【サマーバカンス】エイリーク【1】
「バカンスか、たまにはいいさね」 海の戦いで勇名をはせた女海賊エイリーク。今日は命の洗濯をするため、海を離れて街に繰り出した。潮風に傷んだ服は新調したいところだ。 |
【サマーバカンス】エイリーク【2】
「どうもいかんねえ、地面に足がついているってのは落ち着かなくてさ」 買い物をしに街に出たエイリークではあったが、すぐに海岸へと戻ってきてしまった。甲板と砂浜に慣れた足には、街の石畳の感覚がなじまなかったらしい。 |
【サマーバカンス】エイリーク【3】
「でも買い物はしてきたんだよ。ほら、似合うだろ?」 エイリークが仕立ててきた新しい服は水着だった。潮風を肌に直接感じられて、落ち着くらしい。エイリークは毎日これを着ると言っているが、部下たちにとっては落ち着かない日々になりそうだ。 |
【サマーバカンス】エイリーク【4】
「潮風の声、これが私にとっての子守唄さ」 エイリークは結局、休暇を浜辺で寝て過ごした。砂の暖かさと潮風の音が、一流の宿屋よりもくつろがせてくれるのだという。骨の髄まで海の女なのだ。 |