ナクラ【1】
「ここが許されざる知識の塔……ようやくたどり着いたわ」 学者にして探検家であるナクラは、ようやく目的地に到着した。神々の時代よりも前の世界に関する知識が封じられた伝説の塔。彼女はその扉を開く。 |
ナクラ【2】
「魔術の起源……神々の系譜……この辺りは一般の書物にもあるものね」 塔の下部には、ナクラでも知っている知識についての本が保管されていた。ナクラははやる気持ちを抑えつつ、塔のさらに上部を目指す。 |
ナクラ【3】
「始まりの人……昼と夜の神話……なるほど、王国がこの塔の存在をひた隠しにするはずだわ」 塔の知識は、階を上がるのと反比例して深くなっていく。ついにその情報は禁忌と呼ばれる範囲にまで及んだ。 |
ナクラ【4】
「ここが最上階ね」 塔の最上部にたどり着いたナクラは、腕組みをして考えた。ここには先人たちが残した『答え』がある。だが、彼女が求めたのは答えではなかった。 「答え合わせをする前に、まずは自分なりの答えをださないとね」 ナクラは究極の知識に背を向けると、塔を降り始めた。 |