在京球団の読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズをまとめた蔑称。類義語に「都民ワーストの会*1」などがある。
由来は2017年セ・パ交流戦における両軍の大型連敗から。
【目次】
概要
2017年の巨人は5月25日の阪神戦から連敗が続き、6月8日の西武戦で13連敗を達成、球団連敗記録を42年ぶりに更新。しかし、ヤクルトも同時に負け続けていた(5月30日のオリックス戦から6月10日のロッテ戦まで10連敗した)ため巨人が最下位にならないという珍現象が発生。この惨状から両軍の蔑称として「都・リーグ」が定着した。
その後、両チームは交流戦史上初の前半戦(9試合)未勝利という目も当てられないような珍記録を残した。
最終的な交流戦成績は巨人が10位(勝率.333)*2、ヤクルトが最下位(勝率.294)。ヤクルトは2015年の横浜DeNAが打ち立てた交流戦の最低勝率(.176)更新こそ免れたものの、6月9日には自力優勝が消滅してしまった。
リーグ戦再開以降、巨人は借金を完済しDeNAとのCS争いを繰り広げたものの敗れ、シーズン残り2試合の時点で11年ぶりのBクラスが確定(ただし貯金4でフィニッシュした)。
一方のヤクルトは7月の故障者の続出、守護神小川の破滅的炎上など絶望的な流れを止められず、7月1日から7月21日まで14連敗を喫した。8月には真中満監督が成績低迷の責任をとって辞任を表明し、最終的に球団史上ワースト3の勝率.319・球団史上最多の96敗且つ21世紀のセ・リーグ最多敗戦を記録。首位打者のDeNA・宮崎敏郎の打率*3より勝率が劣るという、散々な形でシーズンを終えた。
2017年度交流戦成績
リーグ | 前半戦 | 後半戦 | 合計 | |||||||||||
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勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | |||
セ・リーグ*4 | 22 | 14 | 0 | .611 | 18 | 18 | 0 | .500 | 40 | 32 | 0 | .556 | ||
パ・リーグ | 31 | 22 | 1 | .585 | 25 | 29 | 0 | .463 | 56 | 51 | 1 | .523 | ||
都・リーグ | 0 | 17 | 1 | .000 | 11 | 7 | 0 | .611 | 11 | 24 | 1 | .314 |
広義の「都・リーグ」
同年は千葉ロッテマリーンズと北海道日本ハムファイターズも低迷しており、その上奇しくも2球団とも東京にゆかりがあるため*5、両球団を都・リーグに組み込もう、という意見も見られた。
ちなみに、巨人とヤクルトの連敗を止めたのもそれぞれ日本ハムとロッテである。
それ以降の都・リーグ
2020年のオープン戦では、巨人が4引き分けを挟む9連敗を喫し最下位を確定させる。更に、その陰でヤクルトもひっそりと7連敗。2017年の交流戦と同様に巨人とヤクルトが揃って連敗したことで「都・リーグが復活した」とネタにされた。
2022年のオープン戦でも、巨人が1引き分けを挟む7連敗、ヤクルトも1引き分けを含む6連敗と両チーム揃って大型連敗を喫する。最終的には共に4勝11敗2分の同率最下位に終わったことで、またしても「都・リーグ」呼ばわりされることになった。