アレクサンドロス【1】
「とどまっていては勝利は遠のく。自ら出向くとしよう」 王宮の片隅で、筋肉質の男が馬の顔をなでていた。彼こそ、アレクサンドロス。この地を平和に導くであろう、英雄と呼ばれる男。 |
アレクサンドロス【2】
「私自身が馬を駆り、戦場にて剣を振るうしかあるまい!」 馬の嘶きに急かされるように、アレクサンドロスは決意を固める。王自身が王宮を離れ、戦場に赴くことはリスクだと知りながら。 |
アレクサンドロス【3】
「私は決して英雄などではないが、退くことだけは許されない」 あたりが夕闇に染まるころ、アレクサンドロスは出陣の刻を迎えていた。彼が前線に出ることで、国民の命が救われる……。 |
アレクサンドロス【4】
「我が愛馬ブケパロスよ、今回の遠征もお前の力が必要だぞ」 戦いの最前線で馬の嘶きが聞こえる。その馬に騎乗するのは、人々から英雄と謳われたアレクサンドロス。たなびくマントが眩しい。 |