猛獣使い ディオンヌ【1】
「大丈夫だよ。こう見えても、この子はおとなしいから」 自分の背丈よりはるかに大きい猛獣の首を撫でながら、少女はにっこりと微笑んだ。 |
猛獣使い ディオンヌ【2】
「あたしは、ディオンヌ。で、この子がマーブルだよ」 ディオンヌと名乗る少女は、張り切って仲間の猛獣を紹介し始めた。 |
猛獣使い ディオンヌ【3】
「行くよ、マーブル!」 虎の背中に飛び乗ると、ディオンヌは草原を駆けだした。人間にはとても追いつけない速度で、一人と一匹は疾走する。 |
猛獣使い ディオンヌ【4】
「グルルルル!」 ディオンヌの指示によって、猛獣が牙と爪を振るう。人間の抵抗など、彼らにとっては取るに足らないあがきなのだ。 |