広大なフィールドをアクロバティックに移動できるシステム。
本格導入はKHIIIだが、一部機能はKH0.2から登場している。
KH0.2
下記の『光る場所を伝ってジャンプする』という部分のみ先駆けて実装されている。
KHIII
左スティックを傾けたままにしておくことで、段差や壁などの高低差のある地形をスムーズに移動できる。
出来ることは以下の三つ。
- 段差の乗り越え
- 小さい段差に向かってスティックを入れることで、自動的にその段差を登ることができる。小さめの段差が連続している場合、ものすごい動きをすることになる。
- 壁(光っているもの)を駆け上がる
- 上に昇っていく波紋のエフェクトのある壁を駆け上がっていく。上、斜め上、真横まで対応しており、斜め下や真下には走れない。
また、壁を駆け上がっているときにもフリーフローアクションを発動できる。- 小ネタとして、壁の駆け上がりを始めた瞬間にスティックをニュートラルの状態に戻すと、ソラが壁を蹴ってバック宙して着地する。この動きは競技としてのフリーランニングにおいて「ウォールフリップ」と呼ばれる実際にある技で、実用性は全くないがかっこいいので一度はやってもらいたい。
- 上に昇っていく波紋のエフェクトのある壁を駆け上がっていく。上、斜め上、真横まで対応しており、斜め下や真下には走れない。
- 光る場所を伝ってジャンプする
- キラキラ光るエフェクトのある場所では、スティックをその方向に入力するだけで光っている場所を伝って跳んで行ける。不安定な細い足場を渡るだけでなく、ロックタイタンの体を登ることもできる。
ムーブアビリティにも分類されない基本システムであるため致し方ないが、フリーランをオフにすることはできない。
困る機会はそれほど多くはないが、段差の乗り越えや壁の駆け上がりは一旦止まるまでガードや回避を出せないため、一部のバトル中に意図せず発動してしまうと危ないことも。
KHシリーズで壁の駆け上がりといえば、存在しなかった世界でのロクサスとリクの戦いで、ロクサスがビルを駆け上がっていたのと、それをリアクションコマンド「たちむかう」で再現できるソラとゼムナスの戦いを思い出す人も多いだろう。発想の原点はこれらのシーンにあるのかもしれない。
過去作ではプレイヤーが自在にビルを駆け上がる操作ができるわけではなかったが、それが実際に可能になったことでソラの機動力の進化が感じられ、さらなる爽快感の向上に一役買っている。
どういうわけか、リクはフリーランを使えない(使わない?)ようだ。
- マスター・ゼアノートにカイリが消され、ソラが激昂するシーンで、ソラは崖の側面をフリーランで駆け上がるのに対し、リクは脚の筋力をフルに使って飛び上がるようにして崖を登っている。
- これはこれで脚どうなってんだ、と思わないでもないが今更野暮か。