造されており、1943年10月6日に揃って進水している。以降も戦後の海上自衛隊時代を含め生涯の多くを共にする関係であった。

太平洋戦争

• 1944年1月26日にフレッチャー級駆逐艦として艦長J・W・ボールウェア中佐の指揮下で就役した。バミューダ沖で慣熟訓練をしたのち太平洋へ移動、真珠湾に到着後はリッチモンド・K・ターナー中将の下で第52任務部隊に加わり5月29日にマリアナ沖へ出発する。
  • 6月15日より始まったサイパン島攻略戦では輸送船団の護衛任務に就き、21日からは海岸に接近して上陸した海兵隊への支援砲撃任務にも従事している。7月7日には戦線から分断され浜辺で孤立した友軍部隊を救援し、44名の兵士を救出した。
  • サイパン島攻略後は引き続きテニアン島攻略戦にも参加、ここでも上陸部隊への支援砲撃に加わっている。
• 9月にはペリリュー島攻略戦にも参加している。到着後は対潜哨戒任務に従事した後、部隊から離れて日本軍が施設した上陸阻害のための障害物の爆破任務に従事する。そのさなかの9月23日夜にはペリリュー島への救援部隊を乗せた日本軍の舟艇*11の集団を発見して攻撃、これを撃退して日本軍の逆上陸を阻止している。
• 10月1日、新たな任務を帯びたヘイウッド・L・エドワーズはアドミラルティ諸島のマヌス島に到着、ここでレイテ島攻略に向かう第77任務部隊第二群(通称オルテンドルフ艦隊)所属の第56駆逐連隊に加わる。駆逐艦9隻からなる同連隊は3隻ずつの3グループを作っており、ヘイウッド・L・エドワーズは第三分隊の司令艦となった。
  • 10月20日、レイテ湾の二か所から上陸を開始した米攻略部隊を日本軍は終日にわたり攻撃していた。24日、日本海軍の一部隊が接近している事を知ったオルテンドルフ艦隊は全力でこれを撃退すべく夕刻にはスリガオ海峡出口に進出、第56駆逐連隊は待ち構える艦隊の左翼巡洋艦部隊の周辺に展開、第一第二分隊は同巡洋艦部隊の東側、ヘイウッド・L・エドワーズの第三分隊は西側に展開し、現れるであろう日本軍部隊「西村艦隊」を待ち構えていた。
• 指揮官のスム―ツ大佐は戦艦部隊の砲撃が始まる前に襲撃をかけるつもりだった。だが西村艦隊が現れると襲撃前に戦艦部隊が砲撃を開始する。双方の戦艦同士の砲戦が行われる中、第56駆逐連隊の3隊は一斉に突入を開始する。第三分隊が西村艦隊の左舷側、第二分隊が右舷側から襲撃し、対する日本側の山城、時雨は第三分隊に対して反撃を開始。退避行動中のヘイウッド・L・エドワーズらに命中弾はなかった。
  • 中央を進んだ第一分隊は、三分隊攻撃のためか西村艦隊が針路を西方向に変針したため同航態勢という恰好の形を手に入れ、約5500ｍまで近づいて雷撃を仕掛ける。そして推定2本の魚雷が山城に命中、これが山城のとどめとなった。戦果を挙げた第一分隊だが、退避行動中に彼我の砲弾が乱れ飛ぶ海域に突入してしまい、三番艦「アルバート・W・グラント」が被弾、同士討ちが発生している事を知ったオルテンドルフ提督は慌てて砲撃を中止させる。そのため生き残った時雨や最上らは戦場からの撤退に一時的に成功することになる。
• 山城撃沈に貢献したヘイウッド・L・エドワーズは11月29日休息のためマヌス島に帰還、整備を経て今度はルソン島攻略に参加する。上陸部隊への支援砲撃や襲来する日本軍機への反撃に終始したヘイウッド・L・エドワーズは翌1945年も硫黄島攻略戦や沖縄攻略戦に参加し上陸支援等で活躍した。そしてサイパン島、エニウェトク環礁で停泊中終戦を迎える。
• 1945年8月29日にエニウェトクを出港したヘイウッド・L・エドワーズは、9月6日に大湊に到着し、10月22日まで占領任務に従事した。その後、真珠湾を経由して11月10日にシアトルに帰投。翌1946年7月1日に退役、カリフォルニア州ロングビーチにて太平洋予備役艦隊入りとなり、アメリカ海軍での艦歴にひとまず終止符を打ったのだった。
  • ヘイウッド・L・エドワーズは第二次世界大戦の戦功で従軍星章7個を受章した他、1944～45年の上陸戦支援の功績により海軍殊勲部隊章を受章している。

戦後　～海上自衛隊護衛艦「ありあけ」として～

• 戦後、フレッチャー級駆逐艦のうち32隻は海外に供与されて新たな人生を歩むことになったが、ヘイウッド・L・エドワーズも僚艦のリチャード・P・リアリーと共にその対象となった。彼女たちの新たな任地となったのは、つい9年前まで敵国だった日本の海上自衛隊であった。
• 日米艦艇貸与協定により日本への貸与が決まったヘイウッド・L・エドワーズは、1959年3月10日に米国ロングビーチで日本側に引き渡され、モスボール状態のまま曳船に引かれて日本へと回航された。
  横須賀到着後、4月20日に自衛艦旗が授与されて正式に自衛艦*12となり、「ありあけ」（DD-183）と命名された。一方、僚艦のリチャード・P・リアリーは「ゆうぐれ」（DD-184）と命名され、かつての初春型駆逐艦2隻の名前をそれぞれ受け継ぐことになった。
  • 創設当初の海上自衛隊にアメリカから供与されたフリゲート/駆逐艦級の水上戦闘艦としては、他にくす型（元タコマ級哨戒フリゲート）・あさひ型（元キャノン級護衛駆逐艦）・あさかぜ型（元ベンソン/グリーブス級駆逐艦）があるが、元フレッチャー級のありあけ型はその中で最大の艦級だった。なお、「ありあけ」「ゆうぐれ」が日本に引き渡された翌年には、フレッチャー級を上回る大型国産護衛艦であるあきづき型が就役している。
• ヘイウッド・L・エドワーズ改め「ありあけ」は浦賀船渠にてモスボール解撤工事と復原性改善工事（5インチ主砲3番砲と21インチ魚雷発射管・20mm機銃のすべてを撤去）を行い、主任務が訓練用であることから実習員講堂の設置、燃料タンクの一部の真水タンクへの改造も行われた。また、対潜ソナーをQJAに換装している。
• 工事を終えた「ありあけ」だったが、公試中に主機タービン翼の折損事故が起きたため、再就役は修理完了後の1961年4月21日となった。再就役後、同年6月からの遠洋練習航海に「ゆうぐれ」他と共に参加し、以降1962年・1964年の計3回参加している。
• 1959年11月16日、「ありあけ」は「ゆうぐれ」と共に第1護衛隊を新編、横須賀地方隊に編入された。1961年に第2護衛隊群が再編されると、第1護衛隊はその隷下となった。
  その後、第1護衛隊は1963年12月10日に廃止され、「ありあけ」「ゆうぐれ」は練習艦隊第2練習隊へ編入されている。
• 1962年以降、「ありあけ」は計三度に渡る大規模改装を受け、その艦容を大きく変えることになった。
  • 一回目は1962年10月～翌年3月にかけて「ゆうぐれ」と共に行われた特別改装工事。この工事では前部マストを三脚檣に改め、対空レーダーをSPS-12、対水上レーダーをSPS-10に換装、Mk.37射撃指揮装置のレーダーをMk.25に換装し、後部に新たにMk.57射撃指揮装置を装備した。また、対潜ソナーをQJAからSQS-4に換装、爆雷投下軌条1基と爆雷投射機（K砲）をすべてを撤去してMk.2短魚雷落射機を両舷に装備した。その他、士官室とCICの改造も行われ、艦橋構造物が拡張された。
  • 二回目は練習艦隊編入後の1964年2月。上記の特別改装の際に前投対潜兵装が後日装備となっていたが、この改装で5インチ単装砲2番砲を撤去し、Mk108対潜ロケット発射機「ウェポン・アルファ」を装備した。先の特別改装時にウェポン・アルファの発射炎対策として艦橋構造物を嵩上げする改装が行われており、「ゆうぐれ」との外観上の差異の一つとなった。*13
  • 1970年3月2日に第2練習隊が廃止され、「ありあけ」は現在の開発隊群の前身である実用実験隊に編入された。そして同年3月、「ありあけ」は石川島播磨重工業東京第二工場にて、防衛庁技術研究本部（現：防衛省防衛装備庁）が開発中のT-101試作バウソナーの搭載実験艦とするための一年がかりの改装工事を受けた。この工事では従来のクリッパーバウを撤去し、バウソナーに主錨が干渉しないよう鋭角に設計された新型艦首を装着、全長が5.5m長くなった。また、5インチ砲1番砲が撤去され、艦首部の弾薬庫と居住区はソナー関連機器室となり、旧実習員講堂にはディーゼル発電機が設置された。これらの改装により、排水量が250トン増加している。
    この「ありあけ」によってテストが行われたT-101試作バウソナーは、その後75式探信儀OQS-101として実用化され、しらね型ヘリコプター護衛艦に搭載された。
• 練習艦任務、海上防衛任務、さらには実験艦任務と多彩に活躍した「ありあけ」は、1974年3月9日に「ゆうぐれ」と共に除籍、アメリカへ返還された。その後、1976年にスクラップとして台湾に売却され解体、日米を股に掛けた33年の生涯に幕を下ろしたのだった。
  • 1960年公開東映の戦争映画『殴り込み艦隊』（監督：島津昇一　主演：高倉健）にて、海上自衛隊の協力により「ありあけ」が"出演"し、"主役"の架空の駆逐艦・黒雲を演じている。
  • また現在まで海上自衛隊の艦艇で使われてるワンプレート食器(通称:テッパン)は、米軍艦艇供与時に付属品として持ち込まれ使い勝手もよかったこともあり旧海軍式の独立した食器方式でなくワンプレート方式に変わった。

この艦娘についてのコメント

提案意見掲示板からのお知らせ

• ドロップ祈願や海域攻略祈願のために、wiki内神社というページが設置されました！ぜひご利用ください。

• 建造成果の報告は建造レシピ内にあるコメント欄に、
  ドロップ報告に関しては出撃ドロップ内にあるコメント欄にて行なっていただけると幸いです。