中日時代の京田陽太の別称。蔑称ではない。
経緯
京田はルーキーイヤーの2017年からショートのレギュラーに定着しており、2019年も不動のショートとしてシーズンを完走。打撃面では打率.249・3本塁打・40打点と物足りなかったものの、アマチュア時代から定評のある守備でチームに大きく貢献し、140試合で9失策、UZRは圧巻の17.5で2位のDeNA・大和の4.4を大きく引き離しており、ゴールデングラブ賞の受賞が確実視されていた。
ところが、実際ショートでゴールデングラブ賞を受賞したのは巨人・坂本勇人であった*1。坂本はこの年自己最多の40本塁打・94打点と打撃面で大活躍しチームの優勝に貢献したが、守備面では143試合で12失策、UZR-3.0と遥かに京田に劣っており*2、在京記者の多さや坂本のスター性、打撃面でのインパクトなどから完全な印象票となってしまい、「ゴールデンバッティング賞」などと揶揄された。なんJでも記者投票はやめるべき、もしくは投票した記者の責任を明らかにするために記名者を公開すべきだという声が多く聞かれた。
「中日のショート」の誕生
その後、巨人の原監督が発表に先立って独自にゴールデングラブ賞を選考していたことが判明。その際ショートは自軍の坂本ではなく京田を選びその守備を称賛していたが、なぜか京田とは言わず「中日のショート」呼ばわりだったためネタにされた。
https://www.zakzak.co.jp/smp/spo/news/191101/bas1911010006-s1.html
守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞」が10月31日に発表されたが、投票権のない巨人・原辰徳監督(61)も先だって独自の選考を明かしていた。
(中略)
坂本は2年ぶり3回目の受賞だが、原監督は意外にも別の見方を示す。「守備が堅いなと思うのは中日のショートだな。目立ってないけど、いいショートだなあ」と、中日・京田を高く評価。実際の投票結果では、坂本に57票及ばず2位だった。
余談
- この結果には京田もご立腹なようで、「打てばいいんでしょ」という発言を残している。京田が打撃不振の際にはこの発言で煽られている。
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1606533/
今回の京田本人は「来年は取ります! 打てばいいんでしょ」と、今オフの沖縄秋季キャンプでは打撃を一番のテーマに掲げて汗を流す。来季は守備はもちろん、打撃でも結果を残して満場一致でGG賞をつかみ取るつもりだ。
- 同年のセ・リーグのセカンドは菊池涼介(広島)が選出されたが、こちらも守備の主要データではほとんど2位の山田哲人(ヤクルト)に劣っており、菊池の守備の華麗なイメージからこちらも印象票となっている。ただし、こちらはショートの田中広輔が前年に比べて大きく守備力を落とし、併殺参加数などが左右されたため、擁護の声もある*3。
- 京田はその後もGG賞を獲得できないまま2022年には正ショートの座を追いやられ、その年のオフ砂田毅樹との交換トレードでDeNAへ移籍。これにより、中日のショートですらなくなってしまった。