【叛逆の英雄】モードレッド【1】
「法律? 大人の決めたことでしょ、あたしにとっては無意味よ」 モードレッドは自らを混沌の騎士と名乗っていた。混沌からしか自由は生まれない、そんな独自の論理を周囲に吹聴し、肩で風を切るような毎日を送っている。 |
【叛逆の英雄】モードレッド【2】
「いつか、あたしの思い描く理想の世界を作ってやるからさ」 仲間に得意げに話すモードレッドだが、いつしかその仲間たちからも言動をたしなめられるようになる。いつまでも子供じゃないんだからと、ついにきつい一言が彼女に投げかけられた。 |
【叛逆の英雄】モードレッド【3】
「あたしはお前らみたいに大人にこびたりしない! 絶対に自由をつかんでやる!」 忠告をしてくれた仲間に向かい、自らの虚勢を保つために罵声を浴びせる。自らを縛る親や大人への怒り、それが今のモードレッドにとって生きる原動力だった。 |
【叛逆の英雄】モードレッド【4】
「全部ぶっ壊してやるよ、大人の作ったものなんかさ! 今に見ていろ!」 自らの剣にそう誓うモードレッド。自分を理解してくれるのは、もうこの剣しかない。モードレッドは若き怒りを込め、太陽を斬るように剣を振るうのだった。 |