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人属性/LLR/【春祭】オフィーリア

Last-modified: 2018-03-07 (水) 22:42:12

【春祭】オフィーリア【１】

「ｰｰ輝く朝の青空に、ﾋｽｲの鳥が舞い踊る」
ｵﾌｨｰﾘｱは川の水面にその身を浮かべながら、視界に飛び込んできた景色をそのまま歌として表現した。水の優しい冷たさと、鳥たちのさえずりが心地よく響く。

「ｰｰ川を流れる花びらは、私を彩るｱｸｾｻﾘｰ」
歌い続けるｵﾌｨｰﾘｱのもとへ、川の上流から花びらが流れてくる。色とりどりのそれらはｵﾌｨｰﾘｱの脚や手のひらに張り付き、離れ、装いを万華鏡のごとく変えてくれる。

「ｰｰ風に吹かれて蝶も葉も、ひらひら舞い散り花のよう」
太陽は少しずつ西へと傾き始めるが、ｵﾌｨｰﾘｱは歌い続ける。自然は尽きることなきｱｲﾃﾞｨｱと表現力で、新たな芸術をみせてくれる。ｵﾌｨｰﾘｱが飽きることは決してなかった。

「ｰｰ草木は夕べに色づいて、赤き衣を身にまとう」
夕日に照らされ、辺りの樹木が色づき始める。ｵﾌｨｰﾘｱを包む川もまた、いつしか夕焼けの色に染まっていた。優しい川の流れに身を任せていると、つい時間を忘れてしまうのだと、ｵﾌｨｰﾘｱは笑うのだった。