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人属性/LLR/ヴェガルタ

Last-modified: 2018-03-14 (水) 21:16:35

ヴェガルタ【１】

「恐れることなど何もない。私には、剣という頼もしい相棒がいるのだから」
『剣乙女』。それが女騎士ヴｪｶﾞﾙﾀの二つ名だ。彼女の得物は、たった剣一本。けれどその剣一本で、ヴｪｶﾞﾙﾀは王国で一番の騎士へと成り上がったのだ。剣を手に微笑む女騎士は、磨きぬかれた刃に負けぬ美しさで微笑んだ。

「我こそが騎士『ヴｪｶﾞﾙﾀ』である! この中で一番腕に自信がある者よ、私と剣を交えようではないか」
悪逆なる魔王を討ち倒すべし。君主の命を受けたヴｪｶﾞﾙﾀの眼前には、魔王の軍勢が布陣していた。女騎士は剣を抜き放つ。白銀の煌きが、太陽の下で輝いた。

「我が命は君主へ捧げられた。死など恐れない。ｰｰ我が刃に曇りなし!」
一振り、また一振り。ヴｪｶﾞﾙﾀの剣が振るわれるたび、異形の怪物たちが次々に斬り倒されてゆく。その勢いは止まらない。鮮やかに戦う姿は、さながら剣を手に舞を踊っているかのようですらあった。

「我が剣と我が命がある限り。私は決して、負けやしない」
収められた剣。倒された魔王の軍勢。正義は勝つ。美しく強く、そして気高いその姿は、まさに「騎士はかくあれ」と語っているかのようである。けれど彼女の戦いはまだ終わらない。邪悪なる魔王を倒すべし。ヴｪｶﾞﾙﾀは凛と、立ち向かう。