人属性/HR/レムス

Last-modified: 2018-03-13 (火) 00:05:40

レムス【１】

「俺の剣の流儀はただ一つ。美しく敵を斬ることだ」
美しき剣士ﾚﾑｽは青く輝く刀身をなでる。力強く戦って勝利することは、彼にとって無様な敗北と変わらない。華麗に戦い、斬り捨てる。それが彼にとっての勝利なのだ。

「俺に斬られるのは名誉なことだぞ。俺は斬られる側も最大限美しくなるようにしているからな」
魔力を持ったﾚﾑｽの剣に斬られても、相手は血を流すことはない。青い閃光が飛び散り、敵はそのまま息絶えるのだ。

「かつての俺は狼だった。敵を殴り、潰し、叩き斬ることが戦いだと思っていた。だが、血まみれの自分に嫌気がさしたのさ」
戦場の狂戦士と呼ばれたﾚﾑｽ。当時の彼はまさに牙をむく狼そのものだった。そんな自分に嫌気がさした彼は、自らの戦い方を模索しだした。

「醜く戦おうが、美しく戦おうが、敵の命を奪うという行為は同じ。所詮、俺は美学を持っただけで獣と変わらないさ」
流れるような動作で敵を斬る。ﾚﾑｽは自らの流儀を守って戦場で剣をふるう。再び彼の中の狼が目覚めるような敵に出会うまでは、その華麗な剣技で戦い続けるだろう。