囲碁将棋連結仮説

Last-modified: 2016-12-15 (木) 22:09:59

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囲碁と将棋の世界観

バックギャモンとは何かのページで、バックギャモンは何を表したゲームなのかについて
非常に苦しい考察を展開した。

 

では、囲碁や将棋は何を表したゲームなのか。
おそらく、基本的にはどちらも「戦争」と「領土争い」がテーマと見て大きな間違いではないだろう。

 

しかし、同じことをモデルにしていても、その表現の仕方がまるで違うゆえに
この2つは全く異なるゲームとなっている。これについて私は、この2つのゲームの世界観が
連続性を持っており、すなわち、「囲碁」的世界の後の世界が「将棋」的世界と捉えることができると考える。

囲碁の世界

「囲碁」の試合が始まる時点では、人々の階級差はない、平等な世界である。
国家も存在しない、平和な世界。そこにこの世界初の戦争が始まる。
自分達の部族がなるべく多くの領土を獲得するように動き、その中で、
人々に徐々に個性的な役割が与えられ、そして、国家ができていく。

 

そして、それぞれの国の領土・人民が確定し、一旦、また平和な世界となる。

将棋の世界

しかししばらくすると、自国の持つ領土を広げようと、「将棋」が始まる。
既に両軍の陣地(領土)があり、人々の階級差・役割差がある上での戦争が始まるのだ。
なお将棋の「駒落ち」は、囲碁の終了時点で国家間に力差が生じた場合、と捉えることができる。

新ゲーム「囲碁将棋」

そこで、りばー氏の考案により、1試合目の囲碁の差によって
2試合目の将棋の駒落ちが決まるという新ゲーム「囲碁将棋」が誕生した。

 

もし囲碁が得意なAさんと将棋が得意なBさんがいた場合、普通に囲碁・将棋2番勝負を行えば
1勝1敗で優劣をつけられずに終わるに決まっている。

 

だが「囲碁将棋」を行えば、必ず決着がつく。
これは厳密にいうと二番勝負ではなく、あくまで囲碁と将棋をつなげた1つのゲームである。
囲碁が終了した時点ではゲームの途中であり、囲碁で勝った側が大差で勝っているほど
相手の駒を落として将棋をスタートし、この将棋で勝った方が、ゲームの勝者となるのだ。

 

これならば、「囲碁と将棋の総合力」をわかりやすい形で競うことができるのではないか。
今後の課題は、囲碁で何目勝てば将棋で何の駒を落とすのか、という基準をいかに設定するかである。
囲碁と将棋、どちらに対しても明るい人による発案が待たれるところだ。