【歌劇】アトッサ【1】
「こういう綺麗なドレス苦手なのよ、もっと動きやすいものは無いの?」 非常にお転婆で、いつも目付役の者たちを困らせている姫。 今日もまた、お披露目パーティで着る衣裳の事で周囲と揉めているようだ。 |
【歌劇】アトッサ【2】
「私のお披露目? なら、いいものがあるの!」 姫が立派に成長した事を皆に見せるためのパーティ。 本来は王宮伝来のダンスを披露する場だが、アトッサ姫はまるで練習をしていない。 一体なにをお披露目するつもりなのだろうか……。 |
【歌劇】アトッサ【3】
「見てこの廻し蹴り! この間、これで熊を倒したのよ」 アトッサ姫がダンスの代わりに披露したのは、驚くことに自慢の武術。 得意げな姫とは対照的に、目付役の老紳士は顔を青くして倒れ伏すのであった。 |
【歌劇】アトッサ【4】
「ごめんなさい、爺やが心配しないよう私、もっと強くなるわ」 自ら率先して動き、姫は老紳士を介抱したという。周囲を思いやる心は持っているようだが、その向かう先にはいささか不安が残るようだ。 姫を真の意味で一人前に育てるため、今後も家臣達の苦労は続く。 |