キャラクター/【マスター・ゼアノート】

Last-modified: 2024-04-25 (木) 20:39:18

キーブレードマスターの一人で、闇の力を操る老人。
歴代のキーブレードマスターの中でも最強の人物と呼ばれ、光と闇の均衡を説く。
飽くなき探求心の持ち主であり、キーブレード戦争の伝説を再現し、キングダムハーツの扉を開くことで新世界を創造し、光と闇が均衡する世界を完成させることを目的としており、そのためには今存在する世界が滅んでも構わないという危険極まりない考えを持っている。
年老いてはいるがその戦闘能力は絶大であり、KHIIFMのシークレットムービーやBbSのキーブレード墓場でのムービー(内容はどちらも同じ)では無傷でテラを圧倒し、背後から奇襲をかけたヴェントゥスの攻撃を瞬間移動で避けた上で反撃し、更には大量のキーブレードを操って三人を同時に相手にする、という人間離れした戦闘能力を見せつけた。
同時に、目的に対していくつもの策を講じる巧妙な策士でもあり、彼の計画がダークシーカー編の根幹を担っている。
 
CVは故・大塚周夫(BbS・3D)→大塚明夫(KHIII・MoM)。

  • 周夫氏はKHIIでゼアノートの声を演じた明夫氏とは親子の関係で、これについてディレクターの野村氏は、実の親子であることを踏まえたキャスティングにしたと語っていた。
  • 役を演じた大塚周夫氏は、2015年1月15日心不全のため逝去。
    ダークシーカー編の完結を控え、マスター・ゼアノートがこれから!という時であり、惜しむ声が多く寄せられた。
  • KHIIIの収録で明夫氏がアンセムの台詞を録っていた際、代役が決まっていなかった為にマスター・ゼアノートの台詞は流れていないはずだったのだが、アドリブでゼアノートの台詞を読んでいた明夫氏の演技にあまりにも違和感がなかったため、その場で代役が決まったらしい。さすがは親子といったところか。
  • ちなみに某国民的に人気のある忍者アニメの女装忍者キャラも周夫氏の後任は明夫氏である。この件とマスター・ゼアノートの後任の件はおそらく関係ないのでトリビアとして覚えるくらいでいいだろう。

FM版及び北米版における声優は故・レナード・ニモイ(BbS・3D)→故・ルトガー・ハウアー(KHIII)→クリストファー・ロイド(KHIIIRM・MoM)。

  • ニモイ氏はSF作品「スタートレック」のスポック役が特に有名で、「スターウォーズ」のルーク役であるマーク・ハミル氏が演じたエラクゥスと合わせ、ディレクターは「スタートレックとスターウォーズの夢の共演」と紹介していた。
  • ニモイ氏は周夫氏の逝去から1ヶ月強の2015年2月27日に死去。全ての運命に偶然などないとはいえ、あまりに出来過ぎているようにも思える。
  • KHIIIよりゼアノート役を継いだハウアー氏もKHIIIの発売から約半年後の2019年7月19日に死去した。
    改めてお三方のご冥福をお祈りします。
  • KHIIIRMより演じるロイド氏は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役が特に有名。

 
作中では「マスター・ゼアノート」もしくは「ゼアノート」と呼ばれることが多い。
シグバール(ブライグ)からはBbSでは「じじい」と呼ばれていたが、3D以降では「じいさん」と呼ばれている。

  • そのため、若い方は「若いじいさん」である。

マスター・ゼアノートの弟子であるヴァニタスは彼のことを「マスター」と呼ぶ場面があるが、KHIIIRMでは「ゼアノート」と敬称を付けずに呼んでいる。

また、エラクゥスの弟子であるテラヴェントゥスアクアからも「マスター・ゼアノート」と呼ばれていたが、BbSの物語の終盤に彼が黒幕だと判明してからは3人とも「ゼアノート」と呼び捨てで呼ぶ。


年齢は80代半ば(ディレクター談)。元気過ぎるにも程があるのでは。

  • DRでのエラクゥスの発言によると、エラクゥスよりは年上らしい。
  • より正確に計算するならば、KHIII冒頭やDR本編の少年時代を仮に15歳とすると、DRのイベントシーンにある本編から4年後のマスター承認試験直前の青年時代が19歳、それと同時期のKHIIIRMの回想シーンから75年後がKHIII本編となるが、そこからBbSで肉体を捨ててから3Dで復活するまでの加齢が止まっていたであろう11年を差し引くと、およそ83歳ということとなる。
    • 加齢の止まっていた11年間も意識は彼の分身などに宿っていた可能性もあり、それを加味した場合、解釈次第では100年近く生き続けた長生きの爺さんということにもなりかねない。
  • 80代半ばという設定は2018年に開催されたTGSにおいて明かされた。

彼やエラクゥスとおおよそ同世代であろうイェン・シッドはBbSの時点ですでに引退している。
年齢の割に身体能力が非常に高いのはキーブレードマスターである上に闇の力を利用している可能性が無くもないが、いずれにしてもスーパー爺さんである。


闇の探求者アンセムが着ていたものとほぼ同じデザインのコートを着用しているほか、BbS冒頭では黒コートを着ていた。肌は褐色、頭はスキンヘッド(というよりただの禿)、顎髭しか残っていないがかつては銀髪(しかも超絶イケメン)であった様子。
また金色の瞳をしている。彼のみではなく、闇に深く関わった者(またハートレス)のほとんどが金色の瞳をしている。

  • KHIIFMのシークレットムービー「Birth by sleep」でテラの瞳の色が金色に変わるという演出がある。これはおそらくゼアノートに体を乗っ取られることの暗示であったと思われる。
  • KHIII冒頭やDR本編の少年時代は銀色の瞳をしている。後に闇に染まった…ということだろうか。

話をしながら指をわきわきさせる癖(?)がある。たいへん気持ち悪い。話をしている最中以外にも、墓場に刺さったキーブレードを操る際などにその癖をしっかりと見せ付けてくる。

  • この癖のおかげかどうかは定かではないが、シークレットムービーだけの話であるが老人であるにも拘わらずヴェントゥスの仮面に罅を入れるほどの握力を持っている。
    また、シークレットムービー・BbS両方とも、(ムービー内においてではあるが)力がウリのテラの攻撃を片手で制している。
    その他、BbS序盤の承認試験では指をわきわきさせるだけで魔法を行使しているシーンもある。
  • ちなみにこの癖は若い頃からのものであった様子。DRのキービジュアルではこの頃のゼアノートはリクすらドン引きしかねないくらいムッキムキな腕である。KHIIIのチェスノートはそこまでムキムキではなかったのだが、何があったのだろうか?

ソラやリクたちと同じデスティニーアイランド出身であったという事実が、BbS終盤に手に入るレポートとオープニングのシーン、少年時代のリクの「昔ここから外の世界に行った子がいる」というセリフから判明する。
しかし彼は故郷のことを「狭すぎる」「時が止まったかのような静かな場所」と評している。探求心旺盛な彼にとっては、デスティニーアイランドは変化がなさすぎて退屈な場所だったのであろう。故郷を捨てたことに未練はなかったようで、事実旅立ってからBbSオープニングまで、一度として島に戻ったことはなかった。

  • 後の彼のハートレスである闇の探求者アンセムも「海に囲まれた牢獄と同じ。自由な心の持ち主には狭すぎる」と評している。
    • 狭すぎる世界を飛び出したい探求心と闇を扱うことを躊躇わない姿勢は、どこかKHI時点のソラやリクを彷彿させる。ある意味、ソラやリクのあり得たかもしれない可能性のひとつであるのかもしれない。

オープニングの青年の髪のふさふさっぷりは、時の流れの残酷さというものを思い知らせてくれる。涙を禁じえない……。

  • 「触れるなと言ったはずだ!」
    • 若かりし頃のゼアノートとエラクゥスを見る限り、そこまで年が離れている訳ではない筈なのだが、片や黒髪を結わえ背筋も伸びた武人、片や禿げて腰の曲がった爺さん。
      一体どこで差が付いたのか。
    • DR完結記念Q&Aでは頭は「剃った」とのこと。マジックミラーも「丸めた」と言っているが、「嘘つけ」と言いたくなる。
      • ただ、Q&Aで「誤解を正しておきたかった」とディレクターが言っていることから、「抜けた」ではなく「剃った」というのは重要なこと…だったのだろうか?いずれにせよ老けて見えることには違いないのだが。
    • 真面目に考えてみると、光側のエラクゥスはそんなに老けなかった、ゼアノートは闇に傾倒して、闇に染まってしまったから老けた、と考えることはできるかもしれない。
      • 両者の年齢を考えるとエラクゥスが若々し過ぎるだけかもしれない…。
      • 現実でも怒りや不安などのストレス(負の感情=心の闇)を多く抱え続けていると、実年齢以上に見た目が老けたり身体の抵抗力が下がったりするなど、健康にも悪影響が及ぶ事が証明されているので、あながち否定しにくい説得力がある。DRでは負の感情と闇の関係が切っても切り離せないことが示唆されている。

マスター・エラクゥスとは同じキーブレードマスターの元で修業を積んだ仲で、兄弟弟子のような関係だった。

  • BbSでは彼に止めを刺したが、躊躇いは無かったのだろうか…。

また旅立ちの地のことは「第二の故郷」と呼んでいる。その割にはあっさり破壊しているが……。

  • 第一の故郷の評価がアレなのだからしょうがない。
  • 第二の故郷と呼んでいたのはこちらのことであった可能性もある。まあ、両者とも結局めちゃくちゃに破壊しているのだが。

彼が使用するキーブレードにはヤギのレリーフ(3Dアルティマニアには角のあるライオンとの記述あり)と水色の眼球のような装飾・キーチェーン(先端ではなくキーチェーンの方の目玉は3Dアルティマニア設定画によると「意思ある闇の眼」)が施されており、鍵の歯は漢字の「無」が象られたデザインになっているようにも見える。光の世界に属するキーブレードとは思えないほど禍々しいデザインをしている。

  • そもそも闇の世界のキーブレードも基本的に色が違うだけで機能は光側とほとんど変わらないため、光か闇かでデザインが決まるわけでは無いのだろう。もしかしたら闇の世界にも闇側とは思えない神々しいキーブレードがあるのかもしれない。

青年ゼアノートによると、このキーブレードはキーブレードマスターの間で代々受け継がれてきたキーブレードの中でも最古の一振りらしい。
元はマスター・オブ・マスターの弟子の中で唯一予知書を授からなかったルシュの持っていたキーブレード。マスター・オブ・マスターの片目(ルシュ曰く見つめる目)を用いて作られており、前述のようにこのキーブレードが弟子から弟子へ継承されることにより、予知書が書き綴られた。マスター・オブ・マスター曰く「はるか先の未来まで見つめつづけるわが目」。
マスター・オブ・マスター曰く「名前は無い」とのことで正式名称は不明だが、それを聞いたルシュはこのキーブレードに対して「ノーネーム」と呟いていた。

  • 同名のキーブレードが存在する。
  • マスター・ゼアノートはBbSにおいてχブレード完成前にこのキーブレードを光球に変え空に放ち真のキングダムハーツを出現させている。このことから、予知書を書き綴るために必要という以外にも何かしらの役割がある可能性があるのかもしれない。
    • キングダムハーツを呼び出す、扉の開閉を行えるのはあくまでχブレードのみなので、BbSおよびKHIIIで光球を空に放っているのは単純に墓場上空の雲を払っているだけなのかもしれない。

KHIIIでは7つの光と13の闇の衝突によって、このキーブレードと同じデザインのキーブレードが13本生み出された。

  • これは13の闇がマスター・ゼアノートの心を分け与えられているからなのだろうか。

また、戦いが終わった後のキーブレード墓場にて最初の所有者であるルシュの手に渡っている。

KHIIIのシークレットレポートでは、継承の歴史の中でキーブレード戦争を再現する”選ばれし者”が現れ、「“贖罪の山羊”たるキーブレード」を手にすると記述されている。

  • ヤギのモチーフや引き継がれるキーブレードであることから、この「贖罪の山羊」がマスター・ゼアノートの使っているキーブレードであると推測されている。

 
右手に黒々とした闇の球体を生み出し、そこからキーブレードを形成する。球体が消えた瞬間には、闇色の結晶が鎖のように連なった物と赤色の光の丸粒が残される。

  • KHIIIではこれに加えて瞳孔のようなエフェクトが発生する。

叩くと十字の閃光から赤と黒が入り交じった球状の闇が発生。赤色のもやもやした星と闇のカケラが出る。星の中には、ジグザグに捻くれた黒い矢印があり、星の先端に届くように伸びている。

  • KH2.5では、星の色が赤紫色になり、星の輪郭もはっきりしたものに変更されている。

2013年1月26日にギネス・ワールド・レコードで発表された「ビデオゲーム史に名を残す悪役トップ50」にて、33位にランクインしている。投票名は「ゼアノート」であり、賢者アンセムの弟子の方と混同しやすいがおそらくは爺さんの方だろう。


KHII

シークレットムービー「Gathering」にて次回作の予告編の意味合いで登場。
最後に砂嵐の中から彼のシルエットが歩いてきたところでムービーは終わる。
この頃はまだ設定が固まっていなかったのか、背筋が曲がっておらずスラッとした姿勢であった。

KHIIFM

追加のシークレットムービー「Birth by sleep」にて「Gathering」の続きが描かれ、ここで初めて姿がはっきりと映し出される。
ヴァニタスと共に鎧の3人(テラ、ヴェントゥス、アクア)を圧倒した。


このシークレットムービーはフルCGでグラフィックが綺麗なため、戦闘の描写が細かなもの。
彼がキーブレードの残骸を操るシーンやキングダムハーツを発現させたシーンは迫力が凄まじい。
そしてテラとのキーブレードを交える戦闘シーンではテラの猛攻を片手で難なく捌き、魔法で鎧越しに彼の腕を凍らせ、ヴェントゥスの背後からの不意打ちを回避してから捕らえ、握力でヴェントゥスのマスクをひび割れさせて一瞬で全身を凍りつかせるという圧倒的な戦闘力を披露した。
この当時の初見では、アンセムと同じ姿をしてキーブレードを持ったこの爺さんは一体何者なのかと驚愕するプレイヤーも多かったのでは。


「マスター・ゼアノート」という名前は作中に出ないが、東京ゲームショウ2006の会場限定で公開されたPVに「マスター・ゼアノートを討つ者、かの者はテラ。いまだ目覚めぬ彼とその二人に繋がる」という暗号が隠されていたことから、ファンの間ではこの老人が「マスター・ゼアノート」であることはまず間違いないと見られていた。

BbS

オープニングで、心が壊れたヴェントゥスを眠らせるため、デスティニーアイランドに訪れた。
時系列的には本編開始時より前の出来事であり、心が壊れたままキーブレードを出現させたヴェントゥスに利用価値を見出し、兄弟弟子のマスター・エラクゥスらのもとにヴェントゥスを預けた。

その後、物語の冒頭でテラアクアのマスター承認試験を提案しエラクゥスと共に立会人となる。試験に落ちたテラに、「心の闇を消すのではなく、力で制するのだ」と助言した後に姿をくらますが、その後もたびたび彼の前に現れ、闇の道へと誘導していく。
 
自身の目的のために、弟子であるヴェントゥスを未熟な状態でネオシャドウの群れに放り込んだり、倒れた彼から強制的に心の闇を引きずり出したり、障害となる弟弟子を消し去ったり、キーブレードマスターの心を取り出す能力を悪用し、テラの体を乗っ取ることすら躊躇無くやってのける。まさに残忍非道。

  • テラを惑わす様子や自身の好奇心のためだけに他人の身体を奪うことなど、各方面の著名な悪役に倣ったかのような悪役の王道を突っ走っている。
  • ちなみにネオシャドウの群れに放り込まれた時のヴェントゥスは推定12歳前後(アルティマニアのインタビューやソラの年齢から逆算)。なんたる鬼畜。

計画のほとんどを成功させ、最終的にテラの体を乗っ取るが、その直後、憎しみと友を助けたいという願いだけで動くテラの鎧に敗北し、χブレード消滅時の爆風に巻き込まれ行方不明になる。

  • 心を失った彼の肉体は、KHIのソラと同じように光となって消滅した。ただし、ハートレスが生まれる過程とは異なるので、この体がどこかでノーバディになったりしていないかと話題になることもある。(BbSのアルティマニアでは野村氏が「それについては、まだ明かせない」と発言している。)
  • 彼の体から取り出された心はソラやセブンプリンセスたち、ヴェントゥスの心と同じく、美しい光を宿した透明な球体。精神世界と違って、心の闇は見た目に表れないらしい。何か理不尽。

 
その後レイディアントガーデンに辿り着き、記憶を失った状態でアクアに発見される。アクアに「私は…誰だ?」と問い、アクアからテラの名前を聞かされることで記憶が復活、そのままアクアと戦うことになる。
戦っている最中にもテラの妨害を受け、彼の心を抜き出すために自分自身にキーブレードを突き立て、体から溢れ出した闇に吸い込まれるように倒れこむ。
アクアの捨て身の行動により闇の世界に堕ちることは免れたものの、再び記憶を失い、この状態でレイディアントガーデンの広場に倒れていたところを賢者アンセムに助けられる。そして名前を聞かれた彼はこう呟く。「ゼアノート…」。そして賢者アンセムに弟子入りをすることになったのである。


シークレットムービーではテラと心の主導権争いをしている様子が描かれた。自分を追い出そうとしているテラに対し、「策というのはいくつも講じておくものだ。種は既に蒔いてきた」などと余裕たっぷりに返していた。
今作での彼の野望はテラ、アクア、ヴェンによって阻止されるが、彼が蒔いたは後の世界に大きな影響を及ぼすことになる。


彼がここまで歪んだ原因は、かつて探究心から師匠の言いつけを破り、生身のまま異空の回廊に足を踏み入れたことであった。この時流れ込んでくる力に喜びを覚え、その後も何度もを着けずに回廊を使い続けた結果、危険な思想に目覚めてしまったのである。

  • 鎧を着用せずに回廊を使用する以前にも、旅立ちの地に辿り着くまでの間に闇と触れ合い、闇はコントロールすれば恐れるものではないと考えていたことがKHIIIのシークレットレポートにて判明している。
  • KHIIIRMの冒頭では、少年時代と青年時代の狭間にマスター・オブ・マスターと接触しており、黒コートを与えられ着用していたことが判明している。後に黒コートすら着なくなったということなのだろうか(その割にヴェントゥスをデスティニーアイランドに運ぶ際に着ているのだが)。
    • あの時着ていたのは闇から身を守るためではなくどちらかといえば身バレ防止のためだろう。現に、DRで描かれているようにその後闇の回廊を通ってヴェントゥスを旅立ちの地に連れていく時にはコートを着ていない。とはいえ黒コートを着なくてもあのじいさんがあの時の少年だとは島民の誰1人として分からない気がするが。
  • 後のKHIIIやKHIIIRMでの描写を見る限り、彼が闇の探求者となった原因は鎧を着ずに異空の回廊を通ったことだけではないと思われる。世界を巡り知識を得たり、そこで暮らす人々の歪な光を見てきたことも原因であろう。

そして、「世界には光だけでなく闇も必要である」と、エラクゥスとは正反対の説を豪語し、口論の末にエラクゥスに消えない傷を残し仲を違えた。

  • 「光も闇も必要である」という主張そのものはCOMでリクと王様が、KHIIでソラが行き着いた答の1つでもあり、これらの作品をプレイしてきたプレイヤーの中にはBbSの事件で光至上主義のエラクゥス一門が事実上壊滅したこともあって「別に間違ったことは言ってないのでは…?」と思う方もいたと思われる(実際世の中には陰陽思想という奴もある)。
    勿論それはキーブレード戦争の再来や世界の再編さえ目論まなければ、の話だが。言っていること自体はまだわかるとしても、やってることやそのやり方がとてつもなく大問題なのである。
    • さらにこれだけの人数を犠牲にする計画を立てておきながら自身はどんな手を使ってでも生き延びて新世界を見届ける気概でいる。擁護のしようがない…。
  • また、キングダムハーツの扉を開き新世界を見届けるという野望も抱いていた。少年の頃から、まだ見ぬ世界の果てを見てみたいという夢をずっと抱き続けていた、と言えば聞こえはいいのだが……。
  • 闇を求める闇の探求者アンセムにはマスター・ゼアノートの影響が色濃く出ているようだ。

勘違いされがちだが、「マスター・ゼアノート」と「ゼアノート」は表記上は一応別人である。
紛らわしいのでファンの間では前者を「禿ノート」や「爺ノート」、後者を「テラ=ゼアノート」や「テラノート」と呼ぶ場合もある。
また、「テラ=ゼアノート」は公式の名前であり、シアターモードのムービー名にその名前が記されている。

  • ゼアノートと呼ばれるキャラクターは3人居るので、公式やファンの間で呼称がそれぞれ区別して呼ばれている。
    マスター・ゼアノートとテラ=ゼアノートは上記の通り、青年ゼアノートは若ノートと呼ばれる事が多い。
  • 同じように、ヴァニタスがヴェントゥスの体を乗っ取った状態のことを「ヴェントゥス=ヴァニタス」と表記するが、こちらは長すぎるせいかあまり使われることはない。

ゼアノートから誕生した闇の探求者アンセムとゼムナスの行動は、光と闇の均衡する世界を目指すというマスター・ゼアノートの目的からはおかしいように思える。
実際、前者は世界を闇に返すためにキングダムハーツを求め、後者はキングダムハーツでノーバディが「完全な存在」となるために心を集めていただけである。
テラ=ゼアノートが記憶喪失となってしまい、さらに賢者アンセムの実験の被験者となったことで人格がほとんど別人になってしまったためと考えられていたが…。理由は3Dで解き明かされる。


ゲーム内でテラと戦う時にはアルテマフリーズという技を使う。

  • 「うつけがぁ!」
  • またゲームオーバーになっても挑発してくる。「片腹痛いわ!」に思わずイラッとしたプレイヤーは数知れず。

恐らくKHIIFMのシークレットムービー等で多用している氷系統の技と同一のものだと思われる。ヴェントゥスを氷漬けにしたのもこれだろう。…氷系魔法が好きなのだろうか。

BbSFM

追加ボスにノーハートが登場。
若かりし頃のゼアノートの着用していた鎧のようで、老いてからは別の鎧を着用している

Re:coded

シークレットムービーでイェン・シッドが、アンセムとゼムナスが消滅したことによるマスター・ゼアノートの復活を予測。その脅威に対抗するため、マスター承認試験を実施して、現存する数少ないキーブレード使いであるソラとリクを鍛え上げることを決意する。
イェン・シッドはマスター・ゼアノートを「策をいくつも講じる男」として警戒している。実際、マスター・ゼアノート自身(テラの心の中ではあるが)「策はいくつも講じるものだ」と発言している。

  • その信念の甲斐あってか、物語の黒幕には(マールーシャなどの例外もいるにはいるが)ほとんど彼が絡んでいる。要するに全ての元凶。
    • でもこの男がいなければソラとカイリは出逢わなかっただろうし、ナミネとロクサスとシオンは生まれなかった。ヴェントゥスの師であったため、ヴェンがテラとアクアに出会うこともなかった(ただし、別のキーブレードマスターが見出す可能性も0ではない)。もちろんソラと出会う可能性もなくなる。
    • 要するに、キングダムハーツシリーズで起きたいいことも悪いことも彼がほとんど引き起こしたのである。

そしてイェン・シッドはこう続けた。「もし…ゼアノートがひとりではなかったとしたら?」

  • このミッキーとファンが驚愕した発言は3Dで明かされる。

3D

ソラリクの試験開催前、イェン・シッドが彼について説明している。彼のゼアノート評はなかなか興味深い。

  • 曰く、ゼアノートは天才的なキーブレードマスターであったが、それ故に悩みも多く、世界のあるべき姿を考え行き着いた結果がキーブレード戦争であったとのこと。
    また、ゼアノートは巧妙な策士であるとも評している。
    • BbSでは、テラの肉体を乗っ取った際に「世界は闇に始まり闇に終わる」「心の真の姿は闇だ」と豪語している。その一方で、ゼアノートレポートでは光と闇の均衡している世界が理想(といって闇の台頭によって再編すべきと記されているが)としている。

作中度々出てくる黒コートの青年の正体は、若かりし頃(旅立ちの前)のマスター・ゼアノートであった。つまりBbSの冒頭に出てくる人物である。

  • あの見るからに邪悪な爺さんが昔はあんなにイケメンだったとは……。やはり時の流れとは残酷なものである。

 
自身は終盤、存在しなかった世界の円卓の間で人として復活。

  • 復活前には椅子から闇のオーラが立ち上っていた。このオーラをよく見ると、マスター・ゼアノートが椅子に両手をかけて座っているように見える。帰ってくる直前だったのかもしれない。
  • 完全復活の目前に王様の魔法「ストップガン」によって時間を止められるが、過去の自分自身に意識を移して同化し力を貸していた。修行前である青年ゼアノートが本来ならまだ使えないはずのキーブレードを使用出来たのはこのためである。
  • ハートレスとノーバディに分かれる前はテラ=ゼアノートなのに、復活した際はマスター・ゼアノートの姿。
    テラの身体と心は何処に行ったのかと気になるところだが、KHIIIにてテラの体は真XIII機関にテラ=ゼアノートの器として確保され、心はゼアノートの中や「」の中に捕らわれていたことが判明した。
    • この辺りの話はアルティマニアが初出で、後にKHIIIRMで説明された。
  • 研究者ゼアノートがハートレスを大量生産し、自らは闇の探求者アンセムとなってそのハートレス達を先導しつつ世界の心を奪ったりセブンプリンセスを集めたりして世界の心のキングダムハーツを呼び出そうとし、そのハートレス達を倒してもゼムナスが解放された心を集め人の心のキングダムハーツを作ろうとし、アンセムとゼムナスを両方倒しても今度はマスター・ゼアノートが復活してこれまでに集めた13の闇の探求者達を7の光にぶつけることによってキーブレード戦争を起こし真のキングダムハーツを呼び出そうとするわけである。いくら標によるものとはいえかなりの用意周到さである。

王様とキーブレード戦争や7つの光と13の闇に対する問答をした後、13番目の器としてソラに自らの心を分けようとするもリアが割って入った事により未遂に終わる。その後、光と闇の決戦(キーブレード戦争)は近い事を仄めかし、「かの地(キーブレード墓場)でまみえるとしよう」と言い残し去って行った。
 
BbS時点でのテラ、アクア、ヴェントゥスの末路も知っていた。かつ、「私の早計であった」「最初からそういう運命だった」と3人に対して何とも思っていない残忍さは相変わらず。いい悪役だ。


彼の「器候補」選びの基準はBbSの時と変わっている。
BbSでは体を奪うためにヴェントゥスを(後にχブレードの素材に変更)、後にテラを選んでいる。

  • 一応既に13の器を作ろうと考えていたのか、どう見ても小物なチンピラでしかないブライグも器に選んでいた。
  • またテラに「おまえの闇が 我が器となるのだ!」と言っているように強い心の闇を必要とした。

一方、3Dでは、BbSの後考えを改め、純粋な闇の心を13揃えるために、自我が芽生える前の肉体を可能な限り集めると共に、自分の心を植えつけて徐々に心を闇に取り込もうとしていることが明かされた。

  • BbSにてマスター・ゼアノートは、「心に光のあるものに他者の心を奪うことは出来ない」と言っている。彼はオーロラ姫の心を取り出しているため、ある意味で純粋な闇の心の持ち主とも言える。
    これを利用して、純粋な闇の心を集めるために自分の心を植え付けていた。ブライグとアイザはその犠牲者。
    • ヴェントゥスが「器」に使えなかったり、テラとの主導権争いが発生したため、確実な方法に変えたとも考えられる。

また13人目の器の候補はリクからロクサス、そしてソラへと変わっていったことが明かされた。
彼はソラを「普通の少年」と評しているから、ソラを選んだのは仕方なくであろう。言い方もかなりバカにした感じであった。

  • 確かに、少し唆しただけで成功したテラ、かなり上手くいっていたリクと違って、あんな面倒な方法をとらなきゃ闇に落とせない(器に使えない)ソラはできるなら選びたくないだろう。
    • 実際、ソラを闇に誘うのではなく、心を眠らせて無理やり自我を放棄させ、そこに自身の心を植え付けるという強引な手段を取っている。

 
……が、その「普通の少年」に自分のハートレスやらノーバディやらを倒されているという事実は、やはり触れてはならないのだろうか。「ここまでは決まっていた」が負け惜しみにしか聞こえないプレイヤーも多いだろう……。

  • まあ彼の「ここまでは決まっていた」は、その場にいる青年時の自分が体験した出来事(3Dまでの時間軸)によるものだから当然である。アンセムとなって青年の自分に力を移したことで3Dまでの出来事が決定したという方が正しい。
    彼が力の譲渡を断っていたら、マスター・ゼアノートが復活した時に闇サイドは悲惨な状態になっていたのかもしれない。
    • ただし、時間移動後の未来での記憶はなくなっているため、マスター・ゼアノートはアンセムやゼムナスからのKHIIまでの記憶はともかく、3Dでの出来事は詳しい記憶としては知らないはずである。心に残る「標」がどのくらいの物か不明であるが。
      • ついでに、KHIIまでの出来事を知っているなら逆に警戒してもよさそうなものである(ゼムナスはソラを舐めてはおらずDaysにて普通に脅威になると考えている)。
  • そもそもソラは正式な修行をしていないどころかキーブレードの知識すら全くなかった野良キーブレード使いであるため、今まで世界を守ってきたキーブレード使いたちの流れを汲んだ正当なキーブレードマスターであるゼアノートとしては、同じキーブレード使いとは認められないとも考えられる。よく考えたらリクやカイリも(儀式は受けてるけど修業はしておらず知識もなかったから)似たようなものだが。
    • まあ、カイリの心を匿ったりヴェンと精神世界で対話するなど、人と心を直接繋ぐことができる時点で「普通の少年」とは程遠いが。ゼアノートの考える「普通ではない要素」とソラの持つ「普通ではない要素」自体が違う気がする。
    • そもそも生まれたばっかりのソラにはじめて他人の心を繋げる要因を作ったのも自分である。
      なぜわざわざもう目覚めないであろうと思ってたヴェンを自分の故郷に連れ帰ったのか…。
      • ソラがヴェンの心を補ったことで最終的にヴェンの心そのものを匿ったソラが素直な性格に育ち、その純粋さゆえに「繋がる心が俺の力だ」宣言してキーブレード使いになったとか、ほぼマスター・ゼアノートのおかげでキーブレードに選ばれたようなもんですやん…。
      • ロクサスがソラの心の暗い部分が強く出た存在であることを考えるとソラの性格がヴェンの影響を受けて形成されたとは言い切れない。ヴェンの影響はゼロじゃ無いにしても、純粋さは彼自身のものであるだろう。そのヴェンも心が壊れる前は気弱だったし、その頃の記憶が戻ってからはこんな発言もしている。彼の育った環境によっては、純粋さを持ちながらそれを表面に出せないロクサスのようになっていたかもしれない。生育環境は大事である。
        と言うか、どう見ても現在のソラの性格は4歳時の性格の延長上だし。
      • というか、それを言ったらそもそも現在のヴェンの性格自体ソラの影響を受けて形成されたものでは……。
      • また、人の心を匿うことで性格に影響を受けるならば、カイリの心を匿ったKHIやシオンやロクサスの心が入ったKHII以降はソラの性格が変化していることになる。
    • しかもソラが最初にキーブレードに触れることになった大本の理由を辿ればテラがリクに継承の儀式を行ったことであり、そもそもテラ達がそうやって旅立つ原因を作ったのはマスター・ゼアノートであると考えると…。

 
ところでそのソラはかつて一応自分の弟子として扱っていたヴァニタスと(カラーリングはともかく)瓜二つなわけだが、そこに関して何か思うところはないのだろうか。一寸くらい警戒してもよさそうな気もするのだが。

  • まさかヴァニタスの素顔を見たことがないわけではあるまいし。
    • BbSの承認試験後に仮面を外した状態のヴァニタス(見切れてはいるが)と会話しているシーンがあるから、見たことはある筈。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
リバースカード(闇側勢力のカード)として採用されている。
初回登場時のカードは専用アビリティ「コキュートスプリズン」を持つ。

  • このアビリティは攻撃モーションが短く、カード排出と同時期に時間制限のあるイベントが開催されていたため、1ターンの時間を短縮しやすいという触れ込みがなされた。
    最後の週間ログインボーナス3週目にも登場。

本作には、マスター・ゼアノートと同じく動物のモチーフと水色の眼球のキーチェーンがセットになったキーブレードを持つ予知者たちが登場する。
両者のキーブレードのモチーフになっている動物はどちらも「七つの大罪」のシンボルの動物である(レオパルドスは除く)ため、彼らとマスター・ゼアノート(及びルシュとそのキーブレード)の間には深いつながりがあるように思われる。

  • 前述のように、マスター・ゼアノートのキーブレードはχBCにおいて予知者と同じくマスター・オブ・マスターの弟子であるルシュが託されたキーブレードだと判明した。
    予知者のキーブレードと似ている理由はわからないが、予知者のキーブレードもマスター・オブ・マスターがつくりだしたものなのかもしれない。

変わらずメダルとしてのみ登場。分類は当然のようにすべてリバース。
通常の火力メダルの他、スピード属性の「ゼアノート&ヴァニタス」「マスター・ゼアノート【EX改】」、BbSでヴェントゥスを凍結させたシーンを切り取ったマジック属性の「マスター・ゼアノート【EX】」などが揃っている。
KHIIIのモデルのSB付のバフ・デバフ付与アビリティ持ちのメダルも存在。こちらはパワー属性。

  • このメダルのポーズだが、すしざ○まいに見えると一部でいじられている。

キャラクターとしては登場していないが、マレフィセントに時間移動について教えていたことが明かされている。

KHIII

ダークシーカー編の最終作とあってか、満を持して本作のラスボスを務める。

  • 今作から、上述の事情により周夫氏の息子である大塚明夫氏が声を演じている。

物語の終盤までは自らの分身である真XIII機関メンバーを各地で暗躍させており、自身はキーブレード戦争を起こすための準備を進め、キーブレード墓場にてソラ達7人の光の守護者と対面した。
7人の光の守護者と13人の闇の探求者の衝突により12本の鍵が完成した後、最後の鍵を完成させるためにソラの目の前でカイリを消滅させる。

  • マスター・ゼアノートの目的を考えるとこの先を見届けるために彼は残らなければいけない。つまり最初から光の陣営を1人消すつもりだったのだろう。

激昂したソラ、リク、王様との衝突によってついにχブレードを完成させ、真のキングダムハーツの扉を開くが、過去に自身がポータルとなったことを利用され、ゼアノートをポータル化し、そのポータルを使って別の世界(スカラ・アド・カエルム)に移動することで、一度はキングダムハーツから引き離されてしまう。
 
ゼアノートを引き離す役目を負ったソラとそれに付き添ったドナルド、グーフィーの3人と鎧姿で戦い、何らかの力で街そのものを度々回転させつつソラ達を翻弄。

  • まさかとは思うが、キーブレード墓場の例を見ても地形変化が得意なのだろうか…?

塔の上でχブレードを出現させて真のキングダムハーツを再び呼び出し、一度はソラの放った攻撃を跳ね返してみせるが、何らかの理由で時間が巻き戻り、ソラ・ドナルド・グーフィーの三人によるトリニティを受けて敗北した。
しかし、敗北後も自身の目的を諦めず、キングダムハーツは手遅れであり、世界はリセットされるとソラ達に告げる。そして、後述の自身の目的と「世界の運命は力を持つ者が決めるしかない」「力なき者は強者の決めた運命を受け入れていればいい」と主張するが、それに対して「本当の強者は世界の運命を握らない」と返答される。

  • ある意味ゼアノートはここで初めてソラと向き合ったわけであり、そこでソラを「我が友に似ている」と評している。

この時ソラを追いかけてきた守護者達が現れ、やってきたテラの心に宿っていたエラクゥスの心が姿を現してχブレードを渡すように言われる。ゼアノートはキングダムハーツはもう止められないとするが、エラクゥスにソラ達なら止められると諭され、それでも「まだやれる」と拒む。しかし、エラクゥスに「もういい」「チェックメイトだ」と告げられたことで少年時代のエラクゥスとの会話を思い出す。
そして、遂に諦めたのか、それとも納得したのか、「見事だった」とソラにχブレードを渡した。

  • 回想ではエラクゥスの勝利を「今日のは見事だった」と言っている。
    上記のようにゼアノートはソラにエラクゥスとの類似性を感じ、ゲーム後の「結局 最後はおまえに負けるのかもな」「世界を救うのは エラクゥスみたいなタイプだよ」の言葉を思い出している様子から、ゲームの時のエラクゥスとソラを重ねたのかもしれない。
  • 過去のゼアノートは、予知書の未来から世界が救われたその時は、エラクゥスとお互い隣にいたいと思い合っていた。
    • なんとなくソラとリクの関係を思い出した人もいるのでは?
  • この時χブレードを手渡ししているため、ソラは初めてキーブレードマスターから継承の儀を受けた構図になっている気がするが(使われている武器がキーブレードではないが)、まさかゼアノート一門扱いになるのだろうか?

最後は心だけの姿になり、エラクゥスと共に一度若い頃の姿に戻った後、光の玉となって昇天していった。

  • 大仰な大義名分を掲げて悪辣な計画を実行し、孫(下手をすれば曾孫)世代の子供達の人生を滅茶苦茶にするなどこれまで散々にやらかしておきながら、報いらしい報いを受けるわけでも数々の所業に対しての償いをするわけでもなく、まるで救われたかのように本人は満足気に昇天していったこの結末に、釈然としないものを覚えるファンも結構いる。
    • 実際、自分の目的のためだけに勝手にヴェンから引っぺがして生み出したヴァニタスとかの結末がアレだし…と思うと、少なくともBbSの面々はちょっと思いっきり殴ってもいい気がする。
      • 特にヴェンは一度は廃人寸前になる程の洒落にならない精神的な傷害を受け、後に保護者のエラクゥスから「お前は存在してはならんのだ!」という、一生のトラウマになっても可笑しくない発言を浴びせられる事になったので、アルテマキャノンやソロアルカナムされまくっても文句言えないレベル。
      • 言っては何だが「老人達が好き勝手にやらかしたことの割を食う若い世代」の構図そのままである。
      • あくまで爺さん自身は最期まで正しいことをやっていたつもりであり、あくまでソラ達が自分を色々上回ったから負けを認めた感じなのだろう。なんというか爺さんらしくはある。
      • 後述されている「本当の目的」がこれまでされてきた描写に比べて唐突で、正直とってつけたようにしか見えないのも、こういった反発を呼んでいる理由の一つかもしれない。
      • 一方で全ての心を救うことを信条とするソラだからこそ、この結末でも良かったという意見もある。今作の真XIII機関のメンバーは(若ノートを除いて)皆ソラと和解したり、和解したわけでなくとも穏やかな最期を迎えていることもあり、流れとしてはそこまで不自然な感じはしないこともない。もっと報いを受けても良かったのも分かるが、昇天して(恐らく)もう二度と現れることはないだけでも一応報いを受けたと言えるかもしれない。せめてカイリは返してほしかったが。
      • というか下にあるように爺さんの悪行は各方面に甚大な被害を及ぼしているため、今更言葉なんかで謝られても…という気はする。

今作で、マスター・ゼアノートの本当の目的が判明した(大筋はBbSのゼアノートレポートで判明しているが)。彼は、「世界に生まれた光という希望が闇に変わってしまう現在の世界は失敗した」と考えており、はじまりの光である真のキングダムハーツによって現在の世界を浄化・リセット(=新世界の創造)しようとしていた。

  • 現在の世界は良くないから新世界を創造するという部分はゼアノートレポートと共通しているが、ゼアノートレポートでは「現在の世界は光が強すぎるから闇の台頭によって世界を再編する必要がある」、「光と闇の均衡した世界が理想」と記述されており、今作で判明した目的と微妙に異なっているような印象を受ける。
    • 後者については、「(闇が強すぎるから、光が闇に変わってしまわない強さを持つ)光と闇の均衡した世界が理想」とすれば当てはまっているといえなくもない。
    • KHIIIRMでの描写からすると、世界には歪な光が多いため一度闇で覆う必要があるということだろうか。
    • 光と闇の均衡という思想に関しては、シークレットレポートにていくつか記述がある。青年(少年?)時代にマスターの元へたどり着くまでにいくつかの闇と触れ合い、闇はコントロールすれば恐れるものではないという考えを抱いたことや、初代マスターの血を継ぐエラクゥスと肩を並べる存在でいるために、光と闇のバランスから見出せる力を身につけようとしていたことが判明した。

レプリカ・ゼアノートから始まる本作のラストバトルの三番手。
基本的にはχブレード連続切りなどで数回攻撃と何もせずに様子を見ることを繰り返すアーマー・ゼアノートと同じ行動パターン。
やはり攻撃中は基本的にのけ反らないのでゼアノートが何も行動していないときに攻撃することになる。
χブレード連続切りはリフレクトガードができるのだが、時折使ってくる連続魔法が非常に避けにくい。HPが半分以下になると使わなくなるのが救い。

  • HPが50%以下でゲームオーバーになりリトライするとゼアノートの残りHPが50%から再開となる。これもあり多少無理をしてでも早くHPを削ってしまいたい。

HPが50%以下になると仲間にも攻撃するようになり連続攻撃数も増えるが基本は変わらないので落ち着いて対処しよう。
また、メテオも使ってくるがこれは連続魔法と異なり簡単にガードできる。
HPが25%以下になるとアセンションを使いソラを強制的にレイジフォームにしてしまう。
それに耐えて元の姿に戻ってもXIII連撃で襲ってくる鬼畜ハゲ。
逆に言えばこれに耐えれば勝利は目前となる。

  • 連続魔法以外は物理かダーク属性の攻撃となる。
    アーマー・ゼアノート向けに防御重視の装備にしていてゲームオーバーとなったら、準備してからリトライでダーク耐性を加えた装備に変えると多少楽。

HPを1にすればラストレイを放てるが…

  • ちなみにラストレイを発動させた時点でマスター・ゼアノートのHPゲージが消える。

 
BbSから相変わらず戦闘で負けると挑発してくる。「よくやったと褒めてやろう」など、テラ相手とはまた違う上から目線は非常にイラっとくる。

  • 「今の世界は失敗だから作り直す」などと考え至る辺りそもそもとてつもなく上から目線であるし、それを考えるとある意味姿勢的には一貫しているとも言える。多分。
    • 散々計画を邪魔した相手にもかかわらず「およそキーブレードの使い手にはほど遠い普通の少年」と見下し、直接対決で敗れたにもかかわらず諦めないどころか「弱者は身勝手に闇を生み出す存在」「弱者は強者の決めた運命を受け入れるべき」と他者を見下しまくっている気位の高い人間が最後の最後でやっと「見事だった」とソラを認めるのは、ある意味感動のシーンである。
  • 回想のエラクゥスによると、「なかなか負けを認めない」性格らしい。ソラに敗れ、エラクゥスに諭されても足掻くのはそのためだろうか。
    • ちなみに終盤戦で足場となる魔方陣は複層構造になっており、よく見ると彼らが使っていたチェスの駒と同じマークを確認できる。

ラスボス第二戦目、アーマー・ゼアノート。その姿は贖罪の山羊をモチーフにしていると考察されている。

  • ユダヤ教には「贖罪の日」という祭日がある。レビ記によれば、この日には2匹の雄山羊を用意し、1匹は主(神)のものに(屠るのだと思われる)、もう1匹は荒れ地のアザゼル(後に悪魔の名前とされるがここでは正体は不明である)のものになる。アザゼルのものになった山羊は民の罪を全て背負わされ、荒れ地に放逐される。これが「贖罪の山羊」であり、「スケープゴート」の由来となっているとされる。深読みかもしれないが、贖罪の山羊たるキーブレードに選ばれたマスター・ゼアノートも誰かの何かの目的のために罪を一身に背負うことになった(しかもループしている)哀れな奴だったのかもしれない。所業を考えるとさすがに同情できないが。
  • キリスト教における山羊の頭部を持ったサバトの悪魔バフォメットも鎧のモチーフになっているかもしれない。
    この悪魔は十字軍で活躍したテンプル騎士団(騎士と言えば鎧)が時の為政者によって糾弾された際、この悪魔の偶像を崇拝していたという風評が元で広く世に知られる様になり、現代に於いても悪魔と聞けば、この山羊頭の悪魔が思い浮かぶ人も多いのでは?

一生かけてキングダムハーツを追い求めていただけあり、アンセム・ゼムナス時代も含めれば種類は様々とはいえキングダムハーツに4回も自力で近づいたことになる(しかも最終的には真のキングダムハーツにほとんど手が届くくらいの状況にいた)。当然現在のところ他の人物は成し遂げていないことであり、善悪はさておき、その執念と知略は凄まじいものだったと言えるだろう。


今作ではグラフィックが向上し、ゼアノートの描写もかなり綺麗になった。そのグラフィックをよく見ると、青筋浮きまくりである。少し気持ち悪い。

  • 3DのOPでもよく見ると青筋が見える。なんでそこにこだわったのか…。

KHIIIRM

若い頃の回想に続く形で、追加ムービーに登場。
サイクス・シグバールと現状把握等の話し合いをする。ほぼサイクスに丸投げだが……。

  • 何なら黒い箱の話題を出されてもただ微笑んで頷くだけである。
  • ちなみに真XIII機関員に自身の心を分けた別の目的も明かしている。KH世界では心と体が元の状態でないと完全には消滅しないそうで、彼らが全員撃破されて分けられたマスター・ゼアノートの心を解放しない限り彼を倒すことは出来ないようになっていた。どこまでも抜け目のない爺さんである。
    • この特性は某有名魔法ファンタジーのラスボスを思わせる。どっちもハゲてるし。

スカラ・アド・カエルムで時間遡行してきたソラと相対。一瞥しただけでソラの実情を把握し、代償を払う覚悟が出来ているのか問う。
カイリの心を隠したのは彼自身であることも明かす。
そして本来の時間軸のソラがやってきたことを示し、もうすぐ時間切れになることを告げる。


リミットカットエピソードの新マップ、集積の庭園に再現データとしても登場。
最初はモニュメントが反応せず、シオンを除く残りの11人を撃破することで起動し挑めるようになる。

本編ラストバトル第3形態の強化版に当たる…が、その強さはもはや別物レベル。
着弾すると氷結爆発を起こす歯車型の斬撃を飛ばしたり、いきなり広範囲にレーザーを放ったり、放つ頻度が多くなったχブレード投げからの連続魔法攻撃「コール・カラミティ」とかなり多彩。

  • 氷結爆発を起こす攻撃は、対策していなければ確実にフリーズ状態にされてしまう。高難度だと一度フリーズ状態になるとほぼ負けが確定するほど。
    サイクスやシオンのスタンハメになぞらえるなら、さしずめこちらはフリーズハメとでも言うべきか。
  • コール・カラミティもうっかりドッジロールで避けようものなら、フリーズ状態→ファイガン→3度のサンダガン&広範囲レーザーの地獄が待っているため、必ずリフレクトガードで防御しよう。
    • またガードする時はその場では無く、ゼアノートに少し近づいてからガードしないと投げられたχブレードが眼前で爆発するので注意。

光の柱だけでなくゼアノート本人からの攻撃が追加されたアセンションを定期的に使ったり、後半も大幅に攻撃パターンの増加したXIII連撃最大HP減少効果つきのχブレード変形攻撃でプレイヤーを苦しめてくる。
KHIIFMで同じポジションにいたゼムナスとは異なり、連戦こそしないもののかなりの難敵。
曲者揃いの再現データでも一位二位を争う難易度を誇る。

  • XIII連撃は発動前に専用のムービーを挟みフィールドを変化させた上で発動するのが普通なのだが、極々稀にムービーもフィールド変化もなしに唐突に使用してくることがある。バグ…なのか……?

今回χブレードをキーブレード変形のように変形させて使っている。やはりχブレードがキーブレードの原型であるからだろうか。

  • 変形先はレーザーを放つ魔法陣、大砲、歯車の様な分厚い円盤、ダブルセイバー、双剣、鞭。それぞれ自分や自分の心を分け与えた存在の技をχブレードで再現しているようにも見える。具体的にはドラゴン搭乗時のゼムナスの魔法陣、テラ=ゼアノートのアルテマカノン、ノーハートのキーブレードを盾に変形させ投げつけてくる技、ワールドオブカオス時の闇の探求者アンセムのダブルセイバー、ヤング・ゼアノートやゼムナスのエアリアルブレード、ヤング・ゼアノートの鞭。

余談だが、公式は今作で追加されたデータグリーティング機能を使いマスター・ゼアノートがワンダニャンと戯れたり捨てワンダニャンを見つけたりする画像を披露している。

  • 普通に考えたらありえない組み合わせだが、DRでUχの出来事を夢に見ていたとするとワンダニャンをはじめとしたドリームイーター誕生のシーンを見ていたかもしれない。しかしせっかく訪れた眠りの世界では若い方はボスとしてドリームイーター達にフルボッコにされる運命にあり、マスター・ゼアノート本人は復活したと思ったら退場してしまった。彼らにもう少し余裕があればこういうシーンもあった……のか?

DR

メインは若い頃であるため、BbSの出来事を補強する形で登場。
とあるエピソードではマジックミラーのところへ行き、夢で見た人物の一人がキーブレード墓場にいることを知り驚愕した。

  • 誰かは想像できるが、ある意味「夢が現実になった」わけだから狂喜もしたくなるだろう。
  • 青年ゼアノートの時点で「夢に見る友人たち」に会いたいと思っていたようだが、この時には彼らが存在していたかどうかを「どうしても胸に残る思い」「今までずっと手掛かりを探していた」と言い、マジックミラーをして「あなたから溢れ出る感情は言葉より雄弁です」と言わしめ、マジックミラーはマスター・ゼアノートから彼らの名前を聞く前にその存在を教えている。こんな爺さんに一方的に気にされて恐らく数十年探されていたと思うと少し恐ろしいものがある。もしかするとマールーシャラクシーヌすらも発見できた時は内心小躍りしていたのかもしれない。
  • 上記のように、頭についてはマジックミラー曰く「丸めた」とのこと。マスター・ゼアノートも「決別のために」と返している。

また別のエピソードではヴァニタスの正体を勘繰り、互いに牽制するなど微笑ましくない師弟関係だったことが判明する。

  • 彼がヴェンの心に潜んだことで個となった始祖の闇の一人であることに薄々勘付いていたようである(現状では可能性の域を出ないが)。

マスター・エラクゥスにヴェントゥスを引き渡した時は、彼が「運命の子」かもしれないと言っていた。

  • 古のキーブレード使いであり、デスティニーアイランドで復活したという経緯もあるため闇に敗北する運命を書き換える意味での「運命の子」と捉えられなくもないが、マスター・ゼアノートは恐らくヴェントゥスが闇を宿す「運命の子」だったことも知っている上、エラクゥスを説得するための方便とも考えられるので、どういう意味で言ったのかは不明である。

DRでの描写を考えて推測すると、彼がKHIIIで明かされた目的に傾倒した経緯は元々の「心の闇を感じやすい」という素質に加え

  • 一連の事件で人が「闇」という別の存在によってではなく自ら心を闇に染めてしまう(しかもその結果悲惨な事態になりうる)ことがあると知った
  • マスター・オブ・マスターの言いつけ通り「歪んだ光」を観察した結果、多くの人の心には闇の因子があることに気づいた

ことにより、最終的にKHIIIで言った通り「もうこの世界はおしまいだ」とキングダムハーツによる浄化という考えに取り憑かれた、ということになるのだろうか。
ソラを「普通の少年」扱いし続けたのも彼が「運命の子」であると認めたくなかったからかもしれない。

MoM

カイリの記憶の中の終わりの世界に、記憶から形作られた幻影として登場。最初は黒コートのフードで顔を隠していたが、カイリの「あなたは誰なの?」という問いかけで素顔を表す。

  • 発売前のPVではこの黒コートの正体は誰なのか様々な推測がされたが、実際にプレイして「またお前かよ!」と思ったプレイヤーも多いのでは?
  • 黒コートでちゃんと顔を出しているマスター・ゼアノートは何気に珍しかったりする。
  • KHIIIでは改心した彼だが、カイリはその様子を見ていない(知らない)ためか、ソラに敗北する以前の悪辣な人物像で登場している。
    • 弟弟子に論されて負けを認めたくらいで改心したと言っていいのだろうか。罪滅ぼしもせずに昇天したし。
    • 描写を見るに、カイリの弱さへのコンプレックスの象徴のようにも思える。
    • とはいえ、一応カイリの一部ではあるので最終的には後述のようにヒントを残した。

戦いを挑んできたカイリの能力を評価しつつも軽くあしらうが、ソラがカイリに力を貸したことにより敗北する。

  • カイリがフェイントをかけ虚をついたことに関しては褒めたものの、キーブレードによる攻撃はゼムナスの様に素手で掴んで受け止め、魔法を放たれても軽々しく避けるなど、もはや戦闘ですらなく赤子未満のように扱った。カイリが仕掛けたほとんどの攻撃を素手で対処したが、素手でカイリを痛めつけるといったことはせず最終的にはキーブレードを呼び出しとどめを刺そうとした。
    • 一応最初は両手を腰の後ろに回した完全舐めプだったのが片手だけ使うようになり、最後はキーブレードで攻撃を受け止めるというように段々舐めプではなくなっているのだが、それでもその後のソラとのバトルでの本気度とは差が歴然としている。
    • KHIIFMのシークレットムービー及びBbSのイベントシーンではテラ、ヴェン、アクアが3人がかりで戦いを挑んでも全く相手になっていなかったのだから順当な結果ではある。ただし舐めプ全開カイリとは違い(実際ソラに交代したら早着替えして戦った)、BbS組相手には比較的真面目に戦っているが。
    • ノーハートの戦闘スタイルを見る限り、若い頃は卓越した体術が使えたはずだがそういったものは使用しなかった。これもBbSで「老いて脆弱な器」を捨てようとした理由の一つだろうか。
    • ゼムナスもキーブレードを素手で掴んだり手首を掴んで無力化したりしていたが、若い頃のゼアノートは無刀取りが得意だったりしたのだろうか。

現れたソラの口は動いていたが声が聞こえなかったことから、ソラが裏側の世界にいることを察し、カイリに裏側の世界のヒントを与えて消えていった。

  • その後のバトルでは普通に声が出ているが。
  • リクの中にいたアンセムみたいにしつこく居座らないといいが…。美少女(しかもヒロイン)の中に爺さんが居座り続けるとか嫌過ぎるし…。

終わりの世界では「Dark Domination」をBGMにマスター・ゼアノートとのBOSS BATTLEとなる。

  • ラスボスらしく待遇も別格。演出もKHIIIのソラとサシ、HAZARD ZONE後の演出はKHIIIの鬼畜技アセンション、通常演出もキーブレードで切り付けやブリザガンと手数は減ったものの従来のイメージを損なわない仕上がりになっている。その一方で攻撃演出直後でもないのにただ無抵抗でボコられてるシーンもあるのは残念なところか。
  • ちなみにミュージックセレクトのBOSS BATTLEもこの仕様なので、どんなパーティーであろうと操作キャラクターはKHIIIソラで固定。

輝かしきじいさんの悪行リスト

ほぼ時空系列順。

旅立ち前(青年ゼアノート時)

  • 未来の自分から時間移動能力を移され、ソラの体乗っ取り計画に従って3D時点までの未来を渡り歩く。
    ソラとリクのマスター承認試験に介入するも失敗。時間移動の制約により強制的に過去に戻される。
    この時間移動で生じた記憶はなくなるが、経験は標として心に刻まれる。

修業時代

  • 師の言いつけを破り異空の回廊を生身で頻繁に利用し、闇に堕ちる。

BbS開始前

  • 闇の力を振りかざし、弟弟子であるマスター・エラクゥスの顔に消えない傷を負わせる。
  • ヴェントゥスを弟子にし、自分の器として育成する。
  • ヴェントゥスを見限り心から闇(=ヴァニタス)のみを分離させる。
    • 上記の出来事がアンヴァースが世界に蔓延する原因となる。
  • 心の壊れたヴェントゥスがキーブレードを出せる事を知り、χブレード創造に必要な素材にするためエラクゥスに預ける。
  • エラクゥスにマスター承認試験を提案し、テラが闇に堕ちるきっかけを作る。

BbS時

  • テラに力で闇を制するように諭す。
  • マレフィセントに外の世界やセブンプリンセスについて教え、KHIで彼女らが攫われる遠因となる。
    • ついでに「全ての世界を支配する」という彼女の野望も目覚めさせてしまう。
      • さらに時間移動についても教えていたらしく、マレフィセントがUχの時間軸に飛んで更なる知識を得るきっかけも作ってしまう。
  • マレフィセントと組んでテラを闇に落ちたように見せかけるため、オーロラ姫の心を抜き出す(テラは自分が抜き出したと勘違いしてしまう)。
  • テラにヴァニタスに関する偽の真実を吹き込む。
  • ブライグと組んでテラを闇に目覚めさせる。
  • ヴェントゥスにχブレードのことを教え、エラクゥスへの不信感を植え付ける。
  • テラにヴェントゥスがエラクゥスの所に向かったことを教えてエラクゥスとテラを戦わせ、エラクゥスを瀕死まで追い詰めさせる。
  • マスター・エラクゥスを抹殺する。
  • 旅立ちの地を崩壊させる。
  • テラの肉体を乗っ取り、一時的に心と体を支配する。
  • 残っていたテラの心を肉体から追い出そうとして闇に飲まれかけ、テラを取り戻しに来たアクアが身代わりとして自ら闇の世界に堕ちることになる。

BbS終了後~KH開始前

  • ゼアノートとして、レイディアントガーデンの住人を被験者にして残虐な人体実験を繰り返す。
  • ゼアノートとして、レイディアントガーデンの扉を開くことで世界をへだてる壁を崩壊させる。
    実験でハートレスを増殖させたこともあり、多くの世界が闇に堕ちるきっかけを作る。
  • ゼアノートとして、ハートレスの発生装置を用いた生成実験を開始し、ハートレスの数を爆発的に増加させる。
    その後10年以上に渡って世界中にハートレスが溢れる結果を招く。
  • ゼアノートとして、兄弟弟子たちと共に師である賢者アンセムを無の世界に追放し、師の名前と研究を奪う。
    • そのせいで、レイディアントガーデンでの数々の悪行は賢者アンセムの仕業だと誤解されてしまう。
  • ゼアノートとして、レイディアントガーデンにいたカイリを拉致し、箱舟で星の大海に流す。
  • ゼアノートとして、弟子たちの心と体をキーブレードで強制的に分離させる。
  • その後ゼアノート自身も意図的に心と体を分離し、闇の探求者アンセムとゼムナスを生み出す(時間移動の能力を手に入れるきっかけにもなった)。
     

ここから暫く、本人は行動を起こさない。
 

3D時

  • ソラとリクのマスター承認試験を妨害する。
  • マスター・ゼアノートとして復活する。
  • ソラの体乗っ取り計画を敢行する。未遂に終わるが、ソラの能力の多くを失わせ、目覚めの力の習得を阻む。

KHIII時

  • 真XIII機関のリーダーとして各地で機関員を暗躍させる。
  • テラ=ゼアノートとして光の守護者を半壊させる。
  • ソラの目の前でカイリを消滅させる。
  • χブレードを完成させ、更にキングダムハーツの扉を開く。
  • 光の守護者の全滅とカイリの消滅で、ソラが目覚めの力の誤った使い方の「代償」としてこの世界から消えるきっかけを作る。

早計なるじいさんの失敗リスト

意外と多いのでこちらもまとめてみました。

  • じいさんの早計による失敗というより光側の勢力による計画の阻止も含まれている。

旅立ち前(青年ゼアノート時)

  • 未来の自分から時間移動能力を移されるも最終目的、ソラの身体を13番目の器として確保することには失敗。
    時間切れで元の時間軸へ帰り、(標は残るが)時間移動の記憶もなくなってしまう。

修行時代

  • 一度大惨事になったにもかかわらず自分を試すために闇の回廊の中で鎧を脱ぎ、あわや消滅しかける。

BbS開始前

  • 無理やり闇(ヴァニタス)を分離させたヴェントゥスを故郷に連れ帰った結果、ソラの心と繋がりその時点ではヴェンをχブレード作成に利用できるようになった(ただしこれも早計だった)が、後にヴェンの心を修復する下地を作る。
    さらに、3Dでソラの心が深淵に堕ちた時の保護とソラの復活に繋がる。

BbS時

  • ヴェントゥスが目覚めたことで機運に流され(本人談)、本来とは別の方法でχブレードを作ろうとしてしまう。しかも失敗する。
  • テラの肉体を奪って若返りには成功したものの、テラの心を追い出そうと躍起になるあまり自分の心ごと解放するという暴挙に出る。結果的に闇に堕ちそうになり、それは免れたものの記憶喪失になる。
    • そのせいで、その後「若返ったマスター・ゼアノート」として存分に力を振るえたのは結局KHIIIの最終決戦の間だけだった。
  • BbSの事件を起こしたことでテラとアクアが旅立ち、カイリやリク、ひいてはソラをキーブレード使いとして目覚めさせる原因を作ってしまう。
  • 旅立ちの地の秘密を知らなかったため、その後十年以上も見つけることのできない場所にヴェンの身体を隠されてしまう。

BbS終了~KH開始時

  • テラ=ゼアノートとしてはハートレスの研究や自身のハートレス化などで暗躍するものの、マスター・ゼアノートは心の中でゆっくりとテラとお喋り(失敗ではないが)。

KH時

COM~Days時

  • 自身のノーバディ集めた部下一部に裏切られ、13人集めたいのに早々に半数になってしまう。
  • また、自身のハートレスがリクにしつこくつきまとったことで、闇を克服してしまい、後にリクまでキーブレード使いとして目覚めてしまうきっかけを作る。
  • 後に自分の心を植え付ける予定だったロクサスが余計な自我をもってしまう。

3D時

  • 上記COM~Days時の失敗により、リク、ロクサスを器にできなくなってしまったことに気がつく。
  • ソラを自身の器にするはずが、ノーバディであるゼムナス時代の元部下に阻止されてしまう。
  • せっかく若返ったのに、老人として復活してしまう。
    • 同時に復活したテラの身体はテラ=ゼアノートの器として利用するので、失敗とは言い切れないが。

KHIII、KHIIIRM時

  • せっかく光の守護者を全滅させたにもかかわらずその時間軸が無かったことになり、2度目の時間軸ではテラ=ゼアノートの攻撃を留まりし思念(とナミネ)に阻止される。
    • ただし、闇の探求者との全面対決前のこの時点で光の守護者が全滅するとχブレードが完成しないので、マスター・ゼアノートにとってはむしろ好都合だったかもしれない。
      • テラ=ゼアノートが「ここでχブレードは完成する」と言っていることから何か策でもあったのかもしれない。
  • 自分の分身で構成された真XIII機関だが、独自の思惑で不利益行動している奴が多過ぎる。
    • 彼としてはキーブレード戦争さえ起こせればいいという考えなのかもしれないが。
  • ラストバトルで一旦ソラを消滅させかけるも、最終的に3人の絆に敗北する。人生のほとんどを費やした計画が失敗に終わる。
  • 時間遡行してきたソラのタイムリミットが「ソラがスカラ・アド・カエルムに初来訪するまで」だと恐らく勘違いする。そして最終的にはカイリの復活を許してしまい、光の守護者達側の方でも敗北する。