ガヘリス【1】
「おい、ここにいるんだろ? 命乞いするなら今のうちだぞ」 王宮の中に足を踏み入れたガヘリスは、わざと相手に聞こえるように大声を張り上げ威嚇すると、その口元が微かに緩む。 |
ガヘリス【2】
「出てこないか……。じゃあ、こっちからいくぞ!」 その昔、円卓の騎士の一人として活躍を残した彼も、正義のために剣を振るうことなど、すっかりなくなってしまっていた……。 |
ガヘリス【3】
「ふしゅううぅぅぅ……。あまり俺を怒らせないほうがいいぜ!!」 その目は、どう見ても正気を失い、正義の名を冠した剣も鎧も深闇に染まり、制御不能に陥っているように見えた。 |
ガヘリス【4】
「いよおおぉぉ!! たぎってくるぜええぇぇぇ!!!」 そこには悪夢のような光景があった。目は血走り、身体は炎に包まれ、黄金色の2本の剣が……記憶はそこで途切れた……。 |