精霊使い ハミルトン【1】
「精霊を呼び出すのは、そんなに簡単なことではありませんよ」 ハミルトンは静かに言った。その姿は若いが、どことなく威厳を感じさせる。 |
精霊使い ハミルトン【2】
「まずは、精霊の特性を理解しなければなりません」 海の上で火の精霊を呼び出すといったような、場にそぐわない召喚には精霊は応じない。 |
精霊使い ハミルトン【3】
「大地の子らよ!」 ハミルトンが叫ぶと、足元の土が盛り上がりハミルトンの体を覆った。矢はすべて土壁に当たり、ハミルトンの体には届かない。 |
精霊使い ハミルトン【4】
「やめましょう。あなたに勝ち目はない」 ハミルトンの周囲には、数々の精霊が浮かんでは消えている。これだけの精霊を同時に操るのは、もはや人間業ではない。 |