これとば

Last-modified: 2017-09-13 (水) 18:39:36

概要

「これとば」とは、ゲームのオープニング(以下、OP)ムービー等が流れるときによく使われる用語である。
発祥はナニフツウさんの石版(『彼女の伝説、僕の石版。 ~アミリオンの剣とともに ~』)放送。
石版の各話の終わりに挿入されるエンディング(以下、ED)ムービーに対する視聴者コメントが変形したもの。

元は「これ飛ばせないんすか?」「これ飛ばせないんですか」といった形だったが、特に飛ばすことを促す意図がある訳ではない。
ナニフツウさんが石版の周回を重ねていくうちに、これとばの形に収束していった。
省略形になることで応用の範囲が広がり、「これとば」だけで様々な文脈に適応するようになった。

使用例

  • 初見のゲームで、飛ばせそうなシーン(OP・ED、イベントムービー)に差しかかったとき。 これとば(せるんじゃね?)
  • 飛ばそうと思ったら実際に飛ばせたとき。 これとば(せた。)
  • タイトル画面前後のデモシーンが本編開始後にもう一度流れたとき。 これさっき見たやつだ!
  • 周回プレイ中で、当然飛ばすだろうなという場面で、合いの手のごとく。
  • プレイ中の人の意思で飛ばさないことは分かっているが、システム上は飛ばせるシーンが来たとき。
  • 飛ばせないことは分かっているが、飛ばせたらよかったのにと思う場面で。
  • 飛ばすつもりはなかったのに、誤って飛ばしてしまったとき。→俺は一体何の為に
  • 場面を飛ばせてしまうが、制作上のミスと思われる場合。(後述) これとば(せちゃマズいんじゃね?)

また、瞬間的なスキップではないがアドベンチャーゲームのテキストを高速で送るタイプのスキップでも使われる。
ちなみに石版に既読スキップ機能はない。→既読ストップ

いきさつ

1周目、一応ジルーネ狙いで進めていたナニフツウさんだったが、終盤でマッソー編に分岐して初回のエンドロールを迎える。
その直後、分岐直前のデータをロードしてからジルーネを選び直した、という流れ。

(7:36~)

ジルーネEDを迎えたナニフツウさんは、エンドロールが始まるやいなや

「これさぁ・・・飛ばせないんですよ」

と苦笑を漏らした。

「OPと通常のEDは飛ばせるはずなのに、この最後だけは飛ばせないんですねぇ・・・」

ちなみにナニフツウさんは1周目のOP・EDはほとんど飛ばしており、
先にマッソーEDを迎えた際にはエンドロールを(飛ばそうとせず)フツウに見ていた。

 

それから数ヵ月後にルース編が開始。第2話に進みオープニングが流れ始めたときのこと。

(0:02~)

「よし、今後やるときはOPとEDを全部見ていくスタイルで行きましょう」*1

それに対してアニメ一挙放送のようだと反応するコメントがあったが、実際にルース編は同日の放送だけで完結した。
このため、生で参加していた視聴者は一日の間になんどもおなじOPとEDを見るはめになり、
その曲から歌詞、ムービーに至るまで記憶にあいあんで刻まれていくことになった。

ちなみに、上の場面から1話後のOPで早くもナニフツウさんは

「あーそろそろ飛ばしたくなってきた・・・」

とこぼしている。→その11(14:17~)

 

一挙放送のようになったルース編の時点で「OPのテンプレできそう」といった雰囲気はあったものの、
最後まで一気に駆け抜けてしまったせいもあってか、同日中にテンプレが定まることはなかったようだ。

 

そしてルース編終了からわずか2日後、石版雑談枠だったはずがネルダ編スタート。

このときの第1話のEDで、ついに「これ飛ばせないんすか?」のコメントが出現。類似コメントも複数見られる。

(16:56) 「これ飛ばせないんすか?」等がテンプレ化
(29:18) 「これ飛ば(略」と省略形が登場
(29:16) 「これとば」の形が登場
 

ここから数話の間、「これ飛ばせないんすか」系のコメントはEDでしか流れていなかった。

 

(14:25~), (14:58)

ところが、第8話のOPでナニフツウさんが危うくボタンを押しそうになってしまう。

「おっと・・・危ねえ危ねえ、ボタンを押してしまうところだったぜ・・・

それに対して視聴者から「これ飛ばせるんすか?」とコメントされた。OPでの「これとば」はここから始まったのかもしれない。

 

(31:32~)

第8話のEDにて。話数を重ねて順調に増えてきた「これとば」コメントにナニフツウさんは

「『これとば』ってなんか『鮭とば』みたいだね」

と反応。

なお、この前後では「これとば」をさらに省略したコメントも見られる。
語呂の良さと入力しやすさのお陰かこれとばに収束していくが、次周のフーリア編でもまだ省略されていないコメント等が見られる。

補足

これとばコメントが定着していく傍ら、石版のOP・EDでは他のテンプレコメントも多数定着している。

例:

余談

フーリア編の第8話のEDでは、直前のゲヒチラ*2に気を取られたのか再び飛ばしそうになっていた。

 

(17:50~)

これとば(せちゃマズいんじゃね?)

飛ばせるには飛ばせるが、これとばせたらマズい!というパターンを紹介する。

 

(10:39~)

がもうレオンさんが『パチパチサーガ』を初めてプレイしたときのこと。

主人公を動かせるようになったところで、まず操作を確認しようとしたがもうさんは□ボタンでメニューが出ることを把握。
次にSTARTボタンを押すと、一旦真っ白な画面に切り替わった後、BGMも背景も全く別の状況に変化した。
「え、何!?」と呆気に取られるがもうさん。コメント欄も困惑。

恐る恐る主人公を歩かせると、すぐ側にいた2人のキャラクターが動き出し、主人公の後に続いて歩き始めたではないか!

がもう「ン、ン、!? エッ!?

とりあえず先程のメニューを開いて「状態」を選択すると、

 勇者 
 トゥレ 
 セッテ 

とパーティメンバー3人の名前と思われる一覧が表示された。
主人公が「勇者」であることは既に分かっているが、その下の名前は完全に初見である。

がもう誰?
視聴者誰だお前は」「あなたは誰です」
 

ここでがもうさんは取説を確認するが、STARTボタンに対応する操作は何も書いてない模様。
状況から「本来(製品版では)想定されていないスキップコマンドを実行してしまった」との推測が成り立ち、がもうさんは仕方なくリセットをかけた。

再びプロローグが始まり、主人公が現れる前の段階で試しにSTARTを押してみると、さっきと同じ場面に飛んだではないか!
再現性を確認したところで再びリセットし、今度こそSTARTボタンを押さずにゲームを進めるがもうさん。

するとプロローグの後半とも言うべき会話イベントが進行して、
先程は唐突に現れたトゥレやセッテも王様から仲間としてまともに紹介された。

結論としては、やはり「テストプレイ用のスキップコマンドを製品版に残してしまった」のだと思われる。
パチパチサーガはこの後にも様々な迷場面が存在するが、初回からこの飛ばしっぷりである。 これとば(しすぎですよ!)

ミザフォ編

それから数ヵ月後、がもうレオンさんの『ミザーナフォールズ』初回プレイで同様の現象が再来。

 

(7:46~)

操作方法を確認している最中、STARTボタンを押してみると・・・
数秒の暗転後、さっきまでいた主人公の自室とは全く異なる室内に移動していた。

がもう「ん、え?」「なんで、あのー、START押したらこうなった?」

ここで、おそらく取説でSTARTボタンの操作内容を確認したであろうがもうさんは、

「PAUSE、PAUSE!?

と驚きの声をあげた。

がもう&視聴者「ここはどこなんだい?」

困惑しながらも、とりあえず周囲の探索を始めるがもうさん。
少し進んだところで再びSTARTボタンを押してみると、今度はゲームにPAUSEがかかった。 (10:35~)

がもうPAUSEでしょ!?何だったの、さっきのプロローグだったのか!
がもう「まあ、飛ばしたんだろうなぁ・・・」
 
 

しばらく探索を続行していたが、飛んだシーンを確認するため、がもうさんはリセットをかける。 (3:38~)

今度はSTARTを押さずに進めていくと、先程とばされた直後の地点に合流した。 (27:26~)
その直後に視聴者から次のコメントが寄せられる。

今検索したんすけどいきなり保安官事務所に飛ぶのはバグらしいっすね^^

それを聞いたがもうさんは「バグなの!?」と笑いながらも納得したような感じに。

がもう「一応ね、いわゆるデモパートみたいなものをスキップするって感じなのかと思ったけど・・・」

そして所長のモーガンがいる部屋に入ると、先程は発生しなかったイベントが始まった。 (28:39~)

がもうあー!お前さっき・・・」「これはひどい・・・」

と苦笑するがもうさんだったが、即座に

がもう「ある意味これは、ちゃんと作ってあるって言った方がいいのかな?」
がもう「そこの展開次第で、ね。話が進んでるってことは」

とフォローを入れた。

ここで発生したイベントの会話はメインのシナリオに関わる重要そうな内容だったので、
リセット前はゲームの本筋が進行しない状況だったことが推測できる。

スキップコマンド自体はパチパチサーガと似たような理由で存在すると思われるが、
こちらはフラグの関係でイベントが進まなくなることまで確認できたケースになった。

関連項目


*1 石版は1周あたり全11話であり、OPが11回と通常EDが10回流れる機会がある。全部見れば合計30分以上にもなるらしい。
*2 第8話のラストに場面が切り替わり、ゲヒルが意味ありげに登場するが台詞はおろか地の文すら全くないままフェードアウトして終わるシーンの通称。