剣士 リサ【1】
「頼れるのは己の剣のみ。私はそうして生きてきました」 リサは鞘の上から愛おしそうに剣を撫でた。その顔は、どこか寂しそうな表情だった。 |
剣士 リサ【2】
「私に剣を抜かせないでください。抜いてしまえば……倒さなければならなくなります」 リサの言葉には、沈痛な響きが混じっていた。 |
剣士 リサ【3】
「……また、私は罪を犯してしまった」 つぶやく彼女の後ろには、多くの敵が倒れている。どれも、一刀のもとに切り捨てられていた。 |
剣士 リサ【4】
「いつかは剣をおいて、自由に生きてみたい」 そう告げる彼女は、年相応の女の子の顔をしていた。果たして、リサが剣を捨てられる日はくるのだろうか。 |