飛び檻

Last-modified: 2024-04-07 (日) 02:41:29

オリックス・バファローズの蔑称。
読んで字の如く、実在する飛び降り自殺ないしはその可能性のある転落事故を揶揄するという極めて不謹慎な言葉であり、当事者にとっても極めて侮辱的な表現であるため、安易な使用は推奨されない。

解説

由来は言うまでもなく「飛び降り」にオリックスの略語「檻」*1をかけたもの。
「檻」という略語そのものは近鉄と合併する前、すなわちブルーウェーブ時代から使用されており、この「飛び檻」という言葉も野球板時代から不謹慎なアンチ・オリックスのユーザーによって1998年のドラフト後に起きた事件*2を揶揄する形で使われていた。

その後、野球板からなんJへの過渡期の中で一度はこの言葉の使用は沈静化したのだが、2010年シーズン前に「ある出来事」が起こると、再び不謹慎ユーザーたちの間でこの言葉の使用が再燃、なんJの中で今なお問題となっている。

「ある出来事」とは

その出来事とは、当時オリックスに在籍していた小瀬浩之の死亡事故である。
2007年の大学・社会人ドラフト会議で3位指名を受けて近畿大学からオリックスに入団した小瀬は春季キャンプ中だった2010年2月5日未明に宮古島の宿泊地で遺体となって見つかった。10階の自室から転落した*3ものと見られ、事件性がなかったことから自殺とされているが、これまでに遺書が一切見つかっていないなど、謎の多い事故である*4

その後、小瀬がつけていた背番号41は欠番扱いであったが、2020年シーズンから佐野皓大が背負うことになり*5*6、10シーズンぶりに解禁されることとなった。

悲劇は続く

オリックス公式Twitterが、2019年5月4日大阪府で起こった女性の飛び降りに関するツイートにいいねをしてしまうという事件が起こった。5月7日に球団が管理者のミスであると述べた上で謝罪するツイートをしており、いいね欄から例のツイートは消えている。

関連項目

Tag: オリックス 蔑称 絶許


*1 近年は実際に文字通りの「檻」に移籍する人物が登場したことなどから使用を忌避するものも多い。
*2 このドラフトは松坂世代が初めて指名対象となったドラフトという事で話題を集めた。オリックスは数々の逸材達の中から新垣渚(沖縄水産)を1位で指名。福岡ダイエーホークスと重複するも抽選を制して交渉権を獲得したのはオリックスだった。ところが、かねてよりダイエー入団か大学進学の2択と定めていた新垣は入団を拒否。担当スカウトの三輪田勝利が沖縄へ交渉に出向くも新垣サイドから面会謝絶を言い渡され、板挟みとなった三輪田が飛び降り自殺に追い込まれた。翌年に球団の責任が認められ労災認定、新垣は九州共立大学に進み4年後の2002年オフのドラフトで意中のダイエーに入団した。
*3 このことから、「小瀬飛び降リックス」というさらに不謹慎極まりないどころか使用者の人間性を疑うレベルの蔑称までもが誕生してしまった。また、不謹慎ネタを多く扱うカッスレでも題材にされた。一例
*4 捜査した沖縄県警も、小瀬選手の尊厳への配慮から詳細を明らかにしなかった。
*5 佐野は全ての事情を承知の上でこの背番号を希望している。本人曰く「小瀬と同じ誕生日(9月2日)ということで縁を感じた」とのこと。ちなみに佐野はプロ生活5年で4回目の背番号の変更(12→64→121→93→41)を経験することになる。
*6 ちなみにこの年から佐野にも個人応援歌(エステバン・ヘルマンからの流用)が使用されるようになったが、歌詞に「全力で飛び込め」とあるため不謹慎なのではないかと批判の声があった。