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人属性/LLR/【狂戦士】ヘルヴォール

Last-modified: 2018-03-09 (金) 01:38:32

ヘルヴォール【１】

「王様暮らし? ﾊｰﾚﾑ? やりたいならお前がやれ」
武装船団の長、ﾍﾙヴｫｰﾙは海を渡り、支配地域を広げ続けていた。本来なら、支配した地域の王となることもかなう身分だったが、ﾍﾙヴｫｰﾙは船を降りようとしなかった。

「俺は戦っているのが性にあうんだ。宮殿でﾀﾞﾝｽを踊るくらいなら、船の上でこいつと踊るさ」
そう言い、ﾍﾙヴｫｰﾙが取り出したのは黄金の柄を持つ魔剣だった。この魔剣はさびることがなく、鉄をも切り裂く。

「良い腕だな兄ちゃん、名は何という?」
今日の相手は海賊船団だった。魔剣を振るい船上で戦っていると、敵に剣筋の良い若い海賊を見付けた。喜び勇んでﾍﾙヴｫｰﾙは斬りかかる。

「その名前、覚えておこう。ヴｧﾙﾊﾗで腕をあげて待ってろよ」
ﾍﾙヴｫｰﾙは自分が殺した若い海賊の死体をうらやましげに見つめた。彼の魂はヴｧﾙﾊﾗにいき、そこで永遠に戦いを続けるのだろう。戦い続け、勇ましく戦死し、ヴｧﾙﾊﾗで古今東西の勇者たちと戦うこと。それがﾍﾙヴｫｰﾙの望みだった。