クー・フーリン【1】
「魔物狩りには、もう飽きたわ」 そう呟きつつ、女騎士は槍についた血を振り落とした。彼女は辺境の魔物から人々を守りつつ鍛錬の日々を過ごしている。だが、近隣に出る魔物たちを相手にしていても、最近は自分が強くなったという実感が得られなくなっていた。 |
クー・フーリン【2】
「……また、戦でも始まらないかしら」 騎士の使命は人々と平和を守ることであるべきだ。ふさわしくない発想だと理解しつつも、つい戦に明け暮れる日々のことを考えてしまう。今はひたすらに強くなりたい。若い血がたぎる。衝動を抑えることは難しかった。 |
クー・フーリン【3】
「あの戦士は、どこから来たと言っていたのかしら」 かつて戦場でまみえた戦士の強さを思い出す。自分を圧倒的な力でねじ伏せたあの戦士は、どこの国から来たと言っていたのだろうか。彼女のもとへ行けば強くなれる気がする。だが薄れる意識の中で聞いた言葉を思い出すことは、容易ではなかった。 |
クー・フーリン【4】
クー・フーリン【4】 | |||||||||||
レアリティ | LLレア | デッキコスト | 101 | ||||||||
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Atk | 129410 | Def | 102930 | Int | 100710 | ||||||
スキル | 早天の槍【雷】 | Lv | 1/25 | ||||||||
味方全体の攻防アップ | |||||||||||
[強襲戦スキル]敵HPダウン【発動率:A】 |
「待っていて。今すぐ会いに行くわ」 それは、あまりにも唐突な啓示だった。騎士は愛槍一本だけを手に、飛び出していく。戦士は不思議な力で耳元に語りかけてきたのだ。クー・フーリンよ、影の国へ来たれ、と。戦場で出会ったあの戦士は自分を殺さなかったばかりか、今、高みに導こうとしてくれていた。 |