【十刃】オルトロス【1】
「敵は斬る」 この地獄に訪れた危機にオルトロスは呟いた。恐怖も慄きもなくただ一言だけ。戦闘の申し子たるオルトロスにとって、それは待ち望んだ時だった。 |
【十刃】オルトロス【2】
「いざ尋常に」 オルトロスの武器は一本の刀。この獅子の牙のごとき刀がどれほどの切れ味なのか、攻めてくる敵が強大であるほど如実に分かるだろう。 |
【十刃】オルトロス【3】
「死にたい者から、かかってきなさい」 攻めてきた神々の軍団と、オルトロスは静かに戦う。鋭い斬撃をいくら走らせても、オルトロスが戦いに飽きることはない。 |
【十刃】オルトロス【4】
「まだ血が足りない。もっと、もっと血を……」 強大な神との一騎打ちの末、オルトロスはその首を取った。だが、まだ彼女は満足していない。今日も彼女は新たな血とスリルを求め、さらなる戦場へと向かうのだ。 |