イアソン【1】
「どんな困難が待ち受けようと、私は退かない!」 男性とも女性ともつかない、しかし美しい容姿のイアソンは、砂漠の中で廃墟と化した王都を前に決意を新たにしていた。 |
イアソン【2】
「失われたものは大きい……。しかし、まだ終わりではない」 自らが手にするはずであった王位は、都の消滅とともに消え去った。だが、イアソンの目は死んでいなかった。 |
イアソン【3】
「覚悟するがいい……この都を奪った罪深き者よ……」 イアソンが、この地に戻ってきたときには、もう手遅れだった。疲れ果てた身体を奮い起こし、反逆への誓いを立てる。 |
イアソン【4】
「さあ、いくぞ! 祖国を、未来を奪われた者の無念を受け止めろ!」 かつて勇者とまで呼ばれたイアソンは、まさに鬼神と化していた。もう、誰も止めることはできない。 |