コリネウス【1】
「巨人との戦いだと?正義で行ったわけではないのでな語るつもりはない。」 かつて『巨人殺し』と呼ばれた男がいた。騎士として仕えていたが離れて暮らす妻と娘を巨人族に殺され身分を捨て巨人族と戦うことを決意する。最愛の家族を手にかけた巨人族を見つけ出し復讐を果たすが祖国に戻らず傭兵として世界を放浪することになる。 |
コリネウス【2】
「そ、そんな……まさか……」 巨人族への復讐を果たし放浪の旅を続けるコリネウスだったが、最愛の娘に似た少女と出会う。少女は救世主と呼ばれ滅亡した国の領土を取り戻す戦いを続けているのだという。コリネウスはあの時、守ることのできなかった娘と少女を重ね合わせ、生涯を掛けて少女を守ると誓うのであった。 |
コリネウス【3】
「皇帝陛下のご命令だ。許せ……我が友よ……。」 皇帝の地位に就いた少女は例え功績を上げた人物であっても、忠誠心が揺らいだ瞬間に処刑することを徹底した。処刑を恐れコリネウスへ取り繕う者もいたが、少女と同様に彼もまた徹底して敵となる者を排除していった。自身の死後も少女を守るために。 |
【慧眼の士】コリネウス
「たかだか10万の軍勢で、この『皇帝の盾』は打ち破れぬぞ!!」 コリネウスは誰よりも近くで少女を守った。雨のように降る矢をその盾で跳ね返し、猛る軍勢をその槍で串刺しにしていく。その姿から『皇帝の盾』の称号を与えられ、唯一助言を許されるほどになっていった。コリネウスは地位や名誉のためではなく、ただ少女を守る誓のためだけに戦った。少女への忠誠が揺るがない礎を築き上げていくのであった。 |