元埼玉西武ライオンズ・相内誠が戦力外通告を受けた際の渡辺久信GMのコメント。
概要
2012年ドラフトで西武から2位指名された相内は、高卒ながら入団前に無免許運転及びスピード違反で検挙されるなど、その素行の悪さが問題視されていた。
入団後はチーム事情からしばしば一軍に呼ばれたが、投手としてはこれといったものがなかったため一軍では炎上を繰り返し*1、ファンの期待に応えられないシーズンが続く。更に入団前に懸念されていた素行不良も度々顔を出し、2017年辺りからは毎年のように戦力外予想に名前が上がっていた。
2020年
新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れた2020年シーズン、球団が自宅待機及び不要不急の外出の禁止を通達していたにもかかわらず、相内は2度にわたりそれに違反する。
そして、そのうちの2回目ではチームメイトの佐藤龍世*2が運転する車に乗り千葉県へゴルフへ行った*3のだが、道中、首都高速道路にて佐藤が制限速度89キロオーバーとなる時速149kmで走行していたところをオービスに検知されていた事が発覚。西武球団は相内と佐藤に無期限対外試合出場禁止を言い渡し、これにより相内は前人未到の猛謹慎賞を達成。さらに、後に佐藤が警視庁に出頭、シーズン中に行われた初公判にて「同乗していた先輩の相内さんの指示に従った」と供述した*4。
この事から相内は名誉外様を飛び越え終身名誉引退希望選手の代表格に登り詰めるが、同年オフに大方の予想通り相内の戦力外が発表される。
その際に渡辺久信GMが発したコメントがこの「誠の場合は普通に戦力外」である。
西武・相内は「普通に戦力外」格闘家転身報道も渡辺GM「一番下の選択肢と…」
西武の渡辺久信GMが3日、戦力外通告をした相内誠投手について、「誠の場合は普通に戦力外ですよね。来季の構想から外れたということ」と話した。
12年ドラフト2位の相内は今季1軍登板はなく、イースタンでは13試合登板、0勝0敗、防御率2.13。過去には無免許運転や未成年飲酒などで処分を受け、今季は無期限の対外試合出場禁止処分を受けるなどトラブルもあった。渡辺GMは「もちろん才能のある投手でありますし、期待はしておりましたが、なかなか野球界の中に対応できなかったということだと思います」と話した。
裏を返せば「普通ではない戦力外」があることになるが、これに関しては素行によるものではなくあくまで実力で判断した上での戦力外であるという説、あるいは同年に自律神経失調症の治療のために戦力外通告を受け育成契約となった多和田真三郎(リーグ優勝した2018年に16勝を挙げ最多勝を獲得)と対比したという説がある。