巨人球団歌『闘魂こめて』*1の替え歌。
概要
読売ジャイアンツの球団歌としてラッキーセブン時に流れる『闘魂込めて』であるが、巨人以外のファンは替え歌である『商魂込めて』として歌う場合が多い。
似たようなものに「くたばれ讀賣」がある。なお、歴史自体は「くたばれ讀賣」より浅い*2とみられるが、発祥については諸説あり不詳である。
アンチ巨人の歌なので当然の如く罵倒と煽りで構成されており、真偽すら不明なネタが多いが、野球賭博事件のせいで「『八百長プレイ』に関しては特に意味なく言っているわけではない」という風潮が生まれている*8。
余談
オールスターでは各球団の応援歌をセ・リーグ代表とパ・リーグ代表がそれぞれ一体で歌うが、『闘魂こめて』だけは流れた瞬間に巨人以外の11球団のファン*9が合唱で『商魂込めて』を歌うというとんでもない光景が見られることがある*10。
また、テレビ放送(地上波・BS)では応援歌を流す間は(各イニング間同様に)CMを挟むのが一般的であるが、CMの無いNHKやCS放送・ネット配信の中継ではそのまま放映されるため、マイクが『商魂こめて』の歌声を拾ってしまうという事故が何度か発生している。
あまりに流行り過ぎたためか、桧山進次郎にも実質的に名指しされる形で歌唱をやめるようにポスター等で呼びかける事態になっている*11。
なお、阪神甲子園球場ではラッキーセブンでのビジター応援歌の場内放送開始が2018年と遅めであるが、その際に球団内でとりわけ懸念されていたのが『闘魂こめて』へのファンの反応であったという(記事)。しかし「相手チームの歌が甲子園だけ流れないのはファンとして恥ずかしい」との阪神ファンの声が後押しとなり、放送開始に至ったことは特筆点と言える。
ちなみに、原曲の作曲者・古関裕而*12は、ライバル球団である阪神タイガースの球団歌『六甲おろし』の作曲も手掛けていた*13他、中日ドラゴンズの旧球団歌『ドラゴンズの歌』*14やパシフィック・リーグの旧連盟歌『おおわがパシフィック』*15、東映フライヤーズ*16および大映スターズ*17の球団歌も手掛けている。
さらに『闘魂こめて』を作詞した「椿三平」こと池田誠一郎は広島東洋カープの2代目球団歌『勝て勝てカープ』*18作詞者の「池田真琴」と同一人物である*19。
実質名指しで注意喚起×2
2023年4月14日、前日13日に巨人戦3連戦(東京ドーム)を終えた阪神タイガース公式が声出し応援解禁に関して注意喚起を行う。
観戦されるファンの皆様におかれましては、「選手を誹謗中傷するようなヤジ」や「侮辱的な替え歌」は絶対にお止めいただきますようお願いいたします。
それに留まらず翌15日、今度は中日ドラゴンズ公式がバンテリンドームに巨人を迎えたカード2試合目の試合前に注意喚起。
「チーム、個人を傷つけるような発言」や「応援歌にあわせた侮辱的な替え歌の合唱」など、相手を誹謗中傷する言動は絶対にやめていただきますようお願いいたします。
これは阪神によると「今回の巨人戦に限っては目立っていた」といい注意喚起に至った模様*20。
それでも阪神ファンは歌唱を止めておらず、その様子がYouTubeなどにアップされている*21。
注意に対しても、基本的には重く受け止めるファンが多かったものの「この手の替え歌や野次は文化だろ」「そんなに嫌なら闘魂込めてを流さなきゃ良い」などとまるで聞く気がない反応もあった*22。
さらに実質名指しで注意喚起
相変わらず歌唱がやまなかったためか、8月24日、翌日から巨人戦3連戦(東京ドーム)を控える阪神タイガース公式がさらなる注意喚起を行う。
昨今、球場において、残念ながら一部のお客様による誹謗中傷、過度な野次、替え歌等で相手を侮辱するなど、観戦マナーに反する迷惑行為が散見されております。ご観戦にあたり、このような行為は絶対におやめください。
当日の試合前にもNPBおよび両球団の連名で応援の迷惑行為に対する注意喚起をドーム内のビジョン掲示・アナウンスの形で行われた。
ご観戦されるお客様へ、試合観戦時のマナーについてのお願い
皆様からの熱いご声援は
日々戦うチーム・選手にとって、大変心強く、そして何よりの励みになっております。
しかしながら、昨今、球場において
残念ながら一部のお客様による誹謗中傷、過度な野次、替え歌等で相手を侮辱するなど
観戦マナーに反する迷惑行為が散見されております。
ご観戦にあたり、このような行為は絶対におやめください。今一度、ご来場のお客さまひとりひとりが観戦マナーを遵守し
すべての皆様が楽しく快適に観戦できる環境を作り上げ
健全な応援でチーム・選手を鼓舞していただきますよう
心よりお願いいたします。日本プロフェッショナル野球組織 読売巨人軍 阪神タイガース
このほか、この日は阪神応援団も独自にファンへの呼びかけが行われている。
動画
※巨人ファン閲覧注意
動画は2019年オールスターのもの。