花木蘭【1】
「父上に代わり、わたくしが戦に出ます!」 花木蘭は老病の父親に代わり、戦場に出た。女のいる軍隊で戦えるかとごねる兵士たちの前で、花木蘭は敵軍に切り込み、その武術のさえと勇猛さを見せつける。 |
花木蘭【2】
「この花木蘭が指揮をとります!」 不利な戦況に臆し、将軍は逃げてしまった。絶望する兵士たちを鼓舞して花木蘭は指揮をとる。少女が戦っているのに、男がおびえていられるかと兵士たちも勇気をふるい立たせた。 |
花木蘭【3】
「恥知らずな! 臆病者の嫁になどなるものですか!」 花木蘭の指揮で戦況が有利になったと見るや、逃げ出した将軍が戻ってきた。自分の家柄を盾に、図々しくも花木蘭に結婚を迫ってくる。だが高貴な将軍にも臆することなく、花木蘭は手を振り払い追い返してしまった。 |
花木蘭【4】
「故郷を守りたい心に、男も女もありません。皆とともに戦いましょう」 働きが皇帝に認められ、花木蘭はついに将軍となった。女が戦場に出ることすらなかったこの地に、強く美しい戦の花が咲く。 |