女王 ソフィア【1】
「この辺りも、ずいぶん緑が広がりましたね」 ソフィアが即位して五年あまり、荒廃していた国土もようやく復興の兆しを見せていた。 |
女王 ソフィア【2】
「これからは余所から取るのではなく、国を富ませるのです」 ソフィアはこれまでの軍備偏重をやめ、農地開墾と教育、そして医療に力を注いだ。 |
女王 ソフィア【3】
「女王陛下! 敵襲です!」 謁見の間に伝令が飛び込んできた。国が豊かになれば、今度は外敵に狙われる。国土と国民を守るためにも、戦いは避けられない。 |
女王 ソフィア【4】
「陛下、ここは危険ですから」 将軍の言葉に、ソフィアは渋々下がる。今の自分が、前線でできることはなにもない。後ろで安全な姿を見せることも、大事な役割なのだ。 |