元ネタ解説
- 戦役の章題はストーリーに沿ったものがつけられているが、
- 特殊任務やイベントの章題は、何らかの元ネタからつけられているようだ。
- 中国語からの翻訳の際に固有名詞が考慮されていないため、日本語としては意味の通じないものが多い。
- 中国語版の名称で調べると、史実の戦闘や戦争映画などが多いようだ。
イベント
資材密令A
- ウル奇襲(偷袭鲁尔)
- ウル→ルール。ドイツ西部の工業地帯。
- チャスタイズ作戦。
- 1943年イギリスがドイツのルール工業地帯のダム破壊を目的とした作戦。19機の爆撃機が使用された。
この作戦の結果、ダム下流域80kmに渡って水害を引き起こした。
- 北方の工場(北方工厂)
- アントワーヌ争奪戦(安锡争夺)
- アントワーヌ→アヌシー。フランス東部の都市。
- ジュネーヴとシャンベリの中間にあるため、10世紀から19世紀にかけ度々この地の奪い合いが行われた。
- シュノンソー城(舍农索堡)
- フランス西部、ロワール渓谷内にある城。世界遺産。
- 第一次大戦時、ギャラリーが病棟として使用された。第二次大戦時はドイツ占領区からの脱出経路として使用されたりもした。
- 虎口からの逃亡(虎口脱险)
- フランス映画『La Grande Vadrouille』邦題『大進撃』1966年作。
- 1942年ナチス占領時代のパリが舞台。
イギリス空軍の戦闘機がパリ上空で撃墜され、脱出した乗員3人が地元民やレジスタンスの力を借りながらイギリスへ帰還しようとするコメディ。
- 戦争の境界線(战争子午线)
- 中国映画、英題『The Meridian of War』1990年作。
- 1942年、任務で万里の長城西部へ来た中国軍の特殊部隊が負傷した子どもたちと出会い、彼らを護衛しながら万里の長城沿いに西へと向かう。
資材密令B
- リルの鉱区(里尔矿区)
- リル→リール。フランス北部の都市。
- リル→リール。フランス北部の都市。
- ダンケルク(敦刻尔克)
- フランス北端、北海に面した都市。
- ダンケルクの戦い、ダンケルク撤退戦を指すと思われる。イギリス側作戦名は、ダイナモ作戦。
- 1940年5月ドイツ軍の電撃戦によりフランス最北端のダンケルクへと追い詰められたイギリス派遣軍とフランス軍合わせて40万人を、
イギリス国内のあらゆる船舶をかき集め脱出させようとした作戦。
ドイツ軍が連合軍側の目的の誤認から機甲部隊の温存等した結果、35万人を脱出させるのに成功した。
この戦いの結果、イギリス軍は兵士3万人を捕虜として失い、大半の軍備も失い、深刻な兵器不足に陥る事となった。
もはやドイツ軍を阻む者はいなくなり、6月13日パリ占領、6月22日フランス降伏となりドイツは一時の勝利を得た。
だが、35万もの兵力を逃した事は後々ドイツが追い詰められる一因ともなったと言われる。
- 冬の攻勢(冬日攻势)
- 冬季攻勢。
- 有名な物としては、日中戦争での中国国民革命軍からの冬季攻勢(1939~1940年)、
独ソ戦でのソ連赤軍の冬季攻勢(1941,42,43年)等がある。
- 白い冬(白色严冬)
- ノルウェー・スウェーデンの合作映画『Into the White』2012年作。
- 1940年のノルウェー山中での実話が元になった作品。
イギリス軍とドイツ軍の戦闘機が相撃ちして墜落するも、生き延びた両軍の兵士は山小屋にたどり着き、
雪山から生還するために協力する事になり、敵同士でありながら次第に友情が芽生えていく。
- 霧の中での戦い(雾林寒战)
- ベラルーシ・ロシア・ラトビア・ドイツ・オランダの合作映画『В тумане』英題『In the Fog』2012年作。
- ベラルーシの作家ワシリー・ブイコフの同名の小説が原作。
- 1942年ドイツ占領下のベラルーシが舞台。元パルチザンの男が裏切りを追求されるが、無実を証明する方法がなく…。
- ベラルーシ・ロシア・ラトビア・ドイツ・オランダの合作映画『В тумане』英題『In the Fog』2012年作。
- 北風の神(北风之神)
- ギリシャ神話、北風の神ボレアース。
- 紀元前492年ペルシャ帝国の海軍がギリシャに侵攻しようとした際、アトス半島で「神風」にあって艦船が大破、ペルシャ軍は戦わずして潰走したと言われている。
- ギリシャ神話、北風の神ボレアース。
資材密令C
- 火花行動(火花行动)
- イスクラ作戦。イスクラは火花の意。
- ドイツ軍により1941年9月から続いていたレニングラードの包囲を打ち破るべく、ソ連は何度も反攻戦を仕掛けていたが、全て失敗に終わっていた。
1943年1月ソ連軍はネヴァ川の氷結を待って、12日に4500門以上の砲による2時間もの準備砲撃後に進撃を開始した。
ドイツ軍も激しく抵抗したが、18日についに包囲網が一部突破され、地上連絡路・鉄道が開通した。
しかしその後もドイツ軍の砲爆撃は続き、包囲の全面解除までは更に1年以上先の1943年3月までかかった。
- 鳳凰行動(凤凰行动)
- イギリスの作家ジョン・コナーの小説『Phoenix』2003年作。
- 麻薬密売事件に巻き込まれた女が、事件の裏にテロ組織IRAが関わっている事を知ってしまい、標的とされてしまう。
- 攻撃方向(主攻方向)
- 2005年に北京大学出版社が発刊した第二次世界大戦の主な戦いをまとめた書籍シリーズ。
- 2005年に北京大学出版社が発刊した第二次世界大戦の主な戦いをまとめた書籍シリーズ。
- 毒の太陽(毒太阳I)
- 毒の太陽II(毒太阳II)
- 毒の太陽III(毒太阳III)
- ロシア・フランスの合作映画『Утомлённые солнцем』邦題『太陽に灼かれて』1994年作。
- 続編の『戦火のナージャ』(2010年作)、『遥かなる勝利へ』(2011年作)と合わせて三部作。
- 1930年代の大粛清時代のソ連を舞台にした人間ドラマ。
- ロシア・フランスの合作映画『Утомлённые солнцем』邦題『太陽に灼かれて』1994年作。
資材密令D
- W計画(W计划)
- ポーランドで1936~39年にかけて作られた対ソ連防衛計画。
- イギリス映画『The W Plan』1930年作。
- 第一次大戦中、ドイツ軍が計画しているR計画の調査にイギリス軍工作員がドイツ国内に潜入する。
- 第一次大戦中、ドイツ軍が計画しているR計画の調査にイギリス軍工作員がドイツ国内に潜入する。
- Z計画(Z计划)
- 1938年から研究されていたポーランドの対ドイツ防衛計画。
- 39年のドイツ軍侵攻までに完成していたのは戦争勃発直後段階までだった。更に計画上の部隊配置は実際のドイツ軍の侵攻計画に対して最悪のものだった。
- ドイツ海軍の1939年から開始し1947年までかかる予定だった海軍拡張計画。
- 第一次大戦後ヴェルサイユ条約で廃棄縮小された海軍戦力の回復・拡充のために、1938年にエーリヒ・レーダー海軍総司令により起草された。
実際には1939年以前から各種艦艇の建造が開始されていたが、1939年9月のポーランド侵攻により中断され、海軍戦力が劣勢のまま第二次大戦へ突入する事となる。
- 第一次大戦後ヴェルサイユ条約で廃棄縮小された海軍戦力の回復・拡充のために、1938年にエーリヒ・レーダー海軍総司令により起草された。
- 1938年から研究されていたポーランドの対ドイツ防衛計画。
- R計画(R计划)
- 第ニ次大戦前の1920~30年代のポーランドの防衛計画の一つで、対ソ連戦を想定した物。
- 第ニ次大戦前の1920~30年代のポーランドの防衛計画の一つで、対ソ連戦を想定した物。
- アドウ攻略A(阿登攻略A)
- アドウ攻略B(阿登攻略B)
- アドウ攻略C(阿登攻略C)
- アドウ→アルデンヌ。ベルギー南東部・ルクセンブルク・フランスにまたがる丘陵地帯。
- アルデンヌ大攻勢。バルジの戦い。ドイツでは「ラインの守り作戦」や「ルントシュテット攻勢」と呼ばれる。
- 第二次大戦終盤、ノルマンディー上陸作戦以降連合軍に押されていたドイツ軍は、1944年12月16日アントワープ占領を目的としてアルデンヌ地方のアメリカ軍に攻撃を仕掛けた。
緒戦ではドイツに押し込まれたアメリカ軍だったが、翌年1945年に入り押し返しドイツに大きな損害を与えた。
アメリカ軍も多大な損害を受けたが、苦境のドイツ軍のダメージは深刻で、対ソ連防衛戦力が不足しソ連の侵攻が早まる等、ドイツ降伏が早まる結果となった。
軍糧問題
- 食料危機(粮食危机)
- 魚と鷹の戦略(鱼鹰战略)
- 鱼鹰はオスプレイのことだが、第二次大戦までの事柄が主の作品なのでこの場合は別の事を指していると思われる。
- 鱼鹰はオスプレイのことだが、第二次大戦までの事柄が主の作品なのでこの場合は別の事を指していると思われる。
- 菜園市場(菜园市场)
- 春のホトトギス(春天的杜鹃)
- ロシア映画『Кукушка』邦題『ククーシュカ ラップランドの妖精』2002年作。
- 第二次世界大戦末期のフィンランド北部ラップランドが舞台。互いに言葉の通じない3人の共同生活。
- なお、ホトトギスではなくカッコウである。ソ連の隠語でフィンランド狙撃兵をそう呼んだ。
- 兵士の歌(士兵之歌)
- ソ連映画『Баллада о солдате』邦題『誓いの休暇』1959年作。
- 戦功で特別休暇を貰った兵士が故郷に帰る旅の話。
- ドン氷結(冰封顿河)
- ドン川。ロシア南東部の主要河川の一つ。
- 下流域は12月半ば頃~3月後半まで凍結する。
スターリングラード攻防戦のウラヌス作戦時の12月16日に隣のヴォルガ川が凍結したが、付近のドン川はそれよりかなり細いので同じく凍結していたと思われる。
レアプロック
- 戦略資源(战略资源)
- 逆転要素(逆转要素)
- 自分で見る(自己去看)
- ソ連映画『Иди и смотри』邦題『炎628』1985年作。
- ベラルーシにおけるアインザッツグルッペン(ナチスの移動虐殺部隊)をロシア人少年の目線で描いた映画。
- 悪狼の城(恶狼之城)
- アメリカのホラー映画『Wolf Town』邦題『ウルフ・タウン』2011年作。
- 4人の学生が廃墟の町で狼に襲われ、車を壊され町に閉じ込められてしまう。
- 四枚の羽(四根羽毛)
- アメリカ・イギリスの合作映画『The Four Feathers』邦題『サハラに舞う羽根』2002年作。
- A・E・W・メイソンの小説『四枚の羽根』の6回目の映画化。
- 19世紀末のイギリス軍士官が主人公。アフリカ侵略に疑問を持ち除隊の道を選んだ主人公の元に、
親友や僚友から臆病者を意味する白い羽根が送って来られ、婚約者も去ってしまう。
だが、戦場で仲間達が窮地に陥っていると知り、再び戦場へと戻る。
- アメリカ・イギリスの合作映画『The Four Feathers』邦題『サハラに舞う羽根』2002年作。
- 嵐に怯えず(无惧风暴)
- アメリカ映画『Into the Storm』邦題『イントゥ・ザ・ストーム』2014年作。
- アメリカの田舎町シルバートンに超巨大竜巻が来襲する。
突破口
- 赤字(入不敷出)
- 領地枯渇(领地枯竭)
- 計画経済(计划经济)
- 飢え(饥饿需求)
- 防災保収(防灾保收)
- 安定の発展(稳固发展)
- 元ネタはなく言葉そのままの意味のようだ。
- そもそも「突破口」の原題は「硬通缺口」で、硬貨不足といった意味になる。そのまま経済関連の用語で統一されているようだ。
戦力測定
- 精確模擬(精确模拟)
- 精緻なシミュレーション、の意。
- 精緻なシミュレーション、の意。
- 巨蛇の災い()
- 主宰者()
戦隊競技
- 全て敵チームの小隊名。
特殊任務
- ハリコフ(哈尔科夫)
- ウクライナ北東の都市。ハルキウとも言う(ハリコフ:ロシア語読み、ハルキウ:ウクライナ語読み)。
- ハリコフ攻防戦。1941~43年にかけて、ドイツ軍とソ連軍がハリコフの制圧を巡って4度に渡る戦闘があった。
- トゥールの戦い(图尔争夺)
- フランス中部の都市(Tours)。
- だが、ここでの戦闘が不明。732年、フランク王国とウマイヤ朝の戦闘でトゥール・ポワティエ間の戦いがあるが、時代が飛びすぎ。
フランス北東部の都市トゥール(Toul)では、1940年ドイツのフランス侵攻で戦闘があったが、中国語表記「图勒」で異なる。
- 十字軍計画(十字军计划)
- クルセーダー作戦。北アフリカ戦線のうちのひとつ。
- ドイツアフリカ軍団の派遣で、イギリス軍はリビア北東のトブルクにて包囲されていた。
1941年11月、追加で派遣されたイギリス軍とトブルク守備隊は枢軸軍との戦闘に勝利し、枢軸軍は東へ撤退した。
- 北アフリカの影(北非谍影)
- アメリカ映画『Casablanca』邦題『カサブランカ』1942年作。
- 第二次大戦初期、親ドイツのフランス領モロッコのカサブランカを舞台にしたラブロマンス。「君の瞳に乾杯」という名言が有名。
- ドイツを悪役とし、親ドイツのヴィシー政権を暗に批難、自由フランスを支持するなど、プロパガンダ的な側面を持つ。
- パスワード危機(密码危机)
- 極度氷点(极度深寒)
- 屋根上の騎兵(屋顶骑兵)
- アイスファイヤ(冰焰行动)
- ノルウェーの森(挪威密林)
- 村上春樹の小説『ノルウェイの森』1987年作。また、これを原作とした2010年作の日本映画。
- としたいが、中国語題は『挪威的森林』で微妙に異なり、内容も戦争と関係ないため、別の事柄を指すと思われる。
- 兵臨城下(兵临城下)
- アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランドの合作映画『Enemy at the Gates』邦題『スターリングラード』2001年作。
- 実在したソ連軍の狙撃兵を主人公として、1942年のスターリングラード攻防戦を描く。
- シーヤの回廊(西亚走廊)
- シーヤ→西アジア。
- シーヤ→西アジア。
- ビルマ公路(滇缅公路)
- ビルマ公路。イギリス領ビルマ(現ミャンマー)のラシオと中国の昆明をつなぐ幹線道路。
- 1938年に完成し、イギリスが軍事物資を中国へと輸送するのに使われた援蔣ルートのひとつ。
1942年、日本軍のビルマ占領で遮断された。
- 傀儡の町(傀儡小镇)
- 遠東戦線(远东战线)
- シシリ救援(西西里救援)
- シシリ→シチリア。イタリア半島南西の地中海にあるイタリア領の島。
- ハスキー作戦を指すと思われる。
- 1943年7月、イギリスを中心とした連合軍がシチリア島へと上陸。戦闘に。
シチリアマフィアの内応などもあり、連合軍がシチリアを制圧。枢軸軍はイタリア本土へ撤退した。
- アイスランド作戦(冰岛作战)
- アイスランド侵攻を指すと思われる。フォーク作戦。
- 1940年5月、航路防衛などを理由にイギリスが中立国のアイスランド王国へ侵攻し占領した。
- 南防衛戦(南方保卫战)
- 発電機計画(发电机计划)
- ダイナモ作戦。資材密令B・2章のダンケルクの戦い。
- あらゆる船舶をかき集めて英仏連合軍をイギリス本島へと撤退させた。
- 電撃戦(闪电作战)
- 電撃戦。ブリッツクリーク。
- 戦車・地上直援機を中心に一挙に敵陣を突破し、その後に後方連絡線や指揮系統を破壊するという戦闘教義。
- エリアアラマ(阿拉曼战区)
- アラマ→エル・アラメイン。エジプト北部、地中海に面した都市。
- エル・アラメインの戦いを指すと思われる。
- ドイツ軍の侵攻で、イギリス軍はエル・アラメインに最終決戦陣地を敷いた。
1942年7月、枢軸軍からの侵攻を受けるも抵抗し膠着状態に。
アメリカからの大量の支援を受け、同年10月奇襲にて反撃を開始。イタリア軍の奮闘があるも、枢軸軍は大損害を受け撤退した。 - 連戦連勝のドイツアフリカ軍団にとって初めての大敗北となり、これ以後北アフリカ戦線では連合軍の優位へと大きく傾く。
- 作り話(子虚乌有)
- 証拠不足(不足为凭)
- 聞きの風説(道听途说)
- 風影広げる(风影敷衍)