チック棒

Last-modified: 2023-12-21 (木) 15:49:28

内川聖一が2011年の日本シリーズで使用していたバット。通信販売でお馴染みの野球用具ジップヒット*1をもじって「チックヒット」と呼ばれることもある。


概要・経緯

グリップ部分にスポンジ状のものを詰めた後、テーピングで固定する」という独特の工夫が施された代物。
日本シリーズ第2戦3回一死1・3塁の場面で内川が打席に入った際、内川の第1打席でバットに着目した中日ドラゴンズ・谷繁元信捕手の報告を基に落合博満監督が審判団へ確認を要求。試合を一時中断して確認が行われた。
その後「バット自体は野球規約に抵触しておらず問題なし」と判断されたが、結果的に内川はこの打席で初球を打って凡退、以降第3戦まで14打数1安打と不調が続いた(その後は復調)。

この事から、中日側の指摘については「内川の集中力を切るための落合監督の作戦だったのでは」とも言われている。
だがテレビ画面からも分かるほどグリップが変形していたこと(「割り箸入ってるんじゃね?」などと突っ込まれた)、指摘されて以後の内川の表情があまりに畜生だったことから「畜生バット」として大人気になった。

その後、落合は「現時点では問題ではないが来年以降は問題になる」と話していたが、2012年になってから野球規約の解釈などについてNPBから新しいコメントは出ていない。
一方で、森繁和コーチが一度マウンドに行ってしまった事で、次にマウンドにいってしまうと投手を降板させないといけなくなる為、間をとらす為にわざといちゃもんをつけたという説も当時あがったが、いずれにしても真相は不明である。


検査を受けるチック棒

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関連項目



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*1 SKLZ(スキルズ)社製のバッティング練習器具で、正式名称は「ZIP-N-HIT」(ジップ・アンド・ヒット)。デレク・ジーターを起用した宣伝で有名。投手側の人間が2本の紐を持って腕を広げる動作をすると打者側に紐が通してあるボールが移動し、それを打者が打てばよいという仕組みのもので、バットそのものではない。長岡秀樹(ヤクルト)は小学生時代これを使用していたという。